“数字”ではなく、“感情”で動く組織をつくる
https://note.com/kagitani/n/n8caa4035c240?app_launch=false
会議でこんな光景を見たことはありませんか?
「この数字を今期中に達成しよう!」
「KPIを意識して行動してくれ!」
リーダーがそう呼びかけても、スタッフの表情はどこか無表情。
翌週の行動も変わらず、数字は伸びないまま。
私は、これまで多くの会社を見てきて痛感しています。
組織は「数字」では動かない。
「感情」でしか動かない。
これは精神論ではなく、構造の話です。
今回は、成果を生む「感情の設計図」として活用できる
エモーショナル・ドライバー理論(Emotional Driver Theory) をもとに、
Real Styleの文化づくりと重ねながら解説します。
■ “感情”が動かないと、行動は変わらない
行動経済学の世界では、
人の意思決定の約9割が「感情」によって支配されていると言われます。
それにもかかわらず、企業はしばしば「数字」や「指標」だけで人を動かそうとします。
しかし数字は、理性にしか届きません。
理性で納得しても、感情が動いていなければ、行動は変わらない。
Real Styleの経営でも、創業期に同じ壁がありました。
どれだけ「売上目標」を共有しても、スタッフが本気で動くことはなかった。
でもある時、私は気づいたんです。
「人は数字ではなく、“自分の物語”のために動く。」
■ エモーショナル・ドライバー理論とは
エモーショナル・ドライバー理論は、
人が「動きたい」と感じるときの“感情エネルギー”を分析するフレームです。
この理論では、人が行動する動機は大きく6つに分類されます。
達成欲求(Achievement):目標を達成し、成長を感じたい
承認欲求(Recognition):周囲から評価・感謝されたい
貢献欲求(Contribution):人の役に立ちたい
安心欲求(Security):安定や信頼できる環境にいたい
自立欲求(Autonomy):自分で決めたい、自由でいたい
共感欲求(Belonging):仲間とつながりたい
この6つの“感情ドライバー”を理解すると、
人がなぜ動かないのか、どうすれば自然に動くのかが見えてきます。
■ Real Styleが大切にしている「感情設計」
Real Styleの文化づくりでは、
この“感情の構造”を意識したマネジメントをしています。
たとえば、スタッフのやる気を高めるとき、
「頑張れ」ではなく「なぜそれをやりたいのか?」を掘り下げる。
「数字」ではなく、「想い」に火をつける。
これが、Real Styleの組織文化の根幹です。
では、実際に6つのドライバーをどのように使っているのか、
具体的に紹介します。
① 達成欲求:目標を“挑戦のストーリー”に変える
数字だけを追うと、達成感は一瞬で終わります。
だから、Real Styleでは「売上目標」を「挑戦ストーリー」に変えます。
「今期はこれだけの人に“自信を届けよう”」
「この施策で、お客様の“変化の瞬間”を作ろう」
こうして“目的”を感情に変換することで、
数字は単なるゴールではなく、“誇りの証”になる。
達成へのワクワクが生まれ、自然と行動が加速します。
② 承認欲求:成果だけでなく、“過程”を称賛する
Real Styleの会議では、結果が出なかったメンバーにも
「その挑戦、素晴らしかったな」と声をかけます。
なぜなら、人は「結果」ではなく「努力が見られている」と感じたとき、
次の行動エネルギーが湧くからです。
承認とは、「存在を認めること」。
数字で表れない努力を見つけるのが、リーダーの役割です。
③ 貢献欲求:自分の仕事が“誰かの笑顔”につながっているか
仕事のやりがいは、「意味」を感じた瞬間に生まれます。
だから、スタッフに常に問いかけます。
「この仕事は、誰のためになっている?」
ビーレジェンドのスタッフが配送の段取りをするときも、
その配送される荷物の先にいる“お客様の笑顔”をイメージしている。
単なる作業ではなく、“誰かの健康を支える行為”だと実感できるように。
これが、仕事の誇りをつくります。
④ 安心欲求:心理的安全性が「挑戦の土台」になる
人は、不安を感じていると行動しません。
挑戦を促す前に、まず「守られている」と感じてもらうこと。
Real Styleでは、意見を言ったり、失敗を共有することが
“評価を下げることではない”という文化を大事にしています。
それを支えているのが、「心理的安全性」です。
この安心感があるからこそ、人は思い切って前に進める。
⑤ 自立欲求:任せることで、“主体性”が育つ
「任せる」と「放任する」は違います。
任せるとは、信じて任せ、結果を一緒に見守ること。
Real Styleでは、若いスタッフにも責任ある仕事をどんどん任せます。
決して完璧ではなくても、チャレンジの中で学んでいく。
「自分で考えて動ける環境」を整えることが、
自立欲求を満たし、主体性のあるチームを育てます。
死なない程度の小傷なら経験する方が成長できます。
⑥ 共感欲求:一体感を“感情で共有する”
Real Styleでは感謝の朝礼というものを行っていました(コロナで今は休止中)
「前日からの24時間で得た感謝、経験、感動、喜び」を共有する時間を設けています。
これにより、「感謝や頑張り、喜びを見てもらえる嬉しさ」と
「仲間の努力を応援したい気持ち」が同時に育ちます。
感情を共有することで、チームは“熱を持つ組織”に変わるのです。
■ “やる気”とは、管理ではなく“デザイン”するもの
やる気を「出させよう」としても、出ません。
やる気は「感じる環境」が整ったときに自然に湧いてくるものです。
エモーショナル・ドライバー理論は、
人のモチベーションを“構造的にデザイン”するための地図です。
数字を追う前に、感情のスイッチを設計する。
この順番を間違えなければ、組織は必ず動き出します。
■ Real Styleが大切にしている“感情の温度”
私が最も大切にしているのは、数字よりも温度です。
数字は過去の結果ですが、感情は未来のエネルギー。
スタッフが「楽しい」「悔しい」「嬉しい」と感じられる環境をつくることで、
組織のエンジンは止まらなくなります。
「感情を大切にする組織は、結果として強い。」
Real Styleの文化は、まさにその証明です。
■ まとめ:“感情の構造”が、組織の力を引き出す
数字は“結果”であり、感情は“原因”です。
人の感情が動けば、行動が変わり、結果が変わる。
エモーショナル・ドライバー理論を活用すれば、
「やる気の正体」を科学的に扱えるようになります。
リーダーの役割は、数字を管理することではなく、
人の感情をデザインすること。
数字は冷たいようでいて、
実は「人の温度」が一番影響しているのです。
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また、「チームの感情設計を考えたい」「やる気が続く組織文化をつくりたい」と感じた方は、
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