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【企画立案】How to シチュボ【それと前書き】

初めまして、かしわ天と申します。(Twitter:@eichi115)
DLsiteという性癖の坩堝でシナリオライター兼ディレクターとして女性向けシチュエーションボイスを売り始めてあと一ヶ月で七年になる人間です。
実績としては、手がけた作品(企画からやっているもののみ)の最多DL数は30,000DL↑。平均は調べたことありませんが、恐らく7~8,000DLくらいだと思います。

長年シチュエーションボイス(以下シチュボ)を聴いていると作り手側に回りたくなる、という話を小耳に挟みました。分かります、同人とはそういうものです。誰かの創作にインスピレーションを刺激されて辛抱たまらなくなるなら、あなたには創作者としての素質があります。

同人誌なら分かる、グッズなら分かる、でも……

シチュエーションボイスってどうやって作るの?

という方のためのHow to記事を作成することにしました。
遅筆なので連載形式で失礼します
今回は初めに、ということで、シチュボを作るにあたってのロードマップを準備しました。
漫画や小説と比べると大変ですが、ゲームと比べるとはるかに工程も少なく、作りやすい媒体だと思います。
シチュボサークルさん、そこ違わない?とか、不備不足があったら是非、遠慮なくご指摘ください。間違ったことを広めることは本意ではありませんので……

シチュボロードマップ

(1)企画立案 ※今回はここ!
・どうして作りたいのか、作ってどうしたいか
・予算組み
・内容について

==========以下は次回以降==========

(2)シナリオ準備
・どうやってシナリオを用意するのか

(3)イラスト準備
・どうやってイラストを用意するのか

(4)ブッキング・収録
・どうやって収録するのか

(5)編集・完成
・どうやって編集するのか

(6)販売
・どうやって販売するのか

シチュボの企画立案

・どうして作りたいのか、作ってどうしたいか

突然どうした、何で精神性の話なんか始めてんだ、と思われるかもしれませんが、実のところこれは非常に重要な部分です。
シチュボ作りは楽しいです。楽しいですが、楽しいだけじゃありません。苦しいことも沢山あります。シナリオが書きあがらない、展開に詰まった、ここでめっちゃメロいこと言わせたいんだけど思いつかない、依頼メールしたけど連続で断られた、問い合わせの返事いつまで待てばいいのか、支払いで貯金がドカンと減った、締め切り過ぎても納品されないetc。
シチュボを作ろうと決めた、その理由はなんでしたか?あるいは目標は?
『書きたい物語がある』『依頼したい声優さんがいる』『お金を稼ぎたい』様々だと思います。
何のために作りたいのか、それをはっきりさせてからスタートラインに立ちましょう。
ゴールのないマラソンを走れるほど人間は強くありませんが、強く思うものがあるなら意外と走り切れてしまうものです。

・予算組み

ハンドルの切り方がえぐい。いきなり現実の話してくるじゃん。
シチュボを作る際、一番ネックになるのは間違いなくお金です。
とにかく安く上げたいなら、シナリオ・イラスト・編集を全て自分でやることです。
できないのであれば、外部委託をしましょう。
このとき、あなたにとっては趣味の同人活動であっても、外部委託先にとっては仕事です。
プロに対して失礼のないように、最低限の相場を知っておくことが重要になります。
具体的な工程毎の相場感は今後の記事に掲載していきますのでここでは全体予算のお話をさせてください。

シチュボ一作品あたりのおおよその予算:10万円~200万円
何もわからん。
下げようと思えば下げることはできますし、上げようと思えばもっと上げられます。つまりシチュボに相場というものはありません。これは外部委託先であるクリエイターや演者は定価販売されている商品ではなく、ご本人の実績・業務内容によって金額が左右される、役務と言われる専門技術を提供する仕事だからです。実績の少ない方、技術が平均を下回る方であれば金額は抑えられますが、実績多数であったり技術力が平均より高い方であれば当然金額も高くなります。
先ずは100万円を貯めましょう。それだけあればいずれの工程も9割がた足ります。
と言いたいところですが、もう少し現実的に『現在DLsiteで販売されている作品の6~7割と同程度の規模の作品(体感)』を作ると仮定します。その場合、30~40万円程度あればおおよそのケースはカバー可能と思われます。

