令和の採用は"信頼"で決まる|外資系で3000件以上の調査結果を見た私が伝えたいこと
採用は、令和に入って大きく変わってきています。
以前は、履歴書と面接だけで採用が決まることも多くありました。
しかし今、多くの企業が採用プロセスの中で「バックグラウンドチェック」を導入するようになっています。
特に外資系企業では以前から一般的でしたが、近年では日系企業でも導入が増えています。
転職活動をしていると、「バックグラウンドチェック」という言葉を聞いて 不安になる人は多いと思います。
「何を調べられるんだろう」
「SNSは見られるのか」
「経歴のズレは問題になるのか」
ネット上にはさまざまな情報があり、必要以上に怯えている人も少なくありません。
私は外資系企業で、3000件以上のバックグラウンドチェックの調査結果を見てきました。
その中で一番伝えたいのは、こういうことです。
「本当に怖いのは、調査ではなく、嘘をつくこと」
そして、
「企業は、あなたを採用しようとしている」
”令和の採用は、「信頼」で決まります”
時代の変化とともに、採用のあり方も変わってきています。
求職者も、転職に対する考え方を変える時期に来ています。
この記事では、調査する側の人間として見てきた現実と、これからの転職活動で本当に大切なことを書きます。
※本記事は過去の経験や公開情報をもとに、一般的に知られているバックグラウンドチェックの仕組みを整理したものです。特定の企業や個人に関する情報、守秘義務に関わる内容は含まれていません。
調査する側が見てきた現実
私は外資系企業で、 採用時のバックグラウンドチェックに関わる業務に携わってきました。
その中で、3000件以上の調査結果を見てきました。
正直に言います。
経歴詐称は、想像以上に多いです。
もちろん、大多数の人は正直に申告しています。
しかし、一定数の人が 経歴に関して事実と異なる申告をしているのも事実です。
そして、その結果として 正直に申告した人が馬鹿を見るような状況になっているケースもあります。
例えば、
・短期間で退職したことを正直に書いた人
・職歴の空白期間を隠さずに説明した人
・役職がなかったことを素直に認めた人
こうした人たちは、誠実に自分の経歴を伝えています。
一方で、
・短期退職を隠すために在籍期間を延ばして書いた人
・経験していない役職を書いた人
・やったことのない業務内容を平然と書いた人
こうした人たちが、 書類選考や面接を通過してしまうこともあります。
これは、採用の公平性という観点から 大きな問題だと私は感じています。
転職活動で本当に気をつけるべきこと
転職活動では、経歴詐称以外にも さまざまな不安があると思います。
・SNSはどこまで確認されるのか
・副業はバレるのか
・前職に連絡されることはあるのか
・空白期間はどう見られるのか
こうした疑問について、 実際のバックグラウンドチェックでは どのように確認されるのかを知っておくことは重要です。
もし、バックグラウンドチェックの全体像を理解したい方は、 こちらの記事で詳しく解説しています。 👇
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経歴詐称は、想像以上に多い
実際に、どのような経歴詐称が多いのか。
調査結果から見えてきたパターンを紹介します。
✅在籍期間の詐称
最も多いのが、在籍期間の詐称です。
数ヶ月のズレから、数年単位の詐称まで、 その程度はさまざまです。
特に多いのが、次のようなパターンです。
短期間で退職したことを隠すために、前職の在籍期間を延ばして申告する
例えば、
・実際は3ヶ月で退職したが、履歴書には2年と記載
・試用期間中に退職したが、1年勤務したと記載
・2社を数ヶ月ずつ転々としたが、1社に長く勤務したように記載
こうしたケースは、決して珍しくありません。
短期退職の経歴を隠すために、 本来勤務実績のある企業を履歴書に記載せず、 前職の期間を延ばして申告しているのです。
✅役職・職務内容の詐称
在籍期間の詐称に合わせて、 役職や職務内容まで詐称するパターンも多く見られます。
例えば、
・実際には役職がなかったのに「課長」「マネージャー」と記載
・チームメンバーだったのに「リーダー」と記載
・本来経験していない業務を、平然と書く
延ばした在籍期間に合わせて、 実際にはやったことのない仕事や、 持っていなかった役職を書くのです。
こんなことは、すぐにバレます。
前職への確認や、面接での深掘り質問で 経験の浅さが露呈することが多いのです。
なぜ詐称するのか
なぜ、こうした経歴詐称をするのでしょうか。
多くの場合、理由はシンプルです。
・短期退職を隠したい
・空白期間を作りたくない
・経験豊富に見せたい
・書類選考を通過したい
こうした気持ちは、理解できなくはありません。
転職活動では、少しでも有利に見せたいと思うのは 自然なことかもしれません。
しかし、
嘘をついて入社しても、苦労するのは自分です。
