
バリ島から地図の端っこへ。インドネシア最南端"ロテ島"の魅力に迫る
こんにちは。バリ島の不動産エージェント、LUXINDO PROPERTY のカイリ(@KAIRI_BALI)です!
今日は仕事の看板を少し横に置いて、ロテ島(Rote Island)で過ごした時間を旅行記のように書き留めます。肩の力を抜いて、コーヒーでも片手にどうぞ!
旅のはじまり。地図の端っこへ

小さな飛行機の窓から見下ろす海は、紺、群青、コバルト、ターコイズと、色のグラデーションが幾層にも重なっていました。ロテ島に降り立つと、空気がからりと乾き、風の音がはっきり聞こえます。空港のスタッフは島特有のフレンドリーさと笑顔でお出迎え。観光地の喧騒よりも鳥の声が大きく聞こえる。そんな地図の端っこ感がこの島の第一印象でした。
Oesosoleでみた人生で一番綺麗な海

Oesosoleにはちょうどロータイドの時間に着いたので、どこまでも続く遠浅の海を、歩くことができました。タイドが完全に干潮になると、この海はさらに引いて、海の一部が地上に姿を変えるのだそう。
これが楽園、、、。🏝️ pic.twitter.com/Ak5CYfiIOO
— カイリ🇮🇩バリ島不動産のプロ「Luxindo Property」 (@KAIRI_BALI) July 20, 2025
また、驚いたのは、その静けさ。波の音と風の音以外に、人工的な音がまったくしない。3時間ほどビーチでのんびりと過ごしましたが、出会ったのは近くに住んでいる地元の住民たった3人だけ。

振り返れば、広大な海と空を、完全に貸切。これが本当の贅沢ってものかもしれないなと思いました。観光地化されたバリ島のような場所の便利さや華やかさとはまったく違う、シンプルで力強い美しさ。Oesosoleは、そんな贅沢な時間をくれる場所でした。
夕暮れ時になると、ここはさらに表情を変えるそうで、地元の人いわく夕日は、生まれてきてから見続けてきた景色だけど、いまだに息をのむほど綺麗だとか。今回はその瞬間を見逃してしまいましたが、次は夕日の時間にも行ってみたいと思います。
何はともあれ本当の秘境とは、こういう場所を言うのだと、Oesosoleは教えてくれます。
週に一度のパサールで、暮らしのテンポが整う

ロテ島の生活は、週に一度の市場(パサール)がリズムを作ります。野菜や果物、卵や魚をまとめ買いして、エコバッグいっぱいに詰め込むと、なぜか心まで満たされる気がします。

面白いのは、この週一回の市場に、どこか懐かしい昭和の趣を感じること。その時代に生まれてもいないのですが、雰囲気として昔ながらの日本の商店街を連想してしまいます。人と人が顔を合わせてやり取りをし、足りないものがあれば工夫で補う。そんな生活のテンポがここには残っています。

便利さを求めれば毎日オープンしてくれたらいいのにと思うかもしれません。でも、このご時世に週に一度しか市場が開かないという不便さこそが、逆に贅沢に感じられました。

たっぷり買い込んで、一週間かけて工夫しながら使い切る。料理がちょっとした冒険になり、生活に余白が生まれる。都会では味わえない、豊かさのかたちがここにあるのだと思います。
※市場は火曜日に開かれます。
マングローブを抜けて、秘密のラグーンへ。カヤックで体験するロテの小さな冒険

ロテ島には、海や波だけではない、もう一つの美しい顔があります。それは静かに息づくマングローブの森。潮の満ち引きに合わせて水位が変わる細いチャンネルを、カヤックでゆっくりと進んでいくと、世界がふっと切り替わる瞬間があります。

奥へと漕ぎ進めば、エメラルドグリーンからターコイズブルーへと溶け合うように広がるラグーンが姿を現します。波も流れもないその空間は、まるで自然が作った大きな天然プール。人の手が触れていない、隠れ家のような静けさがそこにはありました。

