【AI小説工房 第13話】別のチャットでも「いつもの形」は再現できる?|制作パッケージで引き継ぐ
マンガでわかる:AIへ渡すのは「記憶」ではなく制作パッケージ

「第9話の4コマ、どこ?」から始まった
どうも、じゅんちゃんです。「いつもなんとかなるさ」で生きています。
今日、AIへ聞いたのは、たった一言でした。
「AI工房第9話の4コマ漫画どこ?」
ところが、決めていた保存先に画像本体はありませんでした。残っていたのは、4コマの台本、画像生成プロンプト、note本文が参照する予定のファイル名、そして「画像は手動挿入」と記録された作業状態です。
以前なら、ここで長い会話をさかのぼり、「あのとき何を作ったっけ」と探していたと思います。
今回は違いました。AIが制作パッケージを読み、何が存在し、何が欠けているかを切り分けました。そして第3話から第7話の採用済み4コマを参照し、ウマくんの眉、輪郭、頭身まで揃えて、第9話の4コマを再生成。正式な保存場所へ戻しました。
別の会話でも、工房を再開できたのです。
会話を覚えていたからではない
この再開がうまくいった理由は、AIが過去の会話を完璧に覚えていたからではありません。
話数ごとに、次の資料が残っていたからです。
記事タイトル
本文の正本
4コマの台本
画像生成プロンプト
リンクカードのURL
ハッシュタグ
noteへ入れる順番
画像の予定保存先
公開済みか、手動作業が残っているかという状態
チャットの記憶は、長くなるほど曖昧になります。でも、必要な資料が同じ形で並んでいれば、新しいAIは「思い出す」のではなく「確認して再開」できます。
引き継ぎに必要だったのは、記憶力ではなく現在地でした。
消えた画像から、欠けた工程が見えた
ファイルを確認すると、本文には第9話の4コマ画像を置く場所が書かれていました。一方、その場所に画像本体はありませんでした。
これは小さな違いですが、とても重要です。
「画像があるはず」と「画像がある」は、同じではありません。
そこで、完成条件を次のように分けます。
台本がある
生成プロンプトがある
画像本体がある
正式な名前で保存されている
note本文へ挿入されている
公開ページで表示されている
どこまで終わっているかが分かれば、最初から作り直さず、欠けた工程だけを再開できます。
今回必要だったのは、3と4でした。
キャラクターも「雰囲気」では引き継げない
もう一つ、過去の失敗から決めていたことがあります。
「ウマくんを、いつもの感じで」だけでは、少しずつ顔が変わってしまうことです。
眉が太くなったり、幼児体型へ寄ったり、妙に怒った顔になったりする。毎回は小さな差でも、並べると別のキャラクターに見えます。
そこで今回は、第3話から第7話の採用画像を実際に並べて確認しました。
白い小柄な馬のマスコット
ベージュの短いたてがみ
赤い馬具と金色の鈴
細く短い眉
半目気味の、冷静なツッコミ顔
「キリッと」という感覚語ではなく、変えてはいけない特徴へ分解する。これで、別の生成でも同じ相棒へ戻しやすくなりました。
引き継ぎは、全部渡すことではない
制作パッケージというと、過去の会話や資料を全部詰め込みたくなります。
でも、情報が多いほど引き継ぎやすいとは限りません。
今回、画像を探すために必要だったのは、第9話の台本、保存先、作業状態、そしてキャラクターの参照画像でした。小説全話の本文や、関係のない投稿分析までは必要ありません。
仕事ごとに、必要な資料だけを渡す。
本文を直すなら本文と執筆ルール。画像を作るなら台本とキャラクター基準。noteへ投稿するなら完成素材と配置順、リンク、タグ、停止条件。
第11話で分けた「仕事別スキル」と、第12話で作った「一言指示」が、ここで制作パッケージにつながりました。
止まって報告することも、引き継ぎの一部
もちろん、資料があっても、すべてが自動で成功するわけではありません。
特にnoteの画像挿入は、アップロードが終わらなかったり、段落の位置がずれたりすることがあります。
そこで今回から、画像挿入に失敗した場合は、同じ操作を何度も重ねません。
一度だけ軽量版で再試行し、それでも入らなければ、その時点で停止。「本文、リンクカード、ハッシュタグまでは完了。画像だけ手動挿入が必要」と、現在地を報告します。
無理に完成したふりをしない。
次の人が迷わず続きを始められる場所で止まることも、制作システムの大切な機能です。
今日の復元そのものが、引き継ぎテストになった
第12話では、「別のチャットや別のAIへ渡しても、同じ完成条件で再開できるか試す」と予告しました。
そして今日、その実験は予定外の形で始まりました。
第9話の4コマは見つからなかった。でも、見つからないことを特定し、必要な資料を読み、採用済みの見た目へ戻し、決めた場所へ保存できました。
同じ会話を続けることより、会話が変わっても続きを作れること。
それが、AIとのやり取りを「長いチャット」から「引き継げる制作現場」へ変えるのだと思います。
次回予告
制作パッケージを使えば、別の会話でも現在地から再開できました。
次は、そのパッケージが増え続けても迷わないように、「進行中」「確認待ち」「公開済み」「修正必要」を一目で見分けられる制作台帳を整えます。
巫女ちゃんは、全部の箱に「大事!」と書きます。
ウマくんは、たぶん状態ごとに棚を分け、最後に日付を入れます。
どうぞ、のんびりお付き合いください。
