数の原理で読む
松村潔先生の「数の原理で読むタロットカード」という本が面白かった。
マルセイユタロットの大アルカナの22枚のカードを西洋占星術やカバラの生命の樹等と重ねて解説されている。
既に松村潔先生のタロットカードの本は何冊か読んでおり、大アルカナの解説自体は馴染ある要素はあったが、松村先生の学びの進化のためか発刊された時期により視点や表現や提示されるマルセイユタロットの種類は変わっていく感じで興味深かった。
特に最後の総括の内容が興味深かったので以下に引用したい。
社会的な制約もあるおかげで、まだ一度も体験したことのない意識のありかたが、このタロットカードにはたくさん記録されている。あなたはゼロ(愚者)の生活をしたことがあるか。15(悪魔)をしたことがあるか。お金もなく行くところもなく、暇だからしようがなしに小説を書き始めたら、あまりにも楽しく、アイデアが膨大にわいてきたという人がいたら、それは12(吊られた男)を体験したということだ。これら二十二枚のカードの経験のすべてについて、自分の体験と照らし合わせてみると良いだろう。
松村先生は他のタロットカードの本の解説の中でも日常の中で、何か行き詰まりを感じたときにカードを1枚引くことで異なる意識に触れて新たな視点を得ていく形でカードを活用されているようだ。
まさに占いとしてのタロットではなく、意識の学問として、自分自身の意識の変化に重ねて活用していくという姿勢に共感するものがあった。
例えば「愚者」のカードに働いている象意(超越性、自由、未知の力等)は、太陽魚座の次男の姿勢に重なる。
「悪魔」のカードの象意(改革者、変化、創造力等)は私に強く働いている天王星のエネルギーと重なる。
以前から探していた携帯用のミニマルセイユタロットカードのいい感じのものが見つかった。
いまある定型のカモワンタイプとは絵柄も異なるが、私にとってはライダーズ版よりもマルセイユ版の数秘と物語性を尊重して自分の意識の拡大させていくツールとして活用する松村先生の考え方にとても共感する。
私が愛読している松村先生のサビアンシンボルの本でもマルセイユタロットの数秘を引用されており、サビアンシンボルとマルセイユタロットを深層的に学んでいける予感がある。

駄菓子屋を引き戸あければ春の雪