さらに周囲には、カヤックでくぐることのできるマングローブのトンネルがいくつも点在しています。

緑のアーチをくぐるたびに、光の差し込み方や水面の色が変わり、同じ森の中でも違う景色を見せてくれる。その変化が、ちょっとした冒険心をくすぐります。

私たちはそこで、カヤックを止めてマングローブの木陰に漂いながらフルーツをかじり、ただのんびりと時間を過ごしました。風に揺れる枝、鳥の鳴き声、そして水面に広がるさざ波。そのどれもが美しかったです。
ロテ島の夕焼けは、なぜか毎日ドラマチック

なぜかロテ島の夕焼けは、毎日美しい。運が良かっただけかもしれませんが、そうは思えないくらい、毎晩が美しい夕焼けでした。

水平線の手前に浮かぶ雲がふわりと焼けると、空は刻一刻と色を変え、オレンジからピンク、紫へと移ろっていく。ほんの数分の違いで、同じ場所がまったく別の表情を見せるのだから不思議です。

同じ島の同じエリアなのに、浜辺を5分歩くだけでさっきと別の島?と驚くほど違った景色が広がる。海と空の境界が溶け合い、気づけばどちらも同じ色に近づいていました。

そして昨日と同じ場所に立っても、二度と同じ夕陽には出会えない。だからこそ、人々はまた翌日も夕暮れ時に浜へ向かう。それはここで暮らす人々にとって、控えめだけど最高に贅沢な習慣。

観光地的なイベントではなく、日常の一部としての夕焼け。この島の魅力は、まさにそこにあるのだと思います。
サーファーの楽園。T-LandとBoa、そして無数のブレイク

ロテ島と聞けば、サーファーは反射的にT-Landを思い浮かべるはず。
ロテ島T-Landのメローなロングウォール。
— カイリ🇮🇩バリ島不動産のプロ「Luxindo Property」 (@KAIRI_BALI) October 14, 2025
ビギナーにも優しい波でした。 pic.twitter.com/Y5cNLaseij
レフトのロングウォールがゆったりと続き、一本波に乗ったら日が暮れちゃうんじゃないかと思うくらい長いです。バリ島のメデウィで自己最長約1分のライディングを記録していた私ですが、T-Land では一本で2分以上乗ってしまい、波の上で試行錯誤をしながら乗れるほどのロングライド。

とはいえ、大きなうねりが入ったロータイドの時間はかなりソリッドな波になり、中級者から上級者が楽しめる波になります。
もう一つの看板、Boaは日によって表情が変わります。うねりがしっかり入ると浅さもあって凶暴なブレーク、サイズが合えば驚くほどやさしいブレイクに。

T-landの周囲には小さなポイントが点在し、風向きとサイズでその日の目的地を自由に決められます。ビギナー向けの穏やかなポイントもあるので、レベル違いの友人同士でも旅を組みやすいのがロテの良さです。
滞在のスタイル。宿の選び方と時間の使い方

ロテ島には、豪華なヴィラから素朴なゲストハウスまで選択肢があります。サーフィンが主目的なら、風向きと狙うポイントに合わせて宿の立地を選ぶのがコツ。カヤックやマングローブを楽しみたいなら、ラグーンへアクセスの良いエリアが便利です。どのスタイルにせよ共通するのは、朝を大事にすること。風が起きる前の静けさは、島の最高の贅沢です。午後は昼寝でも読書でも、何もしないでも良い。日が傾いたら、また海へ。
ただし、個人的にはどこもそれほど離れているわけではないので、SedeoenからOengautのビーチ沿いに滞在することをお勧めします。

今回の私の滞在先は、Oengautにある宿。まさにビーチフロントのVillaで、リビングのソファに腰を下ろせば、視界いっぱいに広がる海。

夕暮れ時になるとオレンジ色に空が染まり、毎日が映画のワンシーンのようでした。

朝は波の音で目が覚め、昼は目の前の海でひと泳ぎ。自然に囲まれた贅沢な時間がここにはあります。

目の前にはサーフィンができるポイントもありましたが、私はといえば、万年ビギナーのため、その凶暴なブレイクに挑戦はできませんでした。ただ、ビギナーを卒業したサーファーにとっては最高のステージになること間違いなしです。

