【第1話】:20年目になって、初めて自分の結婚生活を振り返った
結婚して、もう20年近くになる。
子どもも二人いる。
これまで私は、自分のことを「普通の夫」だと思っていた。
仕事をして、家に帰る。
休日には家族と過ごす。
妻が飲みに行くときには、酒を飲まずに帰りを待つこともあった。
もちろん、夫婦だから多少のケンカはある。
意見が合わないこともある。
それくらいは、どこの家庭にもあるものだと思っていた。
だから、自分の結婚生活について、真正面から考えたことはほとんどなかった。
「うちはうちで、なんとかやっている」
ずっと、そんな感覚だった。
ところが今、私たち夫婦の関係は、うまくいっているとは言えない。
そのことをきっかけに、私は初めて、これまでの結婚生活を振り返るようになった。
妻から言われたこと。
妻との会話。
自分がしてきたこと。
逆に、してこなかったこと。
一つひとつを思い返していると、
「もしかして、私は何かを大きく間違えていたんじゃないか」
と思うようになった。
最初は、家事のことだと思っていた。
妻に言われるまで、家庭には「名前のない家事」がたくさんあることも、ちゃんとは分かっていなかった。
ゴミを出す。
風呂を掃除する。
麦茶を作る。
子どもの提出物を確認する。
明日の米を考える。
一つひとつは、それほど難しいことではない。
でも、それを毎日、家族の生活を回すために考え続けること。
そこまで含めて「家事」なのだと、私は後になって知った。
だから、言われたことは、できるだけやるようになった。
それでも、夫婦の関係が簡単に良くなるわけではなかった。
そこで、さらに過去を振り返るようになった。
飲み会に行っていたこと。
仕事や自分の予定を優先していたこと。
家計のことを長い間、妻に任せていたこと。
旅行の行き先や予約も、妻に任せていたこと。
そして、妻から何かを頼まれたとき、
「その日は仕事がある」
「研修会がある」
「自分の予定がある」
と、まず自分の都合から考えていたこと。
今になって思う。
私は「何もしていない夫」だったわけではない。
妻を大切にしていなかった、と簡単に言い切れるわけでもない。
妻のためにしていたこともあった。
それでも、何かがズレていた。
私が大事だと思っていたことと、妻が家庭や夫婦生活の中で求めていたこと。
その優先順位が、ずっと違っていたのかもしれない。
そして私は、そのズレに気づかないまま、20年近く夫婦を続けてきた。
気づいたのは、関係がうまくいかなくなってからだった。
遅すぎるのかもしれない。
もう元には戻れないのかもしれない。
それでも、今さらでも、自分が何を見ていなかったのかを知りたいと思った。
妻を責めるためではない。
自分を必要以上に責めるためでもない。
「あのとき、自分は何を考えていたんだろう」
「あのとき、妻は何を求めていたんだろう」
「今の自分なら、どうするだろう」
過去の出来事を一つずつ思い返してみる。
自分は家庭の中で、何を一番大事にしてきただろう。
仕事だったのか。
自分の時間だったのか。
家族との時間だったのか。
私は今になって、それを考えている。
これは、夫婦改善の成功談ではない。
まだ、夫婦関係が元に戻ったわけでもない。
今も、分からないことだらけだ。
それでも私は、もう一度、夫婦として向き合いたいと思っている。
だから、このnoteに残していこうと思う。
20年近く夫婦をやってきた一人の男が、
今になって、自分の結婚生活を一から測り直すように。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
このnoteでは、20年近く続いた自分の結婚生活を、今になって一つずつ振り返っていきます。
まだ答えは出ていません。
夫婦関係がどうなるのかも、分かりません。
それでも、自分自身と向き合った記録を、ここに残していこうと思います。
もしよければ、これからも見守っていただけるとうれしいです。
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一緒に、この先を見届けてもらえたらうれしいです。
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