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個運から集団運へ──経営の核心にある「運」の使い方

個運と集団運の違い

ドン・キホーテ創業者・安田隆夫氏の著作の中で「個運」という言葉が紹介されています。
経営者一人の持つ直感やツキ、いわゆる“運”をどう会社の成長に結びつけるか──。この視点は、ビジネスの本質を突いていると私は思います。

個人の持つ「運」は、意思決定や挑戦の勇気に現れます。しかし、それが経営者一人の中で消費されるだけなら一代限り。真に大切なのは、この個運をいかに「集団運」へと昇華させていくかです。

運は偶然ではなく、姿勢の結果

まず理解しておきたいのは、“運は偶然だけではない”ということです。
運が良い人に共通するのは、行動量、タイミングの見極め、そして人との関係性を大切にする姿勢。つまり「運を呼び込む力」は、日々の選択と態度から培われるのです。

たとえば、チャンスの場に積極的に足を運ぶ人には、自然と人脈が集まり、情報が集まる。これも運の一部。経営者の個運とは、単なる幸運体質ではなく「選択と行動の累積が生む流れ」だといえます。

個運を組織に広げる方法

では、どうすれば個運を会社全体の集団運に転化できるのか。私は次の3つが鍵だと考えています。

  1. 意思決定の共有化
     経営者だけが運の流れを読んでいても、スタッフに伝わらなければ形になりません。意思決定の背景や考え方を丁寧に共有することで、組織全体が「今どこに流れがあるか」を感じ取れるようになります。

  2. 挑戦の文化を根づかせる
     運を呼び込むのは挑戦です。小さな挑戦を奨励し、失敗を責めない文化をつくることで、組織全体が流れに乗りやすくなる。

  3. 成功体験の共有
     誰かが掴んだ幸運や成果を、個人の武勇伝で終わらせずに全体の学びとして共有する。すると「自分たちの会社はツイている」という集団意識が芽生え、さらに運を引き寄せる好循環が生まれます。

集団運は「空気感」から生まれる

私はこれまで様々な現場を見てきましたが、集団運が強い会社には共通点があります。
それは「会社に流れる空気感」が前向きで明るいということです。

多少の逆風があっても「自分たちなら大丈夫だ」と信じられる空気。この雰囲気がある組織には、不思議とチャンスが舞い込んできます。逆に、悲観や不信感が充満している会社では、たとえ個人の運が強くても組織全体に波及しません。

コンサルの現場で感じること

私はコンサルティングをしていて、「運も含めて仕組みにできるか」が成否を分ける場面を多く見てきました。
個運を持つ経営者は少なくありません。しかし、その力を集団運に変換できる仕組みを持つ企業はまだまだ少ない。

言い換えれば、経営者の個運を組織文化や人材育成の中に組み込み、誰もが「流れをつかむ力」を持てる状態をつくる。これこそが、永続的に成長する企業の条件だと感じています。そのような理由から私はReal Style ISMを大切にしているのです。

結び

安田社長が言う「個運」は、確かに強烈な経営ドライブになります。
しかし、それを個人の中だけで終わらせず、いかに集団運へと転化させるか。ここに経営の真髄があるのだと思います。

あなたの会社は、経営者の運で回っているのか。それとも、集団運に昇華できているのか。
その問いが、これからの成長の鍵を握っているのではないでしょうか。

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鍵谷健/ビーレジェンド社長/経営自動化コンサルタント あなたの応援が励みになります!ご購読ありがとうございます。