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娘の名前を「モモ」、息子を「メロン」と名付けた本気の理由

僕は自分のまだ見ぬ子どもの名前をすでに決めている。

その名は賛否あると思いますので、今日は読者の皆さんにその名前の是非について聞いていただきたく筆を執らせていただきました。


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最近、"ペッシュミラージュ"という香りの香水を買った。

女風(女性用風俗)で働き始めてから、"いい匂いのお兄さん"に憧れて香水を使い始め、この2年半、全部で15くらい香水を買って、気分やTPOに合わせて使い分けてきたのだけど、「もうこれ一つでいい!これを生涯の香りにしたい!」と思えるくらい素晴らしい香水に出合うことができた。


ペッシュミラージュとは、フランス語で「桃の蜃気楼」という意味らしい。

今までピーチ系はTOMFORDの"ビターピーチ"という香水を使ったことがあったのだけど、天然の桃の香りを一番再現できているのが、このGUERLAINのペッシュミラージュだと思う。

個人的に、このミラージュ、"蜃気楼"というネーミングがいい。蜃気楼のように、思わず惑わされてしまうからだ。この香りを嗅いだ時、僕は人生で初めて「うっとりする」という日本語を使っていた。その名の通りの香水である。


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その香水を買った帰り道、美容院へ行った。

すぐに美容師さんに「いい匂いですね!」と言われた。

僕は雄叫びをあげた。ほほぉわかってくれますか!と買ったばかりの香水を褒められ、気をよくした僕は「これ桃の香りなんです。桃の蜃気楼」と勇ましげに言うと、


「私、食べ物の中で桃が一番好きなんです!!」

と間髪入れずに言われた。

おおお、と思い「僕も果物の中で、桃は二番目に好きです」と答えると、当然一番目は?と聞かれた。


「メロンです!!!」




そしてほくほく顔の僕はこんな与太話を始めてしまった。

「まったく結婚の予定とかないんですけど……僕もう子どもの名前、決めてるんです」


「女の子と男の子が生まれた時の話なんですが、娘ができたらモモちゃん、そして弟が生まれたらメロンくんにしようと思っています」

ここで怪訝そうな顔をされる。わかってる、そんなこと。イカれた話をしてるのだ。

気付かないふりをしてこう続けた。


「もう漢字も決めてるんです。聞いてください」

「メロンのメは新芽の芽で、ロンは論理の論。これ(芽論)でメロンです」

「新芽の芽は、生命力がみなぎり希望や可能性を感じさせ、みんなから愛されるような、そしてそこに論理の論が加わることで聡明で知性溢れる子に育ってほしい。そんな願いを込めて付けました」

声を荒げた。

でもまだ反対されることはわかっていたので畳み掛ける。

「いやでもね、大人気マンガ『BLEACH』の主人公の名前って"イチゴ"なんですよ。数字の一に護るって書いて、"一護"」

「男で名前がイチゴなのに、今ではこれがもう全然違和感なくて、むしろ一護ってかなりかっこいいでしょ」

「誰も『主人公の名前がイチゴてwwww』なんて言ってるのを僕は見たことがないです」

「だからこそ"芽論"も慣れてきたらきっと受け入れてもらえると思うんです」

「モモとイチゴがありなら、メロンもありでしょう?」


反論のしようがないくらい力説し、怪訝そうな顔を力技でねじ伏せた。


「か、かわいい~!」
「なんですか、その可愛いエピソードは」


はじめましての美容師さんはそう答えた。


ありがとう。与太話に付き合ってくれて。心からそう思う。


自分でも怖いのが半分本気で言っていることだ。だからこそ、この名前について是非を問いたいのです。


ちなみにモモちゃんの漢字は"萌々"がいいかなぁと考えている。

学期始まりの自己紹介で「○○芽論です。姉の名前は萌々(モモ)です。うちは果物一家なんです」なんて言ってほしい。少なくとも僕は言いたくて仕方がない。みんな苦手な自己紹介が一気呵成に独壇場となるはずだ。




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女風のお兄さん|性のメンタリスト もう少しお仕事をがんばりたい日はチロルチョコを買います。精一杯やりきった日はご褒美にHäagen-Dazsを買います。ここまでお読みいただきありがとうございます。貴方様に支えられて文章を紡ぐことができました。