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“売れるデザイン”は、世界観を言語化できる人がつくる


https://note.com/kagitani/n/n8caa4035c240?app_launch=false

「デザインを変えたら、売上が伸びた」
「ロゴをリニューアルしたら、反応が増えた」


こうした話を耳にすることがあります。
しかし実際には、デザインを“変える”だけで売上が上がることはほとんどありません。

なぜなら、**デザインは“見た目”ではなく、“世界観の翻訳”**だからです。

美しいデザインはあくまで結果。
本当に売れるデザインとは、ブランドの世界観を正しく言語化できる人がつくるものなのです。

今日はその考え方を、私がReal Styleのブランド「ビーレジェンド」をつくる過程で実践してきた
ブランド・アイデンティティ・プリズム(Brand Identity Prism)」というフレームを使ってお伝えします。


■ デザインは「見せる」ではなく「伝わる」が目的

Real Styleを立ち上げた頃、私はデザインの力を過小評価していました。
「いい商品を作れば、見た目なんて関係ない」と思っていたのです。

でも、実際にお客様の反応を見て気づきました。

デザインは“商品の第一印象”ではなく、“信頼の入り口”なんだと。

どれだけ味が良くても、パッケージが信頼を感じさせなければ手に取ってもらえない。
どれだけ理念が良くても、伝わるデザインがなければ共感は生まれない。

そしてある時、こう思ったのです。

「デザインとは、世界観を“見える言葉”にすることだ。」


■ ブランド・アイデンティティ・プリズムとは

ブランド・アイデンティティ・プリズムは、フランスのブランド理論家カプフェールが提唱したフレームワークです。
ブランドを6つの要素で整理することで、「一貫性のある世界観」をつくる考え方です。

その6つとは──

  1. Physique(外観・特徴):どんな見た目か

  2. Personality(人格):どんな性格を持つか

  3. Culture(文化):どんな価値観を背景に持つか

  4. Relationship(関係性):顧客とどんな関係を築くか

  5. Reflection(顧客像):ブランドが映し出す理想の顧客はどんな人か

  6. Self-image(自己像):顧客はブランドを通してどう感じたいか

この6面体がプリズムのように光を反射し合い、ブランドの“世界観”を形づくります。


■ ビーレジェンドのデザインに込めた6つの光

私たちが「ビーレジェンド」のブランドをつくるときも、この6つの要素を徹底的に掘り下げました。
その結果が、今のロゴ・色・トーン・キャッチコピーにつながっています。

1. Physique(外観) 「力強さ」と「明快さ」

パッケージは、黒を基調にシルバーを重ね、力強さと存在感を出しました。
目的は「一瞬で覚えられること」。お兄さんを入れたのは完全にこのためです。筋肉・挑戦・エネルギーを象徴するデザインにしています。

店頭でもECでも、視界に入った瞬間に印象づける。
これが“売れるデザイン”の最初の条件です。


2. Personality(人格)― 「明るく、ふざけて、真剣」

ビーレジェンドのキャッチコピーは独特です。
「そんなバナナ風味」「めろめろメロン風味」「ぴちぴちピーチ風味」……。

これを初めて見たとき、真面目な経営者の方からは
「ふざけてるのか?」と驚かれることもありました(笑)

