タンザニア人材は日本で通用する?アフリカ×特定技能の可能性を考える
アフリカからの風が吹いてきた
「タンザニアが日本に若者を送り出すって?!」
日本経済新聞の記事を見た瞬間、正直こう思いました。
(日本経済新聞2025年6月23日付記事より:)
日本経済新聞(2025年6月23日)によれば、特定技能の枠組みを使い、タンザニアの若年層を建設、農業、介護、製造業などの分野で日本に送り出す方針を表明した。
「ついにアフリカからも来る時代になるんか……」
10年以上、外国人材の支援に関わってきたぼくにとっても、“タンザニア”という国は未知の存在。 中国、ベトナム、ネパール、韓国、香港、台湾、インドネシア、スリランカ、ミャンマー、バングラデシュ、モンゴル、アメリカ、イギリス、フランスなど
──いろんな国と関わってきたけど、タンザニアはゼロ。
その分だけ、めちゃくちゃ興味が湧いたんです。
「タンザニアってどんな国?」
「本当に日本とマッチするの?」を支援としての目線でリサーチしてみた。
現段階ではまだ現場でのデータはありませんが日本で活躍できる可能性について考えてみました。今後の制度設計や企業担当者の準備に役立てば嬉しいです。
それでは“アフリカ×外国人材”の可能性を探ってみたいと思います。
駐日大使が明言──「建設から始めて、農業・介護にも拡大を」
2025年8月に横浜で開かれる第9回アフリカ開発会議(TICAD9)にあわせて日本政府との枠組み合意を目指すようです。
まずは建設業からスタート。
将来的には農業・介護・製造業にも広げる構想。
日本の国土交通省との間で覚書を交わす予定で、
「タンザニアの首相府の主導で進めていく」
というなかなかの本気度がうかがえます。
個人的な結論から言うと、現時点でYES/NOは言えません。
ただ、十分な準備があれば可能性はあるのかなと感じます。
🇹🇿 タンザニアってどんな国?──コーヒーとキリマンジャロと“スワヒリタイム”の国
ぼくの正直な印象は、
「キリマンジャロとサファリの国」
コーヒーの“キリマンジャロ”も有名ですよね。あと、マサイ族!
でも調べてみるとそれだけじゃない。めっちゃ奥深いんですよ。
人口:約6,700万人(日本よりちょい少ない)
公用語:スワヒリ語&英語(スワヒリ語は国語)
宗教:イスラム40%、キリスト教40%、土着宗教20%
地理:インド洋沿岸、アフリカ最高峰キリマンジャロを有する
首都:ドドマ(最大都市はダル・エス・サラーム)
気候:サバナ気候中心(東部は蒸し暑い)
日本からタンザニアへ行く場合はビ直行便はないのでドバイやドーハ、アディスアベバなどを経由して約20~22時間かかります。(遠いな。笑)
なにより驚いたのが、100以上の部族が存在するということ。
100って! 日本の47都道府県の倍以上?
タンザニア人の性格──オープンだけど実は繊細?
タンザニアの人々はとてもフレンドリーらしく、
「外歩いてたら見知らぬ人からも100%話しかけられる」
というほどのオープンさ。
でもその一方で、“悲しいことは共有しない”文化もあります。
挨拶で「Habari?(調子はどう?)」と聞かれたとき、
本当はしんどくても「Nzuri kidogo(少し良いよ)」と答えるのが暗黙のマナー。
それ、日本で言うと「大丈夫です(大丈夫じゃない)」と一緒やな。
この“ポジティブを共有する文化”は、
日本の現場でもプラスに働く可能性があります。
だからこそ雇用側や登録支援機関も“本音を察する”スキルは求められるかもしれません。
タンザニア人はポジティブですが、“Noと言わない文化”があるため、本音を引き出す工夫が必要になるでしょう。
建設分野とのマッチング──ほんまに合うん?
ここが一番大事な視点ですよね。
特定技能「建設」で求められるのは、
体力
協調性
素直さ
変化への柔軟性
一方で、タンザニア人材はというと──
明るくオープンな性格
礼儀正しく、穏やか
コミュニティ意識が強い(相互扶助)
かなりの部分で親和性はありそう。
但し、初めて外国人材を受け入れた建設現場では『日本語力が足りない』『安全意識の違い』でトラブルが多々ありました。タンザニアも同じく相当の準備が必要だと感じます。
ちなみにチャガ族に関しては「めっちゃ働く・お金好き・お酒強い」という情報も。(※もちろん部族により個人差あるんでしょうけど)
チャガ族の人、ビール10本飲んでもケロッとしてるってマジかいな。
言語の壁は?──実は“スワヒリ語=第2言語”の人も多い
タンザニアの公用語はスワヒリ語と英語。
でも、多くの人はまず部族語(チャガ語など)を家庭で話します。
つまり、スワヒリ語も“第2言語”、英語は“第3言語”的な位置付け。
え、それって日本語は第4言語ってこと?だいぶハードル高いんちゃう?
言語の壁は?──スワヒリ語・英語に加え、日本語の習得が必須。
特に若い世代は共通語教育が進みつつあるが、教育リソースの整備も課題。実際に日本語教育できる先生も母国にいるのかも不透明なんですよね。留学生でも見たことないのでそこは疑問が残るところです。
ハードルは?──受け入れには“相当の準備”が必要
「あれ、タンザニア人材ありなんちゃう!」……と思いきや。
現実には、
技能評価試験・日本語試験の設置
送り出し機関の新設
法制度の整備(相互覚書、在留資格対応)
文化・宗教・多言語対応
と、かなりの“制度面の山”が待っています。
特に多民族国家であるタンザニアの場合、送り出しの統一モデルを作るのは容易ではありませんし、そもそも技能試験や送り出し制度の整備はこれから進行していく段階です。
スワヒリタイムという文化的な時間感覚の違いもあり、日本側が理解して調整する努力も求められるでしょう。こうした課題を踏まえ、今後2〜3年後に備えて、適宜適切に調査と準備を進めておくべきでしょうね。
現時点ではYESともNOとも言えないのが正直なところです。でも、可能性はありますし、それを活かすのは日本側の姿勢とタンザニア人材の就労の本気度次第なんやろなと思います。
それでもタンザニア人材は“未来の希望”になり得る
ハードルは高い。
けれど、労働人口が確実に減少していく日本にとって、
アフリカ諸国からの人材受け入れは「避けて通れない未来」
なのかもしれません。
そして、タンザニアには、
若くてエネルギーにあふれた人口構成
礼儀正しくて勤勉な気質
豊かな文化と、多様性を認める社会的土壌
がある。
これって、“共に働き、育ち合える関係”を築く土台として、すごく大きいと思いますし、グローバル化や多文化共生社会として、アジアだけではない国籍との出会いは視野が広がりますよね。
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今後も特定技能制度の最新動向や多文化共生のヒントを発信していきます一緒に世界と日本の“ちょうどええ距離感”を探っていきましょう。
外国人材、現場からは以上です。
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