ごめんね。が言えない夫(やむを得ず、続投)
うちの夫は、とにかく謝らない。
たぶん「謝ったら負け」という、見えないルールで生きている。
先日、レタスサラダを夫にお願いした。
やることはシンプル。
レタスとトマトを洗って、キッチンペーパーで
拭いて、盛り付けるだけ。
――数分後。
「ママ、レタスにティッシュ入ってる」
……え。
一瞬、思考が止まる。
いや、待って。私はやっていない。
となると、犯人はひとり。
夫に伝えた。
「異物混入。キッチンペーパー入ってるって」
夫、皿をのぞき込んで一言。
「ティッシュ入ってる!あらら」
(軽いな)
さらに続ける。
「やぎさんは紙食べるんだから大丈夫だよ」
(うちは牧場じゃない)
「弘法も筆のあやまりっていうよね」
(急に偉人出してきた)
「世の中のお勉強だと思って」
(何を学ぶの、これ)
――結局、最後まで謝罪はなかった。
この人は、どんな状況でも
“それっぽい言葉”で乗り切ろうとする。
ある意味、すごい。
そして私は思った。
ああ、これもきっと――
世の中のお勉強なんだろう。
弘法も筆のあやまり。
やぎさんは紙を食べる。
……だからといって、キッチンペーパーは入れないでほしい。
なお、今後のサラダ担当については、
慎重に検討していきたいと思う。
(たぶん、もう頼まない)
……のが理想だが、
現在、坐骨神経痛により戦力不足のため、
やむを得ず続投である。
ご覧くださりありがとうございました。
