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(地(図))英文法:湖畔の宿のゲシュタルト〜前置詞byのコア・イメージ

タイトル画像:湖畔の宿・つばきもと@亀山温泉


コア・イメージ:前置詞by+経路・迂回

from X to Z by Y:XからYを介してZに至る                                                                       

湖畔の宿のゲシュタルト〜湖のほとりの宿屋


👁️--→(地(図))ゲシュタルト   ┌定冠詞+既知情報:地
        ( ( an inn ) by the lake )
             └不定冠詞+未知情報:図

         湖畔の宿                                                                                                                         

1) ?)  The inn is by a lake.
2) ◯ There is an inn by the lake.                                                                    
※1)は、ゲシュタルト心理学・情報構造の観点からすると不自然な文。
下記note拙論より再録。

1. (地(図))認知の観点: "The house is by a bike." が不自然に感じられる理由

House(家): 一般的に、家は大きく、不動であり、周囲の環境に対して安定した背景 (地) となる傾向がある。われわれの認識では、家は場所の基準点となることが多く、他のものがその家に対してどこにあるかという関係性で捉えられやすい。

  • Bike(自転車): 一方、家よりも自転車は小さく、移動可能であり、特定の目的のために使用される道具 (図) としての性質が強い。われわれの認識では、自転車は行動の主体や対象となることが多く、周囲の環境の中で移動したり、誰かによって操作されたりするイメージがある。

この文では、"The house'"が主語であり、存在を表す動詞"is" の後に場所を示す前置詞句"by a bike"が続いている。これは文法的には正しい構造だが、認知的には以下のような点で不自然さを生み出している。

  1. 大きさの不均衡: 通常、大きい家が小さい自転車のそばにあるという状況よりも、小さい自転車が大きい家のそばにあるという状況の方が一般的である。経験則から、大きいものが背景(地)、小さいものが前景(図)になりやすい傾向がある。この文では、その逆の配置になっているため、違和感を覚える。

  2. 安定性と可動性の不均衡: 家は通常固定されており、安定した存在である。一方、自転車は移動可能な存在である。場所を示す関係性においては、安定したものが基準点(地)となり、移動可能なものがその基準点に対してどこにあるか(図)を示す方が自然。この文では、安定した家が移動可能な自転車によって位置づけられているように感じられ、認知的な安定性を欠いている。

つまり、「The house is by a bike.」という文は、われわれの持つ典型的な家と自転車の大きさ、安定性、役割といった知識や経験と矛盾するため、(地(図))認知の観点から不自然に感じられるのだ。

より自然な表現としては、"The bike is by the house."のように、
小さい移動可能な自転車(図)が、大きい安定した家(地) のそばにあると表現する方が適切である。

2. 情報構造の観点:”There is a bike by the house.”を評価◎

・” a bike"が新情報であり、a冠詞が物事を新情報であると徴し付けるマーキング
・"the house "が基準値として認知される旧情報であり、the冠詞が物事を既知・周知の旧情報で有ると徴し付けるマーキング
・情報構造の観点からThere is構文の合理性が示された例文である。


世界の認知プロセス:(地(図))化マッピング


👁️--→(by +地--→(図)  )
                   └地を道標みちしるべにして目標 (図)を認知する。

1) The person is known to us all in this town.
2) The person is known by the company┬he/she keeps.
                    └they keep.※
 ※PC(ポリティカルコレクトネス)的表現)

1) その人物は、この町のわれわれ皆知られている。
2)  人の人柄は、付き合っている、その仲間によって分かる。

1. be known by +「知る」ための「判断材料(ルート)」

この文での by は、「判断基準・単位」としての by
ある人の内面(人柄)は、直接目に見えるものではない。そのため、われわれはその人の周囲にいる仲間たち(the company)を「観察の経由地(ルート)」として利用し、そこから情報を得てその人物を判断する。

  • 理論: 「人柄」という結論に達するために、その人が付き合っている「仲間」という経路(媒体)を通って判断を下している。

2. be known to + 「知識の到達点」 との比較

  • be known to: 知識の到達点(例:He is known to everyone. = 彼はみんなに知られている)

  • be known by: 判断の根拠・ルート(例:He is known by his actions. = 彼は行動によって(どんな人か)判る)

この格言で to ではなく by が使われるのは、「誰に知られているか」ではなく、「何を経由して(何に基づいて)判別されるか」に焦点がある。


3. 英文の構造とエネルギーの流れ

  • The company he/she keeps(彼/彼女が保っている仲間関係)

    • ↓ これが「レンズ(媒体)」の役割を果たす

  • (One) knows the person((人が)その人物を知る)

    • ↓ 受動態へ

  • The person is known by...(人物は~によって(判定されて)知られる)


結論

この by は、受動態でのby+動作主ではなく、
「~を基準に判断する(judge by...)」の by と同じ性質を持っている。

A tree is known by its fruit. (マタイによる福音書)

木はその実によって知られる。あるいは、ことわざにある通り、プディングの味は食べてみなければわからない。私たちキリスト教徒が不品行であったり、正しく振る舞えなかったりするとき、私たちはキリスト教を外の世界にとって信じがたいものにしているのだ。

(C.S.ルイス『キリスト教の精髄』より)

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