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【旅と本】移動時間を「贅沢な時間」にしてくれたおすすめ2冊。

 旅に出る時。荷物のパッキングより割と優先順位の高い方に

持っていく【本】を選ぶ

というワクワクする時間がある。

 車、電車、新幹線、飛行機、、、となにかと移動時間が多い生活をしている私。いつだって本といっしょに過ごしている。

過去に、

「本は読んだ内容を覚えているよりも、誰とどこで、どんなシチュエーションで読んだかという【読書体験】が大事である」

という趣旨の話にビビビっっ!ときたことがあった。(おそらくこれも、何かの本の中で。)

今回スウェーデンに行った際に、一緒に過ごしたた2冊がとってもよかった。ざっくり言うなら、

・疲れた心に沁みるじんわり系と
・大人としての社会勉強になる系

の2冊だ。

本当によかったのでここにメモしておく。


疲れた心にじんわり沁みる一冊:上白石萌音『いろいろ』

旅先での仕事を終えた、金曜日の夜の電車の中。

やり切った高揚感と、旅先ならではのアドレナリンと、
旅先でのこの上ない素敵な出会いに
興奮しまくっていた私。

何も、考えられないのだけど、ものすごく落ち着かない。
そんな時こそ、本に頼りたくなる。

その夜、Amazon オーディブルで耳読。聴き放題対象になっていたので、軽い気持ちで再生ボタンを押した。これがもう、大正解だった。

 上白石萌音の言葉はとにかく真っ直ぐ。飾らない、素直な言葉が、彼女の声と一緒に耳に流れ込んでくる。

女優という立場ならではの悩みや葛藤。でもその中に、ひとりの女性としての等身大の姿が見える。

「いろいろあるけど、大丈夫だよね」

と、彼女の声がふんわりと背中を押してくれる。疲れている心に、ホッカイロを貼ったような温かさが残る。(実際、北欧の真冬にはお腹にホッカイロである。)

続きを空港までの道中、バスの中で聴いた。
白とグレーの窓の外の景色が、妙に美しく見えてきた。
ほっこりしたいなら、ぜひ手に取ってほしい一冊。

大人の社会勉強に:村上春樹『遠い太鼓』

 村上春樹さんの小説、実はあまり理解できない私。(おい)

でも、Voicyパーソナリティ尾石晴さんが「旅のお供に」とおすすめしていたこの旅エッセイは、予想外に、いやめちゃくちゃ面白かった。

40歳になろうとしていた著者は、ある思いに駆られて日本を後にし、ギリシャ・イタリアへ長い旅に出る。『ノルウェイの森』と『ダンス・ダンス・ダンス』を書き上げ、作家としての転換期となった、三年間の異国生活のスケッチブック。

Amazonより

 村上春樹が小説を書く裏側で、海外を転々としながら過ごした日々。ギリシャ、イタリア、そして色んな街での生活がリアルに綴られている。

これは、最後の土日。フリータイムで初めて訪れた「シグトゥーナ」の街中を歩きながら聴いていた。

午後14時前。

「物書き」としての生活。
「旅人」としての日常。

雲の上の存在の名だたる小説家が、異国の地で失敗して学んで、挫折して起き上がって・・・

それがなんだか大人の社会勉強みたいで面白い。

不思議と同じ異国の地を歩いていると、なんだか同士になったような気分になる。(勘違い)

 ページをめくる手を止めて(再生ボタンを止めて)、街中のカフェでコーヒーを一口飲む。

窓際が一番すき。

みんなと同じで、この人もちゃんと人間なんだな〜

としみじみ思う。そして

旅ってやっぱりいいなぁ〜

と思ってしまう一冊。

「手持ち無沙汰」の時間が愛おしい

 旅先では、何もしない時間が意外と多い。

移動中、ぼんやり過ごす時間。それを「もったいない」と思うのもいいけれど、あえて本を開くと、その時間がちょっと贅沢になる。

上白石萌音の真っ直ぐな言葉にほっこりして、村上春樹の「書く」「旅する」姿に大人の学びをもらう。

 本と一緒に旅をする。それだけで、旅の思い出が少し特別になる気がする。今度の旅にも、ぜひ本を1冊、いや2冊、連れて行こう。

荷物が重たい時は、オーディブルでの耳読もやっぱりいいなぁと思った今日このごろ。

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長島佳歩|理学療法士 最後まで読んでくださりありがとうございます^^! チップはいりませんので、良いと思った記事は、ぜひシェアしていただけると大変喜びます笑 理学療法士として、体のこと、心のこと、高齢者介護のこと、はたまた趣味の海外のくらしのことなど、体験からの学びをシェアしていきますね^^