『出羽守』病。
私は現在の勤務先がキャリア5社目です。
52歳で初めて転職してから、わずか4年で4回環境を変えました。
そんな『スピード転職おじさん』(笑)の私が、だいぶマシにはなってきたものの、完治しきれず今も戦っている病があります。
それが……『”出羽守”病』です。
52歳で判明した「出羽守」という名の病
私が初めて転職した時は、「転職者の心得」的なことは何も予習せず、ただただ「やる気だけは120%(笑)」みたいな感じで意気込んで新しい会社にJoy、じゃなかったジョインしたんですが(笑)、その後しばらくしてから、俗語としての『出羽守(でわのかみ)』という言葉を初めて知り、
「これ、まさに俺のことやん」
と、思わず赤面してしまいました(苦笑)
ウィキペディアによると、
「出羽守とは本来出羽国の国司を表す役職であるが、国名の「出羽(でわ)」と、「海外では」のような連語の「では」を掛けて、主に揶揄の意味あいを込めて使われる。また、「守」という字から、「偉そうに上から物を言う」というニュアンスも込められている。」
とのことです。
また、この『出羽守』に関しては、こんなネット記事もありました。(↓)
(おそらく4年前に私が『出羽守』というワードを知ったのは、この一つ目の記事だったのではないかと思います)
「King of 出羽守」だったあの頃
前述のとおり、初めて転職した会社で働き始めた頃の私は、まさに「King of 出羽守」全開(笑)と言ってもいい状態で、何を語るにも、「前の会社ではこうだった」という言い方を連発していました。
というのも、直前まで、長年勤めた大手企業は、制度面や社内インフラ等、仕事を取り巻く環境はそれなりに先進的且つ網羅的に整備されていた反面、初めての転職先は、上場企業ではあったものの、会社規模的には中小であり、社内の仕組みや特に組織風土面ではまだまだ昭和的な部分も残っていたため、何かにつけて、「なんでこんなに遅れてるんだ?」とか「なんでこんな制度すら無いんだ?」とケチばかりつけていたと思います。
今振り返れば、これは「人事屋」としての私の正義感が完全に空回りしていた状態でした。
「良かれと思って、前の会社の進んだ手法を教えてあげているんだ」という傲慢な親切心が、その組織が積み上げてきた歴史や文脈への敬意を上回ってしまっていたのです。
今思えば、当時の同僚たちは、私のこの高慢な態度によく耐えてくれていたものだ、とつくづく申し訳なく思っていますし、今思い出しても本当に恥ずかしいです。
『出羽守』という言葉を知ったのは、おそらく、初めて転職したその会社に入ってから数ヶ月経ったくらいの頃だったと思いますが、それ以降は、
「もう『前の会社では』という言い方はしない! もし言うとしても、自分から言うのではなく、人から『Joyさんの前の会社ではどうでした?』と聞かれた時にしか言わない!(自分の会社や組織にリスペクトを持つ)」
と自分に言い聞かせ、働いてきました。
では、現在、『出羽守』を完全に封印できているか?と言えば、以前に比べると激減したとは思いますが、それでも、正直なところ、「完全封印」まではできていません。
ごくたまに、ではありますが、人から聞かれたわけでもないのに、ついポロッと「前の会社では」と言ってしまうことがあります。
その「ごくたまに」が、まさに昨日であり、そこで”事件”は起こりました(笑)
56歳の冷や汗。グループ企業の総務部長からの強烈なカウンター
というのも、、昨日、当社のグループ企業の総務部の人たちと総勢6人で、グループのBCP(事業継続計画)のあり方についての会議をしていた際、ふとしたタイミングで、聞かれてもいないのに私から「ちなみに、前の会社では、こういうBCP施策をやっていました」というような言い方をつい、してしまいました。
すると、なんと、参加者の一人(グループ企業の総務部長さん)が、
「Joyさんと同じく、私も転職組ですが、私は『前の会社ではこうだった』という言い方はしないようにしてます。」
と言われてしまったのです。ガチョ〜ンw
(ちなみに、その方と打ち合わせするのは今回で2〜3回目であり、普段は全く接する機会もないため、親しい間柄ではない)
そう言われた瞬間、背中に冷や汗が流れる感覚w
56歳、これまで数々の人事の修羅場をくぐってきたはずの自分が、まるで新人のように顔が火照るのを感じました(苦笑)
同時に、「随分、嫌味な言い方をする人だなぁ」と一瞬思いましたが、、、けど、やはり『出羽守』を見せつけられて気持ちのいい人はいないのだ、ということを改めて痛感しましたし、むしろ、そうやって私に直接苦言を呈してくれたことで、今まで以上に『出羽守』にならないよう、より強く意識に刷り込まれたと思いますんで、その総務部長さんには感謝しないといけませんね……
ちなみに、その総務部長さんの例の一言(「私は『前の会社ではこうだった』という言い方はしないようにしてます」)を言われた後、私は苦笑いし、
「あぁ、すいません。『出羽守』ってやつですよね。失礼しました」
と伝えたところ、総務部長さんは笑いながら、
「そう、それそれ、出羽守(笑)」
とリアクションされ、その場は、とりあえず事なきを得ました(笑)
結び
ということで、56歳にもなってまだまだ未熟な私の恥ずかしい姿が露呈されたと同時に、本日も皆さんの”反面教師”の役割を果たせてホッとしております(苦笑)
皆さんは「出羽守」は完全封印できておられますか?
【追伸】
本記事で「”出羽守”病」というワードを書いて、思わず、藤井風の曲の中で一番好きな『青春病』を思い出しました。
出だしの「青春の病に冒され」という歌詞を「出羽守の病に冒され」に変えて、替え歌でも作ろうかな(笑)
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