バンドと楽器への執着半世紀 2.ベース編
祖母・両親・親戚・友人を見送り、自分の順番が来ることはわかっているのですが、ものへの執着や煩悩が抜けきれず「死ぬまで生きる。」つもりでいます。遺族に迷惑をかけない終活というのが流行っていますが、「諸行無常」は頭ではわかっているのですが、悩ましく思っています。
収集癖
小学生の時に昆虫採集にはまり、公園や林では飽き足らず父に頼み電車とロープウェイを乗り継ぎ夜の展望台に虫捕りにでかけました。ライトアップされたパラボラアンテナ施設の壁にカブトムシ,ミヤマクワガタ,ノコギリクワガタ,コクワガタ,ゴマダラカミキリ,ナナフシ,その他カナブンやハンミョウ類を見つけました。ここは穴場でしたが、若いカップルもいて迷惑をかけたと思います。何十匹も採ってきたので鳥かごに入れて飼っていました。カブトムシは寒さに弱く、ノコギリクワガタは12月まで生きていました。筆者の収集癖はここから始まり、珍しい切手やコインを集めるようになりました。それが今に繋がっています。
息子も小学生の時に長旅に備え空港で少年ジャンプを買ってやったのをきっかけに、マンガにはまりマンガ単行本を集めるようになり、その後ヘッドホンと数学にはまってしまいました。
昔からお寺・神社・蔵に珍しいものや美しいものが収蔵され、多くの人に感動や共感を与えています。収集癖は人間の性で悪いことではないと思います。しかし、問題は収集家の遺品の処分です。誰がやるのか・処分のしかたをどうするのか考えておく必要があります。趣味の収集品だけでなく不動産などの遺産も同じです。
親戚のおじさんの形見に切手帳(見返り美人が10枚入っていました。)やコイン帳(小判風のものが入っていました。)を貰ったのですが、ハードオフに持っていくと申し訳ないので長い間持っていました。しかしよく考えると筆者が死んだらチェインメールのように息子に引き継がれてしまうので、夫婦で相談し切手帳をバイセルで引き取ってもらいました。成仏を願っておいしいレストランの食事に化けてしまいました。
楽器への執着
妖怪研究者によると、サザエ鬼は30年で、付喪神は100年で妖怪になるそうです。「妖怪大作戦」は粗末された古道具が付喪神(つくもがみ)という妖怪になって祟る話でした。こけしや人形,宝石,琵琶や琴などにまつわる怪談が多くあります。楽器も所有者の念が籠りやすいと思います。メンテナンスして人間の寿命より長く受け継がれる楽器もたくさんあると思いますが、所有者の運動神経が悪くなりうまく演奏できなくなったり、重く感じるようになったら初心者に譲るとか粗大ごみで処分するしかなさそうです。
理屈ではわかっているのですが、多くの楽しい時を共に過ごしてきた愛着のあるものは手放す時期が延び延びになってしまいます。楽器に限らず専門書や計測機器も同じです。実家の遺品整理で苦労した経験があるのに、筆者の遺品整理する息子に迷惑をかけることになると思います。
5年前、新居に引越す際に半分以上の楽器を処分したのですが、手放せなかったものが新居の屋根裏部屋に保管してあります。これから楽器を始める人に譲ろうと思っています。

