「こんな言葉を求めていたのでしょう。」noteで朗々の小喋 番外編
こんばんは。編集のトト太郎です。今回は少し真面目に、ほぼ素で綴るので、テイストがいつもと違うのをご留意ください。お楽しみいただけたら幸いです。
『夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし』 これは、幕末の長州藩士であり、思想家・教育者として多くの人材を育て、結果的に幕末から明治維新へとつながる流れに大きな影響を与えた人物、吉田松陰の名言である。 彼はこの言葉以外にも数多くの名言を残しており、今なお多くの人の心の奥に刻まれ、尊敬され続けている、日本の誇るべき人物の一人だと私は思っている。
一方で、夢を持たずに漠然と生きている人間は、この世界に何千何億と存在している。権力や金に物を言わせながら、どこか空虚な人生を送っている人間も、同じように存在しているのではないだろうか。もしかすると、その中に自分自身も含まれているのかもしれないと、時折考えることがある。
最近、ネットやニュースを見渡しても、明るい話題は滅多に流れてこない。むしろ、マイナスな出来事や生きづらさを嘆く声で溢れかえっているように感じる。実際、税金や社会保険料の負担、物価高、交通インフラの問題、地球温暖化など、私たちを取り巻く社会的課題が数多く存在しているのは事実であり、私自身、今の社会に対して少なからず不満を抱いている。
しかし、ただネットを徘徊し、現状を嘆いているだけでは、私たちの生活は一向に変わらない。だからこそ、一人ひとりが確かなモチベーションを持ち、常に一段上の自分を理想として掲げることが大切なのだと思う。もちろん、年齢を重ねてもなお「自分はまだまだだ」と言いながら、有頂天になることとは話が違うが、理想を持つ姿勢そのものは失ってはならないはずだ。
私の通う京都芸術大学附属高等学校の母体である瓜生山学園の創設者であり、元理事長であった故・徳山詳直(とくやま しょうちょく)も、吉田松陰の言葉に深い感銘を受けた人物である。実際、瓜生山の中腹には吉田松陰像が建てられている。それだけでなく、我が学園の理念である『芸術立国』は、芸術の力によって社会の課題に向き合い、新たな価値を生み出すことで国や社会をより良くしていこうとする考え方に基づいている。
例えば、芸術祭などのイベントを通して、アートの力で地域に新たな価値が生まれたり、個人が社会の中で積極的に活動している姿を目にすると、吉田松陰の思想が今なお人の心を動かし、その思いが人から人へと受け継がれながら「今」を少しずつ変えているのだと感じる。 そう考えたとき、私はもっと早くこの人物のことを知るべきだったと思うと同時に、どんなに輪郭が曖昧であっても、常に理想を持ち続けられる人間でいたいと強く思った。
「学問とは、人間はいかに生きていくべきかを学ぶものだ。」
吉田松陰
