完璧なデスクを目指して、三年間、失敗し続けた。それでよかったと、今は思う。
たどり着いたのは、完璧じゃなくて「自分のデスク」だった。
三年前、在宅ワークを始めたとき、私は「完璧なデスク環境」というものが存在すると信じていた。
正解がどこかにあって、それを見つけさえすれば、集中できて、
仕事もうまくいって、毎日が気持ちよくなる。そう思っていた。
だから、買い続けた。調べ続けた。試し続けた。そして、失敗し続けた。
三年間の失敗の記録
恥ずかしながら、正直に書く。
失敗①:安いデスクを買って、すぐ後悔した
「まず安いので試してから」と思って買ったデスクは、
揺れて、狭くて、三ヶ月で使わなくなった。
結局買い直した。最初から良いものを買えばよかった。
失敗②:モニターを増やしたら、逆に疲れた
「デュアルモニターにすれば効率が上がる」と信じて設置した。
首が痛くなった。ウィンドウの切り替えが増えた。
半年後に一台に戻した。
失敗③:キーボードを三台買った
メカニカル、静電容量、薄型。
それぞれに「これが最後」と思って買った。
今使っているのは四台目だ。でも今のは好きだ。
これだけは後悔していない。
失敗④:憧れのデスクを再現しようとした
SNSで見た「完璧なデスク」の写真を保存して、
同じ道具を集めようとした。途中で気づいた。
あれは別の人の仕事と、別の人の体と、
別の人の生活に合わせたデスクだ、と。
失敗⑤:昇降デスクを買って、一度も立たなかった
「立って仕事をすれば健康になる」という情報を信じた。
半年間、一度も高くしなかった。私には合わなかった。
それだけだ。
失敗するたびに、わかってきたこと
不思議なことに、失敗するたびに、自分のことが少しずつわかっていった。
私は広いデスクより、狭くてもすっきりしたデスクが好きだ。
モニターは一台の方が集中できる。
立って仕事をするより、深く座って考える方が向いている。
キーボードにはこだわりがある、マウスも。
これらは全部、失敗してはじめてわかったことだ。
買う前には、わからなかった。
完璧なデスクを探していたら、自分に合うデスクに、たどり着いた。
今のデスクには、失敗の跡がある
今のデスクを眺めると、それぞれの道具に記憶がある。
このキーボードは四台目で、ようやく「これだ」と思えたもの。このライトは最初に買ったものが暗くて、二台目でやっと満足した。このモニターアームは三ヶ月悩んで、思い切って買ったら正解だった。
失敗と試行錯誤の、小さな博物館みたいなデスクだ。
完璧じゃない。まだ気になるところがある。
でも、これは確かに私のデスクだ、と思える。
SNSで見た誰かの再現じゃない。レビュー記事が勧める最適解でもない。
三年間の失敗と選び直しが積み重なった、自分だけの場所。
それは、最初から完璧を目指していたら、たぶん辿り着けなかった場所だ。
失敗を恐れて、買えないでいる人へ。
失敗してもいいと思う。
むしろ、失敗しないと、自分に合うものはわからない。
完璧なデスクは、最初からは手に入らない。
試して、外して、選び直して、
そうやってようやく「自分のデスク」になっていく。
あなたの失敗は、たぶんムダじゃない。
それは全部、自分を知るための授業料だ。
ただ、大きな失敗はしたくないと思います。
その為に以下の記事を読んでほしい。
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