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私が息子と旅をする理由/自己紹介


新卒で航空会社CAへ。「移動すること」が日常だった

はじめまして。

新卒で航空会社に入社し、客室乗務員(CA)として働いていました。CAになる前から旅が大好きで、国内あちこちを巡っていましたが、就職してからは世界を舞台にさまざまな国を訪れるようになりました。

やがて子どもが生まれ、今度は「子連れ旅」を楽しむステージへ。

——と、ここまではよくあるストーリーかもしれません。しかし私の場合、ここから少しユニークな(当時は必死でしかない)旅が始まります。

私の息子は学校という環境が苦手で、幼稚園から「選択的登校」(いわゆる不登校)となりました。

不登校の子どもと、息が詰まる日常をサバイブするための「移動」

放課後ならいざ知らず、平日の日中に学校に行かない子どもの受け入れ先はそう多くはありません

家の中で子どもとずっ〜と顔を突き合わせていると、「勉強は大丈夫?」という将来への不安や、「自分の自由な時間が持てない」という不満から、ストレスが溜まりがちになります。

何より、陽の光を浴びずに家の中に閉じこもっているのは、親子の心身にとって不健康そのもの。

そこで、苦肉の策として始めたのが「あてもなく、ただ乗り物に乗って時間を過ごすこと」でした。

きっかけは、息子がふと口にした一言。いつも乗っている地下鉄を見つめながら、「この終着駅に行ってみたい」という内容だった気がします。

観光地を目指すわけでもなく、「目的もなく、ただその場所へ行ってみるだけ」。そんな、旅とも呼べないような「移動」が、私たち親子の日常のベースになりました。

終着駅までが、ついには世界一周の旅へ

なにせ時間はたっぷりとあります。

毎日学校に行くことをやめたかわりに、自由な時間を手に入れました

地下鉄の終着駅を目指すことから始まった私たちの「移動旅」は、やがて「青春18きっぷ」を使った日本一周の旅へ、そして「ユーレイルパス」で巡る欧州鉄道の旅へと、少しずつその歩幅を広げていきました。

そしてついには、親子で「世界一周旅行」を果たすまでになったのです。

乗り物に乗って、同じ目的地を目指す。

家の中にいると、向き合って対立しがちになってしまう親子関係が、乗り物で席を並べた瞬間、同じゴールを目指す「同士」へと変化する

移動の時間は、私たちにそんなマジックをかけてくれました。

あらかじめ決められた目的がないからこそ、到着したその地で思い切り深呼吸をして、心が赴くままに土地の空気感を味わうだけの、余白がありました。

学校に行かない息子との時間。

最初は途方にくれましたが、一緒に「空気感を楽しむ旅」を駆け抜け、いまや私の人生のかけがえのない宝物となっています。

息子が成長し、やっと自分の時間を持てるようになりました。

私たちが体験してきた親子旅の記録や、旅を通じて見つけた大切なヒントについて、少しずつ言葉に紡いでいきたいと思っています。

どうぞよろしくお願いします。

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