最後の運動会。成長した背中を見送った
義務教育最後の運動会(体育祭)。
本来なら、お弁当を囲みながら家族で一日過ごす行事だった運動会も、コロナ禍を境に大きく変わりました。
午前中だけの開催。
お昼もなし。
競技数も少なくなり、あっという間に終わってしまいます。
少し寂しさはありましたが、それが当たり前になっていた頃でした。
写真を撮り続けてきた母
私は子どもたちの写真を撮るのが大好きでした。
保育園、小学校、そして中学校。
兄弟そろって参加する運動会では、毎年カメラ片手に夢中でシャッターを切っていました。
兄弟が通う中学校の体育祭は、秋も深まる10月下旬から11月初旬に開催されます。
長男は中学3年生。
次男は中学1年生。
兄弟そろって同じ学校で迎える体育祭も、これが最後でした。
まさかの欠席
ところが、その最後の体育祭。
次男はクラスで流行していたインフルエンザに感染し、参加できなくなってしまいました。
「よりによって今年…。」
そう思わずにはいられませんでした。
幸い熱はそれほど高くなく、ぐったりしている様子もありません。
体育祭も午前中で終わる予定だったので、
祖父に留守番をお願いし、夫婦で長男の体育祭へ向かうことにしました。
家を出る前には、
「少しでも具合が悪くなったら、じいちゃんでも私でもいいからスマホで連絡してね。」
そう何度も次男に伝えて家を出ました。
一生懸命な姿
長男は相変わらず器用なタイプではありません。
それでも競技では一生懸命走り、
運動神経の良いクラスメイトの足を引っ張らないよう、自分なりに精一杯頑張っていました。
係の仕事も真面目に取り組み、
中学生らしくテキパキと動く姿を見ることができました。
そんな姿を見ながら、
「大きくなったなぁ。」
と、何度も思いました。
気になるのは家にいる次男
体育祭を見ながらも、やっぱり気になるのは家で留守番をしている次男でした。
競技の合間にはスマホで連絡を入れ、
「体調どう?」
「大丈夫?」
と確認しながら過ごした半日。
親というものは、目の前にいる子を見ながら、家にいる子のことも気になってしまうものですね。
最後の体育祭
そしてふと思いました。
「あぁ…これで長男の体育祭を見に来るのも最後なんだ。」
保育園から数えると、本当に長い年月でした。
保育園では、お遊戯がワンテンポ遅れてしまうこともありました。
移動する場所が分からなくなって、お友達に手を引いてもらったこともありました。
小学校へ入れば、
難しくなるダンスについていけるだろうか。
集団競技は大丈夫だろうか。
リレーでは迷惑をかけないだろうか。
そんな心配ばかりしていました。
発達性協調運動障害(DCD)がある長男にとって、運動会は毎年少し緊張する行事でもありました。
成長した姿を見られた幸せ
それでも、中学3年生になった長男は、
誰かに助けてもらう側ではなく、
自分の役割を果たし、
仲間と一緒に体育祭を作る側になっていました。
もちろん運動が得意になったわけではありません。
でも、自分にできることを一生懸命やる。
そんな姿は、小さかった頃より何倍もたくましく見えました。
次男は残念ながら参加できませんでしたが、
長男の義務教育最後の体育祭を見届けることができたことは、親として本当に良かったと思っています。
帰り道は少し寂しくて、
でもそれ以上に、
「ここまでよく頑張ったね。」
そんな気持ちでいっぱいになった一日でした。
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