見出し画像

藤原正彦エッセイコンクール|賞金10万円の公募に投稿してみた

今回、挑戦したのは
藤原正彦エッセイコンクール。

せっかく書くなら、ただ「いい話」にはしたくありませんでした。

自分の人生を振り返りながら、

人間らしさとは何なのか。
人と人は、何によってつながるのか。
そして、私たちは何を創りながら生きていくのか。

そんなことを考えながら、一篇のエッセイを書きました。


まず、過去の受賞作を読みました

どんな作品が評価されているのか。

どんなテーマが多いのか。

ただ、自分の経験を書けばいいわけではない。

「こんな苦労をしました」

「こんなことを乗り越えました」

「だから人生は素晴らしい」

それだけでは、どこか綺麗すぎる。

そう感じました。

そこで、今回の作品では一つだけ、自分の中で決めました。

人間らしく書こう。


綺麗な人生だけを書かない

人生は、いつもドラマのように美しいわけではありません。

失敗する。

迷う。

格好悪いこともある。

愚かなこともする。

10代の頃、私は「生きる」ということが、こんなにも大変なのかと思った時期がありました。

それでも、人と出会い、

誰かと笑い、

誰かに助けられ、

自分も誰かの力になりたいと思うようになった。

振り返れば、

あの頃の苦しさも、今の自分をつくっている。

だから今回のエッセイでは、

「波瀾万丈の人生を乗り越えた、感動的な物語」

にはしませんでした。

失敗も。

迷いも。

弱さも。

できれば、愚かささえも。

そのまま書こうと思いました。


テーマは

「言葉を超えてつながること」

今回、自分が書きたかったのは、

言葉を超えるつながり。

そして、

手を取り合って生きること。

さらに、

創ること。

人は、言葉だけでつながっているわけではありません。

言葉が通じなくても伝わるものがある。

一緒に何かを創ることで、つながることもある。

誰かと手を取り合うことで、自分一人では見えなかった景色が見えることもある。

そんなことを、自分自身の経験を通して書きました。


意外なところから物語が始まった

実は、最初から書きたいテーマが決まっていたわけではありません。

「何について書こう……」

そう考えていたある日。

子どもたちと一緒に、古いアルバムを見ていました。

写真の中の自分を見て、子どもたちが言いました。

「パパ、若い!」

思わず笑いました。

でも、その写真を見ているうちに、

不思議なくらい昔の記憶が蘇ってきました。

当時の景色。

空気。

出会った人。

苦しかったこと。

嬉しかったこと。

忘れていたはずの記憶まで、次々と浮かんできた。

そして、ふと思ったんです。

「あの頃があったから、今があるんだ。」

その瞬間でした。

書きたいことが見えました。


そこから約2時間

パソコンに向かいました。

書き始めると、不思議なくらい言葉が出てきました。

気がつけば、

約2時間で2,000文字。

一気に書き上げました。

でも、そこで終わりではありません。

そこから何度も読み返しました。

削って。

足して。

言葉を変えて。

また削って。

「もう直すところがない」

そう思うところまで、何度も校正しました。

公募に挑戦していると、

「これで本当にいいのか?」

という不安が、何度も出てきます。

でも最後は、

今の自分に書けるものは、全部書いた。

そう思えるところまで持っていきました。


エッセイは「人生自慢」ではないと思う

今回、作品を書きながら考えたことがあります。

エッセイって、人生を語るものです。

でも、

「私はこんな人生を歩んできました」

という自分語りだけで終わってはいけない気がする。

かといって、

「だから、あなたもこう生きるべきです」

と誰かに教訓を押しつけるものでもない。

では、何を書くのか。

私は、

「何を経験し、何を感じ、何を得て、今の自分があるのか」

を書くものなのではないかと思っています。

そして、その人生を言葉にしたとき、

自分のために書いたはずの文章が、

いつの間にか、

誰かの背中を押すことがある。

それがエッセイの面白さなのかもしれません。


私は今、

「公募で100万円獲るまで帰れまテン」

という挑戦をしています。

文学賞、エッセイ、童話、アイデア、論文。

ジャンルを限定せず、

「自分の言葉やアイデアが、どこまで通用するのか」

試しています。

正直、簡単ではありません。

でも、

書いて。

応募して。

落ちて。

また書いて。

それを繰り返していると、

少しずつ自分の中にあるものが見えてきます。

今回、藤原正彦エッセイコンクールに挑戦したことで、

また一つ、自分の人生を振り返ることができました。

そして、過去を振り返ることは、

決して後ろを見ることではないのだと思いました。

過去に何があったから、今の自分がいるのか。

それが分かれば、

これから何を創っていきたいのかも、少しずつ見えてくる。


もしよければ、

この挑戦の続きを一緒に見届けてください。

「公募で100万円獲るまで帰れまテン」

まだ、始まったばかりです。

そして今回の一篇が、

誰か一人でも、

「自分の人生も、悪くないかもしれない」

と思えるきっかけになったら。

それだけでも、

書いた意味はあったと思っています。

応援していただけるとうれしいです。

いいなと思ったら応援しよう!