でも、そこには明確な意図があります。

「真剣に、ふざける。」

筋トレというストイックな世界に“遊び心”を加えたい。
“楽しく頑張れる”空気を届けたい。
そんなブランドの人格をデザインで表現しています。

そもそも弊社の社訓に「私たちは笑顔とユーモアを忘れず率先して仕事を楽しみます」という項目があります。


3. Culture(文化)― 「成長」と「挑戦」

Real Styleの経営理念は「人々の心や身体の健康づくりに貢献する」。
この理念をベースに、ビーレジェンドも「挑戦を楽しむ文化」をデザインに込めました。

黒=強さ、銀=成長、スピード感
ロゴや配色の1つひとつが、文化の象徴です。

商品デザインは“見た目”ではなく、“思想の翻訳”。
理念を色と形に変換する作業こそ、デザインの本質です。


4. Relationship(関係性)― 「共に戦う仲間」

ビーレジェンドは「顧客」や、もちろん「客」なんて絶対に呼びません。

私たちにとっては、“共に成長する仲間”。失礼を承知でフレンドリーに「お客さん」と呼んでいます。

ここで重要なのは、デザインが関係性を生む仕組みになっていること
共通のビジュアル、共通の言葉、共通のハッシュタグ。
それらが“同じチーム”としての一体感をつくる。


5. Reflection(顧客像)― 「前向きで、自分を磨く人」

私たちがデザインで描いている顧客像は、
「誰かに勝ちたい人」ではなく、「昨日の自分を超えたい人」。

それを象徴する言葉が、ブランド名の“be Legend”。

自分自身が“伝説になる”ということも含んでいますが、
“自分の中の伝説を創り出す”という意味合いが強いです。

この顧客像をデザインで一貫して表現しているから、
SNSの投稿や口コミもブレない。
どの角度から見ても、“ビーレジェンドらしい”が成立するのです。


6. Self-image(自己像)― 「誇りを持って続ける自分」

お客さんが商品を手に取ったとき、
「これを持っている自分、いいな」と感じてもらえるか。

それがSelf-imageのデザインです。

プロテインを飲む姿、ジムに置かれたシェイカー、パッケージの輝き。
そのすべてが“理想の自己像”と一致しているかを考えました。

結果として、
「プロテインがかっこいいものになった」
という声を多くいただくようになったのです。
お兄さんが強すぎて怖いというお声も頂きますが。笑


■ デザインの一貫性が“信頼”を生む

この6つの要素を整えていくと、
自然とデザインのトーンがブレなくなります。

ロゴ・カラー・フォント・言葉遣い──
それぞれが別の担当者によってつくられていても、
「ブランドの人格」からズレていないかで判断できるようになる。

つまり、世界観の言語化=再現性のあるデザインなんです。


■ “世界観”は偶然ではなく、設計できる

多くの企業が「世界観を出したい」と言いますが、
実際にやっているのは「かっこよく見せたい」だけのことが多い。

しかし、本当に大事なのは“世界観を設計する”こと。

それは感覚ではなく、構造です。
言語化できないデザインは、誰にも伝わりません。
逆に、世界観を言語化できれば、どんなデザイナーでも再現できる。

私はデザイナーに必ず伝えています。

「目的は、かっこいいものを作るのは当たり前で、“意図”を表現することだ。」


■ ビーレジェンドのブランディングに学ぶこと

ビーレジェンドのデザインが“売れるデザイン”になった理由は、
一貫した世界観と心理設計にあります。

  • 見るだけで「エネルギーを感じる」黒×銀

  • 読むだけで笑顔になるユーモア

  • 手に取るだけで“自分が頑張れる”と感じる質感

これらはすべて、顧客心理とブランド哲学の整合性を取った結果です。

「デザイン」はブランドの鏡。
 「デザインの統一」は信頼の証。


■ まとめ:「売れるデザイン」とは、“伝わる構造”

結局、デザインとは「信頼を視覚化する技術」です。

  • 見た瞬間に「自分ごと」に感じてもらえるか

  • 触れた瞬間に「自分の理想」に近づけるか

  • 思い出したときに「また選びたい」と思えるか

この3つが揃っているデザインは、必ず売れます。

世界観は言葉で整理し、
デザインはその言葉を形にする。

だから、“売れるデザイン”はセンスではなく構造。
そしてその構造をつくるのは、世界観を言語化できる人です。


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また、「自社の世界観をどう言語化すればいいか知りたい」「ブランドのトーンを整えたい」と感じた方は、
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鍵谷健/ビーレジェンド社長/経営自動化コンサルタント あなたの応援が励みになります!ご購読ありがとうございます。