ゼレンスキー大統領とトランプ大統領の会談後、BBCの記者が問題発言をしたのをマイクにキャッチされたという動画は改竄されたものです。
【主張】
ホワイトハウスでのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領とドナルド・トランプ大統領の会談後、BBCのウクライナ特派員James Waterhouseが次のような問題発言をしたのをマイクにキャッチされた: 「アメリカ大統領が大統領執務室で誰かを○○○○したのはこれで2度目だ」
【評定】
この音声映像は捏造されています。
Waterhouse 氏によりますと、これはAIによって生成されたものであり、報道の全編を視聴しても、そのようなコメントは放送されていないとのことです。
BBCのウクライナ特派員が、トランプ大統領とゼレンスキー大統領の激しい会談について冗談を言う問題発言の瞬間を捉えたとされる動画映像は改竄されていました。
《hot mic》の瞬間とは、マイクのスイッチが入ったまま録音や放送が行なわれることで、発言者はマイクが作動していることに気付いていない状態です。
X(旧ツイッター)やFacebook上でシェアされているこの動画は、2月28日に大統領執務室で開催された、ウクライナの指導者ヴォロディミル・ゼレンスキー大統領とドナルド・トランプ大統領、JD・バンス米副大統領との間で口論に発展した座談会に関するJames Waterhouse氏による報告の最後の部分を映したものだということです。
動画をシェアする投稿の多くには、以下のようなキャプションが添えられています: 「BBCがトランプとゼレンスキーとの大失態を報道している間、レポーターのフィードをカットするのを忘れると、驚くべきことが起こる」
カメラがBBCの司会者であるLucy Grey氏に切り替わり、Mr.Waterhouseのような声が聞こえます: 「終わった?OK。アメリカ大統領が大統領執務室で誰かを○○したのは、これが史上2度目だというミームを見たよ」
このコメントの後には笑い声のようなものが続いています。
しかしながら、このクリップは、BBCで放送されなかったこのフェイク音声を加えるために改竄されてしまっています。
BBCの広報担当者はFull Factに対し、この動画はフェイクです、と述べ、次のように付け加えています: 「私共は、皆様が信頼のおける情報源からニュースを得ていることを確認するために、リンクやURLをチェックすることを強くお勧めします」
3月1日にYouTubeにアップロードされたBBCのリポートの完全版では、流出した動画と同じ「トランプ大統領と大統領との会談は決裂」のバナーがあり、Grey氏は大統領執務室での出来事について話し続け、ナンバー10からの声明を途切れることなく読み上げています。
Waterhouse氏はX上で同じ公式動画にリンクし、ネット上でシェアされているものは本物ではないことを明言し、「AIが生成した私の動画が出回っている」と説明しました。
この音声が本物でないことは確認出来ましたが、人工知能(AI)を使って作成されたものなのか、他の方法で編集されたものなのか、あるいはなりすましなのかは確認出来ていません。
Full Factは、音声が本物かどうか、本物でない場合はどのように偽造されたのかを立証することは、プロの音声専門家にとっても困難であることを以前記事にしました。
しかしながら、我々は、動画が本物ではないことを示唆する音声の手がかりを見つける手助けとなるガイドを作成しました。これまでにも、Keir Starmer首相、トランプ大統領、Sadiq Khanロンドン市長等、ディープフェイクと疑われる音声クリップを論破してきました。
