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【読書感想文】人とAIはバディになれるのか『瞬きすら許さない』

急速にAIがとても身近なものになったなと感じる。様々な小説にもすでに何度も登場している(と思われる)。

全てを読んだわけではないが、これまでの作品とは異なり、より現実に近いAI感で書かれていると感じたのが、『瞬きすら許さない』(ジョー・キャラハン著、吉野弘人訳)。

あの日から青年の姿を見た者はいない。事故か、自殺か、あるいは……。休職明けの警視正キャットが失踪事件の捜査をともにすることになったのは、ロックという名のAIの捜査官だった。刑事の直感を信じるキャットと、刑事の直感など思い込みにすぎないと切り捨てるロック。相反するふたつの頭脳が追うごとに、事件は恐るべき貌(かお)を見せ──。二十一世紀の最前線をゆく傑作警察小説!

東京創元社HPより

きっとどの職場にも存在する「直感」で仕事をし、成功をおさめてきた人。
「目を見れば分かる」と言わんばかりの刑事キャットが、ロックと名付けられた人工知能捜査体(エイド。AIDE。Artificially Intelligent Detecting Entities)とバディを組む。

刑事もので、バディもので、AI。

当たり外れが大きそうな気がしたものの、気になってしまったので読んでみると、ページを捲る手が止まらなかった。

ロックは、「やるなよ、やるなよ」とこっちが思うことをやってしまう。
それは、人の感情がわからないから仕方ない。

感情的な態度(=理屈や合理性では説明できないもの)への対応は、人間に分があるように感じる。

他方、共通点の指摘、大まかな傾向、あらゆるデータの確認作業などは明らかにAIの方が得意。

大まかな傾向で見たときに、こぼれ落ちる個別の事例。
傾向と確率から当たりをつけるAI。
そこにも人の命や、人生があり、捨てることができない人間。

警察ものでなくとも、さまざまな場面で起こりうる衝突だろうと思う。

相容れない2人(1人と1機?)がどのようにしてバディとなるのか、もしくはなれないのか。
事件はどうなっていくのか。

なにやらシリーズ化されているようで、すでに3作目まで出ているとのこと。

邦訳されたら読みたいな。


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