この点については、後ほど詳しく説明します。
SNSで見つかる"本当の自分"
経歴詐称と並んで多いのが、 SNSでの投稿が問題になるケースです。
これは、20代〜40代にかけて 非常に多く見られます。
特に多いのが、30代のFacebookです。
現在では、日本のFacebook利用率が低い影響で、当時の投稿が忘れ去られているのです。
✅大学時代の投稿
よくあるのが、 大学入学直後のサークル等での飲み会の画像を投稿しているケースです。
当時は何気なく投稿したものでも、 それが数年後、十数年後の転職活動で 確認されることがあります。
未成年時の飲酒を示唆する投稿は、 企業にとってコンプライアンス上の懸念材料になります。
✅就活中の企業への暴言
もう一つ、本当に多いのが 就活中の企業への暴言です。
「この会社、クソすぎ」
「面接官、マジでムカつく」
「〇〇社、落ちた。意味わからん」
こうした投稿が、 公開アカウントに残っているケースは少なくありません。
当時は、その後の転職に影響が出るとは 思って書いていなかったのでしょう。
しかし、
そのような思考を持っている人物として、判断されかねません。
企業にとって、自社や他社に対して攻撃的な発言をする人材は リスクになる可能性があります。
顧客や取引先に対しても、同じような言動をするのではないかと懸念されることがあるのです。
SNSは、面接で隠した"本当の自分"が見つかる場所
履歴書や面接では、 誰もが良い面を見せようとします。
それは当然のことです。
しかし、SNSには 面接や履歴書で隠した本当の自分が 表れていることがあります。
・価値観
・言葉遣い
・社会に対する姿勢
・普段の行動
こうした情報が、公開アカウントから確認できてしまうのです。
経歴詐称が、自分を苦しめる理由
ここまで読んで、
「バレなければいいのでは」
と思った人もいるかもしれません。
しかし、経歴詐称で最も問題なのは、
バレるかどうかではなく、入社後に自分が苦労することです。
✅「やったことあるんじゃないの?」
経歴を詐称して入社すると、 当然ながら周囲は 「この人は経験者だ」と思って接してきます。
しかし、実際には経験がない。
すると、
「今までやってきたんじゃないの?」
「やったことある割には、仕事が遅いね」
「本当に〇〇の経験あるの?」
こうした言葉を日々浴びることになります。
✅人間関係でもマイナスに働く
経験がないことがバレると、 信頼を失います。
「この人、嘘ついて入ってきたんだ」
一度そう思われると、 その後の人間関係にも大きな影響が出ます。
職場での信頼関係は、 仕事をする上で非常に重要です。
それを失うことは、 想像以上に大きなダメージになります。
短期離職を繰り返す悪循環
結果として、
仕事についていけず、
職場での居場所もなくなり、
短期離職につながるケースが多く見られます。
そして、また同じことを繰り返す。
次の転職でも、短期離職を隠すために 在籍期間を詐称する。
こうして、 求職者は経験値も技術もなく、どの企業からも必要とされなくなっていきます。
経歴詐称は、 一時的に選考を通過するかもしれません。
しかし、長い目で見れば、 自分自身のキャリアを壊す行為なのです。
企業は、あなたを採用しようとしている
ここで、最も伝えたいことを書きます。
企業は、あなたを疑っているのではなく、採用しようとしています。
これは、バックグラウンドチェックについて 多くの人が誤解している点です。
✅問題がない前提で調査をかけている
調査をかける企業は、 問題がない前提で調査をしています。
企業によって異なりますが、多くの場合、バックグラウンドチェックは最終面接の前や、内定を出す前に行われます。
つまり、
「この人を採用したい」と思っているからこそ、確認をしている
のです。
求職者全員を落とすために調査をしているのではありません。
✅問題が見つかると、企業側が苦労する
むしろ、問題が見つかると 苦労するのは企業側です。
採用プロセス全体の中で、すでに多くの時間とコストをかけています。
・書類選考
・一次面接
・二次面接
・最終面接
ここまで進んだ候補者について、バックグラウンドチェックで問題が見つかると、企業は再度選考をやり直さなければなりません。
だからこそ、企業は 問題がないことを確認したいのです。
✅採用プロセス全体の中でのバックグラウンドチェック
バックグラウンドチェックは、 採用プロセスの一部です。
決して、 候補者を疑うための特別な調査ではありません。
企業が知りたいのは、
・虚偽の申告がないか
・入社させることにリスクはないか
という点です。
一般常識で考えて普通に生きている人間が、企業に入社させることがリスクになるとは思えません。
採用担当も人間です。
だからこそ、面接や履歴書だけでは読み取れない部分を、バックグラウンドチェックという形で確認する
のです。
あなたを採用しようとしている企業を裏切らないでほしい
企業は、あなたを採用しようとしています。
