【50代の転職】そのスカウトに応募しても「書類落ち」する理由。スタ誕世代がハマる罠
(本記事は、主に、50代を中心としたシニアの方で、且つ、「スカウトメール」にあまり馴染みの無い方に向けて書いた記事です)
「スカウト」という言葉の意味をネット辞書で調べると、概ね、以下のような説明になっています。
有望な人材をさがし出したり、引き抜いたりすること。また、そのことを担当している人。
私にとってこの「スカウト」という言葉が身近な存在になったのは、おそらく、私が幼少時代に放映されていたテレビ番組の「スター誕生!」(通称「スタ誕」)だと思います。
スタ誕は1971年から1983年にかけて日テレ系列で放映された視聴者参加型歌手オーディション番組で、一般参加者が歌を披露し、合格すれば芸能事務所やレコード会社にスカウトされデビューを目指す新人発掘番組でした。
昭和を代表するスタ誕出身のアイドルは、山口百恵、桜田淳子、森昌子、小泉今日子、中森明菜などが挙げられます。
スタ誕に合格し、スカウトされた人達の多くは、事務所やレコード会社と契約までには至るものの、その中で実際にレコードデビューまで漕ぎ着けるのは、体感で3〜5割程度であり、デビューしたとしてもヒットに恵まれる人はごく一部(数%レベル)、とのことです。
ただし、上記の「スカウトされた人達の多くは、事務所やレコード会社と契約までには至る」という点がポイントです。
というのも、私も昔から「スカウト」というのはそういうものだと思っていました。
つまり、「スカウト」さえされれば、余程本人が拒んだり、本人に何か大きな問題でも発覚しない限り、基本的に、芸能事務所やレコード会社などと契約までは至る、という風に思い込んでいました。
要するに私は長年、『スカウト=ほぼ確定』というイメージを骨の髄まで刷り込まれたまま、56年間生きてきたわけです(笑)
「スカウト=合格確定」という、スタ誕世代の切ない刷り込み
このような思い込みをしたまま大人になったため、昨今の転職市場における「スカウト」に関し、自分に初めて「スカウト」という名のメールが届いた時は、大いなる勘違いをしていました(苦笑)
ちなみに、「Joyは長年、(採用業務を含め)人事業務全般をやってきたのに、『スカウト』の実態を知らなかったのか?」と聞かれそうですが、それに対する答えは、「ほぼYes」です。
というのも、当方が長年勤めていた大手企業は、それなりに名の通った会社だったこともあり、少なくとも、私が勤めていた頃は、わざわざ企業側から「スカウト」などしなくても、いくらでも優秀な人材が応募してきてくれたため、仮にスカウトをするとしても、それは一部の限られた最上流ポジション的なものであり、純粋な「ヘッドハンティング」と呼べるものでした。
(ただし、以前と違い、ここ数年で人材獲得競争が急激に高まっていることもあり、間違いなく、現在は、今で言うところの「スカウト」も多用していると思われます)
そんなわけで、私自身は、採用業務にも長年携わってきたものの、スカウトというものを初めて経験したのは、業務ではなく、自分が初めて転職活動をした時、求職者としての自分に対して行われた「スカウト」でした。
Joy様を誰だと思っている? ──スカウトなのに書類落ちした日
そんなウブな私は(笑)、「スカウト」という名で送られてきた求人に応募して「書類で落ちる」という思考自体がありませんでしたw
そのため、4年前、自身初となる転職活動を開始して早々、最初の「スカウトメール」で「書類選考落ち」となった際は、「おいおい、一体何が起きている? 俺様を誰だと思っている? Joy様だぞ(笑)」となりましたが、2回目のスカウトメールでも書類落ちとなり、「これはまずいことになっている」とかなり心が折れたことを覚えています。今となっては笑い話ですが、長年、人の採用可否を決めてきた人事職の私が、自分は、書類一枚で落とされ続けるとは、、、これが噂の『医者の不養生』というやつか、と苦笑いするしかありませんでした。
ちなみに、それらのスカウトは、全て、企業からの「直接スカウト」ではなく、いわゆる人材エージェントからのスカウトでした。
現在20代、30代の方であれば、転職サイトに登録した瞬間、毎日鬼のようにたくさんの「スカウトメール」が届いているはずで、最初から免疫がついていると思うのですが、私のような50代ですと、そもそもスカウトメールの数自体が少ないことに加え、おそらく私のように「スカウト」というワードに対する”期待値”が高い人も少なからずいると思われます。
スカウトメールには「2つの軸」がある──送り主と、本気度
ということで、この「スカウトメール」ですが、発信主体は、
人材エージェントから送られてくるもの
求人企業から直接送られてくるもの
に大別されるかと思います。
