雨の日の装備、15年のアップデート
平日の朝、
子どもを保育園に送る。
雨の日も風の日も、同じように始まる。
雨の日の装備は、少しずつ変わっていった。
■はじまり
保育園までは、自転車で行く。
遠くもなく、近くもない距離。
バスは無理。
車は禁止。
自転車しか、残らない。
最初は、普通のレインコート。
ボタンのすき間から雨が入るのが嫌で、ファスナータイプを選んだ。配色やパイピングで、少しデザインが入っているものだった。
雨の日の朝は、外の様子を何度も確かめながら、子どもの支度を整えていく。雨が強い日は、雨用のズボンを重ねる。憂うつな気分も重なっていく。
■からだが軽くなる場所
子どもを預けたあと、駅の駐輪場でレインコートとズボンを脱ぐ。風がスゥーと抜けていく。濡れたコートは自転車にかけたまま置いていく。傘に持ちかえると、ふっと体が軽くなる。
一日の仕事を終え、最寄り駅に着く。雨の日はまた同じ装備を身につける。乾ききっていないレインコートは、少し重く、冷たい。それをまた着て、自転車に乗る。
子どもを乗せて、また自転車をこぐ。
■ポンチョとレインハット
あるとき、レインコートをポンチョに変えた。前に縫い目がないぶん、雨が入りにくい。
しばらくして買い替えたものには、前身頃にひもがついていた。かごに結ぶと、荷物が濡れにくく、風にもめくれない。足元までカバーされるので、雨用のズボンはいらなくなった。
レインハットも買った。あごひも付きで、風でも飛ばない。
使ってみて初めて、フードで視界が狭くなっていることに気づいた。左右を見るとき、見えていない部分がある。
そのまま子どもを乗せていたことを、少し怖く思った。
それからは、レインハットもいっしょに使うようになった。
■雨の日の現在
今では、子どもも小学生になった。働く場所も、コロナの頃に自宅の近くへ変わった。それでも、自転車で移動する生活は変わらない。
ポンチョとレインハットは、今も手元にある。
雨の日の装備はいくつか増えた。バッグカバー、吸水ポーチ、ぞうきん未満のタオル。
雨の日の朝。
子どもを送り出したあと、仕事に向かう。
ビルの駐輪場に自転車をとめる。
裏口でポンチョを拭き、たたむ。
濡れて、乾いて、また濡れる。
そんな日が続いている。