その前提で、確認をしています。
だからこそ、
あなたを採用しようとしている企業を、裏切らないでほしい。
これが、調査する側の人間として 一番伝えたいことです。
正直に申告してください。
嘘をつかないでください。
それが、あなた自身のためでもあり、 企業との信頼関係を築く第一歩でもあるのです。
バックグラウンドチェックは、採用の公平性を守るもの
バックグラウンドチェックは、 企業を守るためだけのものではありません。
採用の公平性を担保するためのものでもあります。
✅正直に申告した人が報われるべき
現状、経歴詐称をする人がいることで、正直に申告した人が不利になる状況があります。
・短期退職を正直に書いた人
・経験のない業務を「ない」と答えた人
・役職がなかったことを素直に認めた人
こうした誠実な人たちが、書類選考で落とされる一方で、
経歴を盛った人が通過してしまう。
これは、公平ではありません。
バックグラウンドチェックは、こうした不公平を是正するための仕組みでもあります。
✅普通に生きている人が、リスクになるわけがない
繰り返しになりますが、
普通に生きている人が、企業にとってリスクになるわけがありません。
バックグラウンドチェックで確認しているのは、
・重大な経歴詐称
・コンプライアンス違反
・企業にとって大きなリスクになる要素
といった点です。
日常的に誠実に生きている人であれば、何も心配する必要はありません。
逆に言えば、
嘘をつくことが、一番のリスク
なのです。
時代が変われば、転職も変わる
令和に入り、 採用のあり方は大きく変化しています。
以前の採用
以前は、
・履歴書
・面接
この2つで採用が決まることが多くありました。
経歴の確認も、 それほど厳格には行われていませんでした。
今の採用
しかし今は、
・バックグラウンドチェック
・SNSの確認
・リファレンスチェック
といった手法が、 特に外資系企業を中心に広がっています。
日系企業でも、導入が増えています。
これは、
・コンプライアンス意識の高まり
・企業のリスク管理強化
・グローバルスタンダードへの対応
といった背景があります。
求職者も、考え方を変える時期
時代の変化とともに、 採用のあり方が変わってきています。
それに合わせて、求職者も転職に対する考え方を変える時期に来ています。
以前のように、履歴書に少し盛った内容を書いても問題にならなかった時代とは違います。
今は、
・正直に申告すること
・事実を誠実に伝えること
・信頼関係を築くこと
これらが、転職成功の鍵になっています。
令和の採用は、「信頼」で決まります。
正直さが、これからの転職のスタンダードになっていくのです。
調査する側からのお願い
最後に、転職活動をしている皆さんにお願いがあります。
正直になってください。
嘘をつかないでください。
経歴を盛らないでください。
あなたを採用しようとしている企業を、 裏切らないでください。
バックグラウンドチェックは、あなたを疑うためのものではありません。
企業との信頼関係を築くための、最初のステップです。
そして、
嘘をつくことが、一番のリスクです。
正直に申告すれば、
たとえ短期退職の経歴があっても、
たとえ空白期間があっても、
企業は理解してくれることがあります。
逆に、嘘をついたことが発覚すれば、その時点で信頼を失います。
どちらが、あなたにとって良い結果をもたらすか。
答えは明らかだと思います。
正しい知識を持って、転職活動をしてほしい
この記事では、調査かける側の視点からバックグラウンドチェックについて書いてきました。
転職活動では、さまざまな不安があると思います。
しかし、
正しい知識を持つことで、必要以上に不安を感じずに済みます。
もし、
・バックグラウンドチェックの全体像を理解したい
・他にどんな項目が確認されるのか知りたい
・実際の調査の流れを知りたい
・SNSや副業の確認についても知りたい
という方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
転職のバックグラウンドチェックの全体像はこちら👇
3000件以上の調査結果をもとに、バックグラウンドチェックの実態を整理しています。
・企業はどこまで調べるのか
・職歴詐称はどうやって発覚するのか
・SNSや副業はどこまで確認されるのか
・前職への連絡は本当にあるのか
など、転職活動中の人が気になるポイントを具体的に解説しています。
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最後に
令和の採用は、「信頼」で決まります。
時代が変われば、転職も変わります。
正直さが、これからの転職のスタンダードです。
この記事が、転職活動中の方の参考になれば幸いです。
そして、
あなたが誠実に転職活動を進め、良い企業と出会えることを願っています。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