私の場合、50歳を過ぎてからのこの4年間の転職活動で送られてきたスカウトメールは、圧倒的に「1. 人材エージェントから送られてくるもの」が多く、正確に数えたことはないですが、比率的には、確実に95%以上がこの「人材エージェント経由」であり、「2. 求人企業から直接送られてくるもの」は「30件に1件」も無いと思います。。
ご想像のとおり、「人材エージェント経由」のスカウトメールは、まさに「名ばかりスカウト」と言ってよいスカウト(『DM』に近い)が多く、私の経験では、応募してもほとんど書類選考で落とされました。
一方、「企業から直接」送られてくるスカウトメールに関しては、その企業としても直接声をかけた以上、求職者から希望があれば「カジュアル面談」だけは無条件で実施してくれるケースがほとんどです。
ただし、カジュアル面談は建前上「合否はつけない」ことが多いですが、実際には、一定の判断はしており、私も経験上、カジュアル面談を受けて最後に先方から
「是非当社に応募してほしい」
的なセリフがある場合もあれば、そっけなく
「では、今日の面談は以上です。もし当社に応募したい、というご意思であれば応募してください」
と言われるケースもあり、この場合は、「あぁ、これは、応募してほしいとは思われてないな(良い印象は与えられなかったんだな)」と思うことも少なからずあります(苦笑)
また、仮に「カジュアル面談」での印象が芳しくなかった求職者がいたとして、本来であれば「書類」で落としたいところ、企業側から声をかけた手前、書類で落とすのは申し訳ない、ということで、(本人に応募の意思があれば)とりあえず「一次面接」までは実施し、そこでお見送り、というパターンもあります。
採用担当あるある、かと思います(苦笑)
とはいえ、いずれにしても、「人材エージェント経由」に比べれば、「企業から直接」送られてくるスカウトメールは、書類で落とされる確率はかなり低いと思っていいでしょう。
そして、上記「1. 人材エージェント経由」「2. 企業から直接送られてくるもの」共に、
a. 本気モードのスカウト
b. とりあえず母数確保としてのスカウト(数打ちゃ当たる的。自動発信がほとんど)
に分かれると思われ、経験上、圧倒的に「b. とりあえず母数確保としてのスカウト(数打ちゃ当たる的)」のほうが多いと思います。
「人材エージェント経由」であれ「企業から直接」であれ、「本気モードのスカウト」については、スカウトメールの「文面」を見れば、ほぼ見分けがつきます。
というのも、「本気モード」であれば、個々の求職者ごとに文面がきちんとカスタマイズされており、その求職者ならではの「強み」や、なぜこの求人であなたをスカウトしたかというその求職者固有の「明確な理由」が書かれていたりするからです。
「役員からのスカウト」にも舞い上がるな──人事屋が明かす、文面の読み方
ただし、「企業から直接送られてくるスカウト」で一点、補足するとしたら、「送り主」の名前が、その企業の役員等、経営層や幹部の名前で送られてくるスカウトがたまにあるのですが、その多くは、「名前だけ借りていて、実際にはゴーストライター(人事部スタッフ等)が書いている」というケースだったり、実際にその役員等が書いた文面だったとしても、あくまでも不特定多数向けに書いた「数打ちゃ当たる的」なスカウトであることが少なからずある点です。
ですので、そのようないわゆる「お偉いさん」の名前でスカウトメールが送られてくると、一瞬、舞い上がってしまう人もいるかもしれませんが、あまり真正面から受け止めないほうがいいかもしれませんw
ということで、送られてくる多くのスカウトメールは、
「人材エージェント経由」で、且つ、
「とりあえず母数確保としてのスカウト(数打ちゃ当たる的)」
の組み合わせである可能性が高いのですが、逆に、
「求人企業から直接送られてくるもの」で、且つ、
「本気モード」(個々の求職者固有のスカウト理由が詳細に書いてある)
という組み合わせのスカウトメールだった場合は、余程その求人案件に興味がないとかでない限り、一度は相手とコンタクトを取ってみる価値はあるかと思います。
ということで、多くの求職者の方にとっては、「そんなこと分かってるよ」という内容だったかもしれませんが、転職活動における「スカウト」という言葉の実態について書いてみました。
紛らわしいので、本当なら、
「人材エージェント経由」で、且つ、
「とりあえず母数確保としてのスカウト(数打ちゃ当たる的)」
という組み合わせのスカウトメールは、「スカウト」という言葉ではない、何か別の文言を使ったほうがよいのではないかと思うのですが、、これと言って代替案も思い浮かばないのが辛いところですw
ちなみに私自身は、このような『スカウトの実態』を骨身に染みて学んだ後も、転職活動ではまだまだしくじり続けます。その続きはまた別の機会に(苦笑)
この記事を読んでくださった皆さんに、良き「スカウト」のご縁があることを祈念しつつ、本日のトピックに代えさせていただきます。
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