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⚓️秒で完成、秒で虚無のAIものづくりと、どう向き合うか

前回の記事で、Discordでボタンを押したら、オフィスで音が鳴るドアベルを作ってみたお話をしました。

今回はこの経験を通じて考えた、AIを使ってものづくりをする時の向き合い方のお話をしてみたいと思います。



ものづくりの醍醐味

実はこのドアベルを作った同日、Claude Codeを使ったバイブコーディングを初めて試して、自分専用のツールを作ってみていました。
これが便利だけどクッソつまらなかったんだ(口悪)。

確かに、「これをこうしておいて」と指示するだけで、よしなに空気を読み、必要なことはこちらに確認し、勝手にチャカチャカ書き換えてくれる点は、すごく感動しました。
が、自分で試行錯誤する楽しみや、こんな風に実装したらいいのか!という発見や驚き、自分の欲しいものがだんだん出来上がっていくワクワク感...それら全てがどこにも見当たらなかったのです。

たしかに使いやすいアプリが一瞬でできたものの、自分の中には全く何も残らなかったな...という虚しさを強く感じました。

前回の記事で触れた、過去にArduinoを触った経験やPythonで実装をした経験というのは、多くの部分が顕在記憶からは抜け落ちてしまっています。が、いざ触りはじめてみると、「そういえばこんな風だったっけな...」という感覚が体に残っていて、それを頼りに今回、ドアベルの実装できた感じがあったのですよね。
最初から答えを与えられるのでなく、当時悩んだり迷ったりして、あれこれ調べて手を動かした経験があったからこそ、それが血肉になって活かせたなぁと感じるのです。
まぁもちろん、行き詰まった時にAIに投げたら、3秒で解決策を教えてくれるのは本当にありがたいことなんですけどね。

AIにどこまで任せるのか。
ここはバランス感覚が大事なのだと思います。

ものづくりの醍醐味って、完成させることだけでなく、完成までのプロセスの中にもある気がします。その過程を全部AI任せにしちゃうと、せっかくのおいしさが半減してしまう気がするのだけど、どうだろう。


AIと共に、創作の旅をどう楽しむか

AIが台頭して、作りたいものを形にすることが、本当に簡単になってきました。
マルチポテンシャライト的には、興味があるけれどハードルが高かったことにも手を出しやすい時代が到来していて、大チャンスなのではないかと個人的に感じます(例えば、プログラミング経験がなかったマルチポテンシャライトな友人は、自分の専門知識と絡めたゲームを次々に開発して、すごく楽しそうにしています)。

一方で、あまりに簡単に完成品が出力されてしまうからこそ、そこに至る試行錯誤の楽しみやワクワクが感じにくくもなる気もしています。


これって、旅をどう楽しむかという思想と近いのかもしれませんね。
目的地にたどり着いた先で楽しみたいのか、たどり着くまでの車窓の風景や寄り道を楽しみたいのか。
完成作品を使って楽しみたいのか、創作のプロセスを楽しみたいのか。

どちらがいい悪いという話ではなく、何かを創作するたびごとに、「今回の創作はどう楽しもう?」という問いを持っておくことで、苦しみや虚しさを感じずに楽しく走り切れると思うのです。

例えば、私はAIを使って、動画をローカルで圧縮するツールを手元で作ったことがありました。これは、時間をかけてUIやUXをこだわり抜きたいというより、使いやすいものをさっさと作って早く使いたい!という思いで、何もかもAIに投げて、ほんとに何も考えずに作りました。
結果、それを使って動画を圧縮して気軽に友人にシェアしやすくなったり、ブログにアップしやすくなったりして、QOLがちょっと上がりました。
これは、「完成作品を使って楽しみたい」という部分が満たされている例と言えるでしょう。

一方でもし、AIに図案を生成させ、それをレーザーカッターで切り抜いて、「はい!これでオリジナル切り絵ができました!」と言ったらどうでしょう。私なら泣いちゃう…
私は、どんな曲線や直線を組み合わせよう?と試行錯誤したり、細い線をちょっとハラハラしながら切り抜いたりする切り絵のプロセスを愛しているので、それらを全部外注してしまったら、残るものは虚無でしかないんです。

しかし場合によっては、「自分で使うツールだからこそ、UIやUXも一つずつ丁寧にこだわってコーディングするプロセスを味わいたい」と思う時もありますし、「大量のノベルティを作って量産したいから、AI+レーザーカッターで自動化もありかな…」と思う時があるかもしれません。

だからこそ、「今回の創作はどう楽しもう?」という問いが生きてくると思うのです。


まとめ

これからも私は、マルチポテンシャライトとして、また新たな技術やツールに興味を持って手を出していくことでしょう。その時には、この創作の旅をどう味わうかを意識しながら、上手にAIと付き合いながら遊んでいけたら、と思ったのでした。

⚓️あなたへの問い
あなたはどんな風に創作の旅を楽しみますか?



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