自分が思う「ちゃんと」と、家族が求めていることは、意外とズレている【子育てエッセイ】
こんばんは。子育てしながら在宅で働くライターで2児の母のちあきです。
昨日、夫にこう言われた。
「子どもたちのことはワンオペで俺が全部やるから、休んでていいよ。つーか、寝てて!」
そのとき私は体調がかなり悪くて、正直しんどかった。最低限の仕事だけして一日中横になるほどに。だから、その言葉を口にする夫が神様か仏様のように思えていた。
でも。そんなに現実は甘くない。
夕方になって、夫が言った。
「夕飯の用意だけお願い!!!」
……いや、そこが一番面倒なんだけどな。心の中では、ちょっとそう思った。
夫は料理ができない。
できたとしても、1品を1時間かけて作るような男だ。私は一人暮らし時代に「今日は俺が夕飯を作ったよ~」と意気揚々と出してくれた一袋分の溶けるチーズを使ったパスタが忘れられない。チーズなのかパスタなのかわからない一皿だった。
もう1度言おう。夫は料理ができない。
かといって、わが家にはコンビニやスーパーのお弁当に頼る選択肢もない。第二子くんが小麦と卵のアレルギーがあるから、食べられるものがかなり限られるのだ。
じゃあ、仕方ない。やるしかない。
そう思って起き上がったものの、やっぱり体調は悪かった。
だから、ごはんだけ炊いて、大人はレトルトカレー。子どもたちもアレルギー対応のレトルトカレーを出した。
もう今日はこれで、夕飯を用意したってことにしよう。

そう決めて、私はまた寝た。でも、寝ながらちょっと思っていた。
夕飯をお願いされたに、レトルトカレーだなんて、がっかりされるかな。
せめて、ごはんと汁物は用意したらよかったかな。
手抜きだと思われるかな。
そんなふうに、勝手に少しびくびくしていた。でも夫の反応は、予想と全然違った。
「やった!今日はカレーだ。嬉しい。ありがとうね。用意してくれて!んじゃ、寝てて~!」
それで終わりだった。
拍子抜けするくらい、あっさり。
そのとき思った。
あれ?もしかして私が自分で勝手に「ちゃんと」しなきゃのハードルを上げていたのかも?
ちゃんと作らなきゃ。
ちゃんと栄養を考えなきゃ。
ちゃんと手をかけなきゃ。
そうやって、自分の中でどんどん基準を高くしていたけど、家族はそこまで求めていなかったのかもしれない。
私はたぶん、自分で自分の首を絞めるのが得意なんだと思う。誰かに求められている以上のことを、自分で勝手に背負って、勝手に苦しくなっている。
でも本当は、もっともーーっと低いハードルでよかったのかもしれない。
そして、苦し紛れに出したレトルトカレーを「ありがとう」で受け取ってもらえたことが、なんだかとっても嬉しかった。
少しずつ、自分の中の「ちゃんと」を緩めていけたらいいなと思う。
明日もいい1日になりますように。
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