飲み会の場で実は評価されていること
「飲み会なんて仕事と関係ないから行きたくない」
若手からたまにこう言われることがあります。
気持ちはわかります。
でも正直に言うと、管理職の立場からすると、飲み会の場でもけっこう部下のことを見てしまっているんですよね。
なので参加して振る舞いや会話を意識することで仕事の評価を有利に向けることも可能なのです。
評価シートには絶対書かれない部分ですが、印象としてはしっかり残っています。
今回は、飲み会の場で実は見られていることについて、管理職目線でお話ししてみたいと思います。
愚痴の言い方に、その人の姿勢が出る
飲み会での愚痴をまったく無くすことってなかなか難しいことですよね。
私も若い頃はよく先輩に愚痴っていましたし、ある程度のガス抜きは必要だとも思っています。
ただ、愚痴の中身や言い方には、その人の仕事への向き合い方が割とはっきり出るんですよね。
「あの仕事、めんどくさいだけでした」で終わる人もいれば、「大変だったけど、ここは勉強になりました」と話す人もいます。
同じ愚痴でも、後者の方が印象がいいのは言うまでもありません。
管理職としては、愚痴を言うなとは思いません。
ただ、愚痴の最後にちょっとした前向きな一言があるかどうかで仕事の向き合い方の印象もだいぶ変わります。
他部署や先輩の話し方に人柄が出る
雑談の中で、他部署の人や先輩の話題になることってよくありますよね。
そのとき、悪口っぽくなるか、フラットに話せるかで、その人の見え方が大きく変わります。
「あの人、ちょっと苦手なんですよね」くらいならまだしも、必要以上に悪く言う人を見ると、管理職としては少し身構えてしまいます。
なぜならいつか自分もこういう場で話のネタにされるかもしれないと思ってしまうからです。
逆に、苦手な相手のことも冷静に話せる人には、安心して仕事を任せられるなと感じます。
雑談の場だからこそ、その人の器みたいなものが出やすいのかもしれません。
聞き上手かどうか
飲み会の雑談って、つい自分の話をしたくなる場でもあります。
でも実は、話すのが上手い人より、聞くのが上手い人の方が印象に残るんですよね。
相手の話にちゃんと反応して、質問を返せる人は、それだけで「一緒に仕事をしていて気持ちがいい人」という印象になります。
逆に、自分の話ばかりする人は、悪気がなくても「自己中心的な人」という印象を持たれやすくなります。
俺の話を聞いてくれ、ということでは決してありません。
飲み会でもみられる雑談の中での聞く姿勢は、意外と普段の仕事のスタンスと重なって見えているものです。
上司への話しかけ方にも本音が出る
飲み会の場では、若手が上司に対してどんな距離感で話しかけてくるかもよく見ています。
必要以上にへりくだる人もいれば、逆に馴れ馴れしすぎる人もいます。
仕事の場ではなかなか出てこない本音を雑談の中で話してもらえると、こちらとしても普段は知ることのできない部分を知ることができてありがたいなと思います。
「今度の仕事、実はちょっと不安なんですよね」というような本音を、雑談の中でさらっと言える人は、その後の仕事の場でもすごく声をかけやすいです。
逆に、仕事の場ではきちんとしているのに、雑談ではまったく本音を見せない人だと、正直どこまで思っているのか少し不安になることもあります。
お酒の場での振る舞いにも意外と出る
これはお酒を飲む前提の話になりますが、飲み方にもその人らしさが出ますよね。
ペースを乱さず、周りにも気を配れる人はそれだけで「安心して一緒に飲める人」という印象になります。
逆に飲みすぎて周りに迷惑をかけてしまう人はどれだけ仕事ができても、その一回の印象を引きずってしまうことがあります。
もちろんお酒が飲めない人、飲まない人がいるのも当然のことで、それ自体はまったく問題ありません。
大事なのは自分のペースを保ちながらその場の空気を大事にできるかどうかだと思います。
おわりに
飲み会の中身は、評価シートには載りませんが、管理職からすると、実はその人の素の部分が一番見えるタイミングでもあります。
愚痴の言い方、他人の話し方、聞く姿勢、上司との距離感、お酒の場での振る舞い。
どれも意識しすぎる必要はありませんが、こういう場でも自然体でいい印象を残せる人は、結果的に普段の仕事でも信頼されやすいと感じています。
とはいえ、私はお酒が好きなので、飲み会では気を抜きすぎない程度に、仕事のことは一旦忘れて無礼講で楽しみたいと思っていますが……。
気を張りすぎず、でも少しだけ意識してみる。
それくらいの距離感が、ちょうどいいのかもしれません。
