Mac Pro 2010にGeForce GT 430を追加してみた
前回、4,180円で中古のMac Pro 2010を購入した話を書きました。
購入場所は近所のブックオフ。
実機の外装を確認したうえで購入しましたが、販売時に分かっていたのは「通電する」という程度で、内部の詳しい状態までは分かりませんでした。
もともとは、2011年頃に購入したCore i5搭載のDosparaデスクトップが起動しなくなったことがきっかけです。
古いPCを修理するか、それとも使える部品を回収して別の中古PCへ乗り換えるか。
その比較の結果、4,180円のMac Proを試してみることにしました。
そして実機を確認してみると、購入時の情報では6GBと思っていたメモリが、実際には56GBも搭載されていました。
これはかなり嬉しい誤算でした。
今回は、そのMac Proを実際にLinuxマシンとして使えるところまで整備した話です。
まずは中身を確認
今回購入したのは、Apple Mac Pro A1289。
2010年世代のMac Proです。
古いワークステーションなので、現在のPCとはかなり違う構成になっています。
CPUはXeon。
ストレージは入っている状態が不明。
GPUはRadeon HD 5770。
そしてメモリは、56GB搭載されていました。
4,180円という価格を考えれば、かなり面白い状態です。
Debian 13を入れてみる
今回、このMac ProをmacOS用の古いMacとして使うことは考えていません。
目標はLinuxマシンとして再利用することです。
そこでDebian 13をインストールしました。
デスクトップ環境にはKDE Plasmaを選択。
最終的にはKDE Plasma + Waylandの環境で起動できるところまで持っていきました。
2010年のMac Proなので、最近のPCと比較すれば当然いろいろと古いのですが、Linuxを入れてしまえば普通のデスクトップPCとして使えるところまでは持っていけます。
ところがBraveが素直に起動しない
ここで少し問題が発生しました。
普段使っているブラウザのBraveをWayland環境で起動しようとすると、素直には動いてくれません。
GPU周りも含めていろいろ確認することになりました。
古いGPUと新しいLinuxデスクトップ環境を組み合わせると、こういうところで一筋縄ではいかないことがあります。
最終的には設定を調整して、Braveも含めて実用できるところまで持っていくことができました。
この時点で、
「4,180円で買ってきた古いMac Proを、とりあえず普通のLinuxデスクトップPCとして使える状態にする」
という第一段階は達成です。
Dospara PCから回収したGeForce GT 430を追加
ここで、最初に壊れてしまったDospara PCの話に戻ります。
Dospara PCにはLinux Mintを入れて昔使っていましたが、オンボードGPUの方がドライバ管理も楽でしたので、Windows自体に使っていたGeForce GT 430は、はずして保管してありました。
GT 430は、かなり古いGPUですが、ディスプレイ出力用のPCIeカードとしてはまだ利用できます。
そこで、
「せっかくなので、このGT 430をMac Proに追加してみよう」
と考えました。
Mac ProにGT 430を取り付ける
Mac ProにGT 430を取り付けて起動。
すると、Debian側でGT 430が認識されました。
もともと搭載されていたRadeon HD 5770と、Dospara PCから回収したGeForce GT 430。
結果として、1台のMac ProにAMDとNVIDIAの2枚のGPUが搭載されることになりました。
故障した古いPCから部品を回収し、新しく入手した古いMac Proへ移植する。
今回の再利用計画としては、なかなか象徴的な展開です。
GPUが2枚あると何ができるのか
今回の2枚構成は、AIなどの計算用途のためではありません。
GT 430を追加した主な目的は、ディスプレイ出力の選択肢を増やすことです。変換ケーブルを入手する手間を省いただけです。(電気代は増しますが。)
実際に接続してみると、GT 430側のHDMI、DVI、VGA出力も利用できました。
Mac Proのような古いワークステーションは、PCIeスロットを利用してこうした拡張ができるのが面白いところです。
もちろん、GPUを2枚挿したからといって性能が単純に2倍になるわけでもありません。
今回はあくまで、
「故障した古いPCから回収したGPUを、別の古いワークステーションで再利用してみる」
という実験的利用です。
古い部品を、別の古いPCへ
今回の一連の流れを振り返ると、
2011年頃に購入したDospara PCが故障
↓
修理するか、部品を回収して別のPCへ移行するか検討
↓
4,180円のMac Pro 2010を購入
↓
実機を確認したら56GBのメモリを搭載
↓
Dospara PCからGT 430を回収
↓
Mac ProにGT 430を追加
↓
Debian 13 + KDE Plasma + Wayland環境を構築
という形になりました。
最新のPCに買い替えるのではなく、手元にある古い部品を別の古いPCへ引き継がせる。
今回のMac Pro再生は、そういう方向になっています。
ここからサーバーへ
ただし、今回のMac Pro再利用計画は、デスクトップPCとして使うことが最終目的ではありません。
せっかく56GBのメモリを搭載しているので、次の段階ではサーバーとして使ってみるつもりです。
候補は、
n8n
Immich
Nextcloud
PostgreSQL
Redis
Tailscale
など。
Dockerを使ってサービスを分離しながら、このMac Proに少しずつ役割を追加していく予定です。
2010年のMac Proが、2026年のLinuxサーバーとしてどこまで使えるのか。
ここから先は、実際にサービスを構築しながら試していきます。
次は、まずDocker環境から始める予定です。
