異質なものが抜けていく
90歳になる実家の父が40度近い高熱と激しい咳で眠れない状態となったので、休日外来で検査してもらった。幸い軽い肺炎で点滴と抗生剤を処方してもらい入院は回避できた。
抗生剤の効果ですぐに眠れるようになり熱も少し下がったが、激しい下痢に襲われた。抗生剤を服用すると胃や腸内の菌のバランスが崩れることが多いのでそのことを父に話すと、父は長年、病気と向き合ってきているのでそんなことは知っていると口ぶりであった。
さらには昨夜の深夜2時半に病気は抜けていったと、さらには今まで痛かった足や不自由していた視力も改善した感じがするとスピリチュアル的な話をしはじめた。
確かに多くの方が40度近い高熱で癌細胞は死滅すると語られているのは私も事実と受けとめているが、神経系の症状も改善されたというのは話半分で受け止めておいた。父はよく話を盛るので
また、私自身も急いで実家に戻ってから何か頭がぼおっーとしてだるい感覚にあった。もしかしたら父の風邪がうつった予感もしたので、横になって昼寝をした。幸い翌朝は抜けた感じに戻ったのでひと安心した。
いずれにしてもその朝からは、一気に症状が消失した感じでいつもの毒舌が始まったのでこれで大丈夫かなと感じた。
父は自己肯定感が高く、自分は中学しか出ていないが社会で獲得した生き抜く知恵があるので大卒のインテリには負けないといつも強い自負をもっている。
体調を毎日記録して分析しており、自分は技術者だからなと豪語しているが、身体を医者任せにしないという強い姿勢にはとても共感するものはある。
以前のnoteでバルサックの詩を通して父の姿が重なったが、現実を生き抜く知恵を獲得していくことの重要さを改めて感じさせられた。
「自分のやる事をあらゆる角度から徹底的に研究するのは、野蛮人と農民と田舎者だけである。それゆえ、彼らが事実に至るとき、その仕事は完全無欠である。」
体調が悪いと身近な家族や親族に感情をぶちまけるというわがままな少年のままであるが、それが父であると受入れていかざるをえない感じになった。
父はよく自分が敢えて悪者を演じているんだと豪語しているが、父はそのまま悪者であるので、ただ苦笑いをするしかない。
眼光の未だ鋭く蜆汁