部屋の雰囲気は、島らしいトロピカルな開放感と、田舎の素朴な温もりが絶妙に同居していて、とても心地よい空間。

木のぬくもりや自然素材の家具に囲まれて過ごす時間は、都会のホテルでは味わえない島の暮らしに寄り添うような滞在そのものでした。

派手さよりも居心地の良さを求める人にぴったりの宿だと思います。
島内移動はスロー&ワイルド

ロテ島の移動手段は基本、スクーターか徒歩。道路自体はシンプルで迷う心配は少ないのですが、道の真ん中を気ままに横断する牛やヤギが突然現れるので、アクセルは自然と控えめになります。


昼間はそんな彼らとの遭遇イベントも滞在の一興。風を切りながら田舎道を走ると、広がる畑や遠くに見える海、そして風の匂いが心をほどいてくれます。都会ではあり得ない田舎ののんびり感に、きっと心は安らぐでしょう。

ただし夜は別物。街灯がほとんどないため、あたり一面は漆黒の闇。帰り道で長期滞在者に「ブラックゴートに気をつけて!」と冗談交じりに忠告されるのも、納得の暗闇とブラックゴートの出現率。本当に暗闇から突然ヤギが飛び出してきた時には、本当に出てくるんだなと少し感心しました。
ただ、冗談ではなく本当に危険なので夜の運転はお気をつけ下さい。
いまのロテ島。そして静かに始まるアップデート

実はここ数年、世界中のサーファーや静けさを愛する隠れ家好きな人が少しずつロテ島を見つけはじめています。

島の象徴になりそうなラグジュアリーリゾートの建設も段階的に進み、雇用やインフラに少しずつ良い波を送り込んでいるのが現状です。

ロテの強みは、何といってもその資源。海の美しさ、T-LandやBoaの圧倒的な波質、そしてマングローブのラグーン。これらはすべてここにしかないもの。その価値が世界にじわじわと伝わり始めれば、ビーチフロントや景観の良い高台に注目が集まるのは自然な流れです。

実際、ビーチフロントの区画はすでにヨーロッパやオーストラリアの個人・法人によって多くが取得・長期リースされており、今では手に入りずらい状態になって来ています。

とはいえもう遅いと思う必要はありません。ロテ島にはまだ、海と同じくらい美しい場所が残っています。

たとえば、風景がぐっと抜ける高台、ラグーンのそばにある静かな内陸、あるいは村の暮らしと隣り合わせの緑豊かな土地。それぞれが違う魅力を持っていて、自分らしい時間はどこで過ごすのがいいだろう?と探すこと自体が、ロテでの旅の楽しみの一部になっているのです。

ちなみに、日本人にとってはまだ耳慣れないロテ島ですが、実はすでにこの島で土地を保有している日本人が3人(*2025年10月現在)います。数でいえばごくわずかですが、逆にそれがこの島の未知のポテンシャルを示しているのかもしれません。
バリ島在住の私がロテに惚れた理由

バリ島は成熟した素晴らしい島です。けれど、ロテ島にはまだ未成熟の豊かさが残っています。
余白があるから、暮らしやすい。余白があるから、海が主役でいられる。余白があるから、自分の時間を自分で決められる。

仕事柄、私達はロテ島でいくつかの区画を所有しています。でも、その前にまず気づいたのは、不動産エージェントとしての視点よりも、一人の生活者として、この島の時間が好きだということでした。

朝は鳥の声と海風に包まれる静けさ、昼はどこまでも真っ直ぐな太陽、夕暮れには黄金色に染まる海と空、夜は街灯のない暗さがくれる安心感。どれもがちょうどいいです。

このちょうどよさに出会うと、出発前に抱えていた目的は不思議と変わっていきます。
良い波を探す旅が、いつの間にか良い一日を過ごす旅へと。
ロテ島では、そんなふうに目的がゆるやかに変わり、気づけば心も自然も同じリズムで呼吸をしている。そんな瞬間を味わうことができるのです。
よくある質問に答えます

ロテ島はサーフィン初心者でも楽しめる?

