グレーゾーンの子の兄弟が、気づかないうちに我慢していること
「ちょっと待ってね」
「あとでね」
その言葉、今日何回言いましたか?
グレーゾーンの子を育てながら、もう一人の子どもにも向き合う。それがどれだけ大変なことか、保育士として何度も見てきました。でも今日は、兄弟の側から見えていることを伝えさせてください。
どうしても目がいってしまう現実
グレーゾーンの子は、どうしても動きが大きくなりがちです。突然泣き出したり、癇癪を起こしたり、目が離せない場面が続く。
その結果、もう一人の子への「ちょっと待ってね」「あとでね」の回数が、気づかないうちに増えていきます。
これは親御さんのせいではありません。それだけ必死に向き合っているということです。ただ、兄弟の側にはその言葉が積み重なっていきます。
「あとでね」が積み重なると
「あとでね」が続くようになった頃から、その子に癇癪や不機嫌な様子が増えてきた、という家庭を見てきました。
言葉にできないけれど、寂しい。構ってほしい。その気持ちが行動として出てきていたんだと思います。
自覚なく我慢している子もいる
もう一つ気になるのが、自分でも気づかないうちに我慢してしまっている子の存在です。
すぐに譲ってしまう、自分の気持ちを後回しにする、「いいよ」と言いながら表情が曇っている。そういった姿が、じわじわと積み重なっていくことがあります。
我慢できる子はえらい、ではなく、我慢しすぎていないかを気にかけてあげてほしいと思っています。
親御さんへ伝えたいこと3つ
① 必ず話を聞く時間を作る
どんなに短くても構いません。その子だけを見る時間を意識的に作ってあげてください。「あなたのことも大切にしている」という安心感が伝わります。
② 小さな約束を守る
「あとでね」と言ったら、必ずあとで向き合う。小さな約束を守り続けることが、その子の信頼感につながります。
③ 守れない約束はしない
難しいことですが、守れないとわかっている約束はしない方がいいです。「あとでね」が守られないことが続くと、子どもは期待することをやめてしまいます。「今は難しいけど、〇〇が終わったら必ず話そうね」と正直に伝える方が、長い目で見て信頼関係を守れます。
保育士からひとこと
グレーゾーンの子に一生懸命向き合っているからこそ、兄弟への「あとでね」が増えてしまう。それは愛情があるからこそです。
ただ、兄弟もまた、親の愛情を必要としています。小さな約束を一つずつ守っていくことが、その子の安心感につながります。
このマガジンでは、気になるお子さんへの具体的な関わり方を現場目線で書いています。気になった方はぜひマガジンをフォローしてみてください。
