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立ち続ける


曲を再生しながらお読みください。


春の風が 道を抜けて

桜の花が 肩に降る

行き交う人は 空を見上げ

僕は静かに 道を見ている



夏の陽射しが 照りつけて

アスファルトが 揺れている

額の汗を 拭う暇もなく

赤い灯りを 今日も握る



春が過ぎても

夏が過ぎても

ここに立つ理由は 変わらない



誰かが今日を 無事に終えて

いつもの場所へ 帰れるように

名前も知らない その背中へ

「気をつけて」と 心で送る



秋の夕陽が 道を染めて

落ち葉が足元 駆けてゆく

少し短くなった一日に

長い影だけ 伸びてゆく



冬の夜には 雪が舞い

吐く息だけが 白くなる

かじかむ指で 灯りを握り

過ぎゆく車を 見送った



秋が過ぎても

冬が過ぎても

ここに立つ理由は 変わらない



誰かが今日を 無事に終えて

待ってる人へと 帰れるように

ありがとうなんて なくていい

何も起きない それでいい



季節は巡り

景色は変わり

また桜が 咲く頃に

僕はきっと この道の上

変わらない朝を 迎えてる



誰にも気づかれなくたって

誰にも名前を呼ばれなくたって

今日も誰かが 無事に帰った

それだけでいい



仕事を終えて 灯りを消して

ふと見上げれば 満天の星


今日も一日

何もなかった


それが僕らの

誇りだから




この曲は「Nフェス2026」に参加しています。

#Nフェス2026

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