【第6話】もうすぐ始まる、人類の「帰還シーン」を先に見た
~ 幻想だと知ったとき、目覚めは快適になる
今の世界を見て、どこかでこんなことを思っていませんか?
何かがおかしい。
何かが狂っていないか。
何かが加速していないだろうか。
そしてこのまま、何かが決定的に変わってしまう気がする、と・・・。
前回のおさらい
第5話までで、光の案内人が繰り返し示した結論はとってもシンプルなものでした。
変えられないのはストーリー。
しかし、変えられるのは心の視点だった。
そして視点とは、気分の話ではなく、心の座席の位置そのものだということ。
同じ映画を観ていても、どの席から観るかで、どう観るか?で、その意味も、そのストーリーも、体感もまるで変わってしまう。
私はそのことを理解したつもりでした・・・。
けれど正直に言うと、まだどこかで逃げ道を探していた自分もいたのです。
未来が決まっている?
この世界はホログラム?
もう既にこの世界は完成した映画?
そう言われても、分かった様で分からない・・・。
現実は現実に見えるし・・・、
痛いときは痛いし、不安なときは不安だし・・・、
目の前の出来事は、どうしたって実際に起きている。
そう思った、その直後でした。
スクリーンが暗転した瞬間
スクリーンの光が、すっと落ちました。
場面転換の暗転というより、映画館そのものが息を止めたような静けさでした。
客席に座っているはずなのに、客席の感覚がなくなっていく。
自分の身体の輪郭まで、少しずつ軽くなっていくような感覚。
私は思わず、隣の光の案内人に聞きました。
「これは何なのですか?
次は、何が映るんですか」
光の案内人の返事は短かった。
「クライマックスです」
その静かな言い方に息をのみました・・・。
これから起きることの予告ではなく、分かっているでしょう!というような確認のようだったからです。
この世界はスクリーンそのものだった
再びスクリーンが明るくなったとき、
映っていたのは私の過去生ではありませんでした。
世界そのものが映っていました。
街。
人の群れ。
人々の怒り。焦り。疲れ。
誰かを責める言葉。
誰かを見下す言葉。
人類がぶつかり合い、荒れた空気が流れていく。
多くの人々の心が荒れていた・・・。
しかし、スクリーンの中で同じ出来事が起きているのに、そこに映る人々の反応が極端に割れていました。
ある人は恐れで固まり、ある人は怒りで突っ走り、ある人は静かに呼吸を整えている。
笑っている人さえいました・・・。
私は思わずつぶやきました。
「これが・・・今の地球の姿なのですか?」
光の案内人は、スクリーンを見たまま淡々と言いました。
「そうです。あなた方人類の今の姿です」
そして続けました。
「実はこの世界は、この映画のスクリーンそのものなのですよ。つまり、ホログラムです」
私は反射的に聞き返しました。
「スクリーン…そのもの?」
「ええ。あなたが現実だと思い込んでいるものは、映像です。投影されたものなのです」
その言葉を聞いた瞬間、映画館の空気が少し変わったのが分かりました。
現実の質感が、わずかにほどけ始めたのです。
光の案内人は、さらに言いました。
「映画が終われば上映が終わるように、いずれ投影は終わります。最後には神様の元へ還るのです」
胸の奥が、ぞわっとしました。
救いのようで、同時に怖さも感じたからです・・・。
私は聞きました。
「では…この世界で起きていることは、何なのでしょうか?」
光の案内人は即答しました。
「夢の中の出来事です。
あなた方は今も寝ているのです。
そして悪夢を観ているのですよ。」
帰還シーンとは何か
その言葉がこぼれた瞬間、スクリーンの映像が一段とはっきりした気がしました。
ぼやけていた焦点が合い直したような感覚です。
光の案内人は言いました。
「あなたは今、帰還シーンに近づいています」
「帰還…?」
「思い出すことです。自分が誰か?ということを。
そして、どこから来たのか?ということを。
さらに、どこへ帰るのか?ということを」
私は息を呑みました。
「それが…人類全体で起きるんですか」
「そうです。あなた一人の話ではありません。人類の帰還シーンです」
私はやっと腑に落ちました。
だから今、違和感を感じながら生きている人が増えているのか・・・。
だから今、正しさへの心の葛藤が増えているのか・・・。
だから今、心が揺れる人が増えているのか・・・。
帰還シーンの直前は、映画が一番激しくなります。
最後の盛り上がるクライマックスでは、音量が上がる。
光量が上がる。
感情の起伏が大きくなる。
そして観客は、その反応を試されるのです・・・。
気にしないとは、投げないということ
私は、ずっと引っかかっていたことを口にしました。
「夢なら…気にしないでいいってことですか」
光の案内人は、そこで初めて私の方を見ました。
「気にしないとは、投げるという意味ではありません」
「では、どういう意味ですか」
「恐れでそれを握りしめないという意味です」
この悪夢のような世界で起きている事は、気にしないで良い。
でもそれは、見て見ぬふりをすることでも、放り投げることでもないということ。
夢だと知った上で、魂にとって正しい選び方をする。
愛を持って正しく生きるということ。
相手にも、物にも、事にも、自分に対しても正しく生きる。
そうするほど、目覚めは静かにハッキリと、そして心は軽く快適になっていく。
こんな内容を一瞬でインスピレーションで伝えてくださいました。
光の案内人は、さらに淡々と続けました。
「夢の中で、あなたができることは二つだけです。
心の反応を選択することと、
正しい位置に心の座席を戻すことです」と・・・。
ここから先は、帰還シーンで人の反応が二極化する理由と、あなたが今すぐ座り直せる三つの席を具体にお伝えします。
同じ世界が地獄にも希望にも見えるのは、心の座席が違うからです。
ここからは、三つの席の特徴と落とし穴、魂の席に戻るための見張り方と準備をまとめます。
ここから先は

ある夜、気がつくと私は見知らぬ映画館の暗い座席にいた。 隣には光の輪郭だけをまとった案内人。 スクリーンに映るのは、この宇宙の始まりから終…
よろしければ応援お願いします! いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!
![ヴィジョン[J. VISION]](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/309885437/profile_92bcecfdcfbf48074ce592e58555add9.png?width=60)