答えは「はい」です。
T-Landのような看板ブレイクは、一見すると中級者以上しか乗れないように思われがちですが、実はそうではありません。確かに、大きなうねりが入るとその迫力に圧倒されるかもしれません。しかし、常にそんなコンディションが続くわけではなく、むしろサイズ感がちょうどいいメローな日も多いのです。そんな日は、初心者の私のような人にとって絶好の練習チャンス。ロングライドできる波を、自分のペースで安心して追いかけられます。
さらに、ロテ島には穏やかなポイントが点在しており、波が小さく優しい日に狙えば、はじめての一本を掴むのも夢ではありません。実際、地元の子どもたちが集まり、両親に板を押してもらって初めてのライドに挑戦している光景もしばしば見られます。
つまりロテ島は、経験豊富なサーファーにとっても夢のようなフィールドであると同時に、初心者にとっても安心して挑戦できる波が用意されている場所なのです。
家族連れでも大丈夫?
ロテ島は「のんびり派」のご家族にこそぴったりです。子どもたちにとっても、きっと忘れられない思い出になるでしょう。広くてやわらかな砂浜、そして遠浅のビーチは、小さな子どもの水遊びに安心。浮き輪やバケツを持って遊ぶ姿は、見ている大人まで笑顔にしてくれます。
マングローブの森をカヤックで探検したり、ラグーンで思い切り飛び込んだり、まるで映画のワンシーンのような冒険体験も楽しめます。そんなちょっと特別な体験は、子どもたちの記憶に長く残る宝物になるはず。
ただし、赤道に近いロテ島の日差しは強烈。帽子や長袖は必須アイテムです。午後は木陰でゆったりお昼寝をして、夕方の少し涼しい時間にもうひと遊び。そんな一日の流れが、家族のアルバムに自然と絵のように残っていきます。
ベストシーズンは?
サーフィン中心なら乾季寄りが定番ですが、自然や静けさを味わうだけなら一年中それぞれの良さがあります。風と波の相性で行き先を選べば、いつでも当たりの日は作れます。ただ、もし始めていくなら乾季(4-9月)のベストシーズンを狙っていくと、トロピカル感を味わえると思います。
基本的に乾季のシーズンはもう少し長いですが、上記の時期に行けば間違い無いでしょう。
買い物や食事は困りませんか?

大型スーパーなどはないので便利さは期待しないほうが気が楽です。週一のパサールが暮らしの中心。

必要なものはだいたい揃い、足りないものは工夫でカバー。外食は素朴で、炭火の香りがよく似合います。
と言いつつもコンビニは普通にあったりします。
通信環境は?
エリアによって差はあります。仕事で必要な方は、宿選びの段階で回線状況を必ず確認。朝の静けさは集中力の味方です。
最近は宿にスターリンクを繋げているところも増えてきました。
まだ知らない世界へ行ってみよう!

文章でどれだけ頑張っても、Oesosole の透明度や T-Land の長い一本、マングローブの静けさは、現地でしか伝わりません。「いつか行きたいな」と思った方は、ぜひ近いうちに行ってみて下さい!
ロテで不動産を購入希望の方に関してはいっしょに行ってご案内することも可能です。ご希望があれば、無理のない行程で視察や滞在のプランをお手伝いします。道中、美味しいナシチャンプルの店もきっと見つけましょう。
おわりに。ちょうどいい未成熟
ロテ島は、透明すぎる海、のびる波、週一の市場、マングローブの冒険、そして毎日の夕焼けがある島。観光地としては未成熟、でも暮らしの器としては成熟しすぎていない。そのちょうどよさが、心のスピードを元に戻してくれます。

そして今、海の前の区画は世界の旅人たちに見つかり、少しずつ数を減らしています。日本人の保有はまだわずかですが、視線をビーチから少し外すだけで、静かな高台やラグーン沿いのやわらかな景色が待っています。
バリに住む私がときどき恋しくなるのは、ロテのゆっくりとした朝と静かな夜。もしこの文章で少しでも伝わっていたら、きっとあなたもロテと相性がいいはず。次は海辺でお会いしましょう。
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