ベースギターとアンプ
ベースギターとの付き合いは半世紀以上になります。高校生の時に先輩から譲ってもらったバイオリンベース(ポールマッカトニーのタイプ)と教本でベースギターを始めました。
教本の自習が終わってスリーピースロックバンド・クリーム(Bass:ジャック・ブルース,EG:エリック・クラプトン,Dr.:ジンジャー・ベイカー)のスコアを買い、レコードに合わせてB1(ドラム)とB2(ベース)でそれぞれのパートを2年間何度も(数十回も?)練習しました。ジャック・ブルースはリズムもさることながら独特のメロディアスなフレーズ(もともと楽器数が少ないので)を演奏していました。B1のバスドラムにぴったり合わせてリズムをとるスキルを身につけました。その次はクィーンのスコアとレコードで練習しました。クィーンは4人メンバーなのでベース以外にキーボードにも興味を持つようになりました。ベースギターの基本はクリームとクィーンで身につけました。その後長い間、バンド活動でJ-Pop,ニューミュージックのベースパートを担当しました。
最初はバイオリンベースを使っていましたが、しばらくして通販で練習用Jazzプレシジョンベースを買いました。しかし長すぎて7thポジションでしか弾けませんでした。これはすぐに処分しました。
大学生時代にアルバイトして、YAMAHAのSGベース(カブトムシ風)を手に入れました。小ぶりなので5thポジションでしっくり弾け、体格にぴったり合っていました。ずっと愛用してきました。
家内とカジュアルな音楽活動を始めてから、手頃なFERNANDESのZO-3ベースギターを買いました。このギターは電磁ピックアップでなく圧電ピックアップで、アンプとスピーカーが内蔵されていて006P乾電池2個で動作するタイプでした。ベースギターは一般的にハイポジションのフレッドになるほどチューニングがずれる傾向があります。ZO-3は小型でフレッドレスが魅力でした。アンプとスピーカは余計なのですぐに取り外して、手作りのFETアンプ(インピーダンス変換=電流バッファ)回路を取り付けました。電池の消費が少なく現在でもしっかりと動作しています。軽くてハイポジションでも音程がぶれないので重宝しています。

最近FENDERのアコースティックベースを通販で購入しました。ウクレレにあうベースギターとしてアンプラグドで音が出ることを期待したのですが、筆者には合わなかったです。またハイポジションで弾きにくい、ツーフィンガーでは弾きにくい(ピック弾きには適している?)こともあり、ウクレレを弾くパパ友にプレゼントしました。楽器を購入する時は、ネット通販でいきなりポチるよりも楽器店で実際に弾いてみることをお勧めします。
ベースアンプはYAMAHAとRolandを長い間使っていたのですが、大きくて重たいので処分しました。現在はPHIL JONESの小型ベースアンプを使っています。ひずみが少なく大きさの割に音量も充分で気に入ってます。しかしACアダプターが大きく邪魔です。
フットペダルベース
ベースギター歴が長いと、レコードやCDを聞いていてもベースラインが気になります。職業病みたいですがコピーする訓練になります。
実際の演奏場面はみたことがないのですが、ジェネシスの曲や山下達郎のBIG WAVEにパイプオルガンの低音(弓かも?)のような途切れないベース音が入っています。キーボードを弾きながら足でエレクトーンのような演奏をしたくて機材を揃えてみました。これは筆者の趣味なのであまりお勧めできません。
Rolandのフットペダル(MIDIキーボードのような単なるMIDIインターフェイス)とKORGのアナログシンセサイザーvolca keysをMIDIで繋いで音を出します。volcaのEG(包絡線発生器)を調整してシームレスな連続音を発生します。弱点は機材がとても重たいことです。スタジオに据え付けるものでバンド活動で運搬するのは苦労しそうです。これも誰かに譲りたいです。

ベースパートの最終形態
最近は、加齢により指の皮が薄くなりツーフィンガー奏法では痛くなるし、ギターストラップは肩がこるし、そもそもベースギターや機材が重たいし、どうしようと弱気になっています。
筆者は学生時代は一部でイルカと呼ばれていました。イルカさんに似ていたからです。そのイルカさんが先日テレビで「なごり雪」をギタースタンドでギターを固定して演奏していました。彼女は頸椎狭窄症になっても頑張っているようで、プロの姿に感動しました。
ベースギターを始めた昭和当時に比べて、キーボード音源の種類も音質も夢のように良くなっています。なので無理せず、ベースパートはキーボード(左手)で演奏することにします。

次回は3.キーボード編を予定しています。
いいなと思ったら応援しよう!
これからも応援しています。