・内容について

作りたいものを作るのか、売れるものを作るのか、先ずはこのどちらかをきちんと決めましょう。
どちらを選ぶかで作るものは変わってくるからです。
作りたいものを作る、という方は、誰のどんな意見にも耳を傾ける必要はありません。法律さえ守っていれば、どんな内容のものを作ろうが許されます。暴力的であろうと差別的であろうと、創作は自由です。それを一緒に愛してくれる人もいるでしょう。いないかもしれません。だけどそれを嘆く必要はないのです、完成した時点でその作品は一番大事な目標を達成しているのですから。
どんな結果になろうとそれはあなたにしか作れない、あなただけの作品です。誰にも傷つけさせず、大事にしてあげてください。
売れるものを作りたい、という方は、市場調査をしましょう。誰が買っているのか、どんなものが求められているのか、どう売ったらいいのか、市場を調査して自分なりに答えを見つけてください。
それを実現するための作品作りをがんばりましょう。
時々勘違いされている方がいますが『同人で利益を上げてはならない』というのは二次創作に限った話であって一次創作であるシチュボにはあてはまりません。

・企画書を作る

作るものが決まったらそれを文書にまとめる必要があります。
これは外部作業者へ渡すためのものでもありますので、何も知らない第三者にも伝わるように書きましょう。
個人的な経験で恐縮ですが、過去のクライアントさんを見ている限り、ここが曖昧な方が非常に多いです。作品及び商品としてのイメージをできるだけ具体化してください。
下記は最低限記載すべき内容です。

・タイトル
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最初は仮タイトルでも構いません。
ただし請求書等へ記載したりと外部委託先と認識を共有する必要がありますので後で分からなくならないようにちゃんとつけましょう。

・ジャンル&レーティング
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乙女向けシチュエーションボイス、BLシチュエーションボイス、18禁、15禁、など。
自分の脳内で何を作るか理解していてもきちんと説明しなければ他者には伝わりません。
シチュボといえば18禁のDLsiteで売ってるやつ、というのは自分だけの認識の可能性もあります。
また、レーディングのあるお仕事は受けないというクリエイターさんもいらっしゃいますので、最初に明記しておいた方が後々のトラブルを回避できます。

・販売価格
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市場を見ながら規模間の近い作品相場がどのくらいか見極めて決めましょう。
ちなみに沢山売りたいと考えて相場より多少なり安くしても、相場で買われない作品が金額を理由に購入されることはあまりないなというのが個人的な意見です。

・販売先
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DLsite、らぶカル、その他。配信予定のサイトを記載する必要があります。
CDパッケージにして即売会や店舗委託で販売する場合もその旨を記載しましょう。

・翻訳について
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前述の販売先とも関わりますが、翻訳販売を行う予定がある場合も記載しましょう。
事前の確認なく勝手に翻訳販売を行った場合、後々トラブルになる可能性があります。

・作品内容
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テーマや主題、キャラクター、あらすじ、その他外部作業者と共有しておきたい、作品に関わることを記載してください。具体的に、抽象的な表現はすれ違いの元ですのでできるだけ避けましょう。

Q声優さんは企画書に書かなくていいの?
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基本的に出演が確定するまでは書いてはいけません。
キャラクターの雰囲気を伝えたい場合は『甘めの好青年ボイス』『低音の穏やかな男性ボイス』等、キャラクターから想定される声のイメージを記載するようにしましょう。


今回は以上です!
ご質問等あればお気軽にどうぞ。
次回はシナリオ準備のお話をしていこうと思います。

※記事は随時修正&更新をしておりますのでご了承ください。


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