「私って、こんなに仕事できなかったっけ?」と落ち込む前に考えてみたい話
どうも、カカオルです。
複業webライターそして才能翻訳設計士として活動しております。
「私って、こんなに仕事できなかったっけ?」
仕事をしていて、ふとそんなことを思ったことはありませんか。
以前の部署では普通に仕事ができていた。人から頼られることもあったし、後輩に仕事を教えることもあった。それなりに経験も積んできたはずなのに、部署や仕事が変わった途端、なぜかうまくいかなくなった。
仕事がなかなか覚えられない。周りについていけない。ミスが増える。
そんな日が続くと、「もしかして、自分って思っていた以上に仕事ができない人だったのかな」と、自信までなくなってしまいます。
今日は、そんなときに少し考えてみてほしい話です。
異動しただけなのに、別人になったような気がする
会社員だと、誰しも異動や担当業務の変更などの配置転換を経験します。仕事内容だけでなく、上司や一緒に働く人、仕事の進め方まで変わることもあります。
最初のうちは、環境や業務内容の変化についていくことに必死で、冷静に周囲を見渡す余裕がなかったりします。不慣れなゆえのミスや勘違いを起こすこともあるでしょう。ですが、「まだ慣れていないだけ。きっとできるようになるはず」と気持ちを立て直し、さらに頑張ろうとするものではないでしょうか。
ところが、ある程度時間が経ち、徐々に周囲や自分自身が見えてくると気づくのです。
半年経っても、一年経っても、なんとなくうまくいかない、と。
しかも、以前なら自然にできていたようなことまで、できなくなった気がする。
さらに周りの人が簡単そうにやっていることに自分だけ時間がかかると、少しずつ「仕事」ではなく「自分」のほうを疑い始めます。
「わたし、こんなに仕事できなかったんだっけ?」と。
「年齢のせいかな」という魔のロジック
またある程度長く働いていると、ここにもう一つ厄介なものが加わります。
「年齢のせいかな......」
年齢のせいで、昔より覚えるのが遅くなったのかも、頭の回転が鈍くなったのかも、新しいことについていけなくなったのかも、という思いが頭をよぎる。
以前なら「まだ慣れていないだけ」で済ませられたことも、年齢を重ねると「自分の能力が落ちたのでは?」と考えてしまうことがあります。
すると、今の仕事がうまくいかないだけなのに、これまで積み上げてきた経験まで全部なくなったような気がしてきます。
周りができていると、余計につらい
さらにしんどいのが、周りの人は普通に仕事をしていることです。
同じ説明を聞いている。同じような仕事をしている。それなのに、自分だけうまくいかない。
すると、いつの間にか「この仕事が難しい」ではなく、「私ができない」に変わっていく。
さらに、周囲に同時期に異動で配属になった、自分と同世代くらいの社員がいて、その人が難なく業務をこなしている場合、この思いはさらに決定的になるでしょう。
そこで周りに迷惑をかけないように、もっと確認する。もっと勉強する。もっと頑張る。
それでもうまくいかなければ、「やっぱり私には能力がないんだ」と、どんどん自分を責める方向へ進んでしまいます。
以前の自分はどこへ行ったのか
ここで、一つだけ考えてみてほしいことがあります。
以前の仕事や部署では、本当に何もできていなかったでしょうか。
誰かに頼られたこと。自分なりに工夫していたこと。「これなら任せられる」と言われたこと。後輩に教えたこと。困ったときに相談されたこと。
そんな経験があったとしたら、それらは部署を異動した瞬間に全部なくなってしまったのでしょうか。
もちろん、新しい仕事では新しい能力が求められます。以前の経験が、そのまま通用するとは限りません。
でも、「今うまくいかない」という理由だけで、これまでできていたことまで全部なかったことにしてしまうのは、少し違うような気がします。
私も「仕事ができない人」だと思っていた
私自身も、長い間「私は仕事ができない人間なんだ」と思っていました。
電話対応では言葉につまる。レジ業務では焦る。人から口頭で指示されたことを、一度で理解できないこともある。
そういう自分ばかりを見て、「会社員として何かが足りないんだろうな」と思っていました。
でも一方で、店頭でお客様と直接話すことはできる。Excelで情報を整理することも苦ではない。文章を書く仕事も長く続けてきた。
同じ私なのに、仕事によって「全然できない人」にも、「普通にできる人」にもなる。
以前の私は、この違いをうまく説明できませんでした。だから、できない場面に出会うたびに「やっぱり私はダメなんだ」と思っていたのです。
「今できない」と「私はできない」は同じではない
仕事がうまくいかないと、私たちはつい「私は仕事ができない」という大きな言葉で自分を判断してしまいます。
でも、実際に起きているのは、「今、この仕事ではちょっとうまくいっていない」ということかもしれません。
今の仕事ではうまくいかない。今の部署では評価されない。今のやり方では力を発揮しにくい。
それらを全部まとめて「私には能力がない」にしてしまうと、以前できていたことまで見えなくなってしまいます。
「今できない」と「私はできない」
似ているようですが、この二つは同じではないのだと思います。
「以前はできていた」を、もう一度見てみる
もし今、「以前はこんなに仕事ができないわけじゃなかったのに」と感じているなら、その「以前は」という部分を少し思い出してみてください。
どんな仕事をしていたのか。どんな人たちと働いていたのか。どんな役割を任されていたのか。
そして、なぜ、あのときはできていたのだろう。
と考えてみる。
「昔は優秀だった」と過去を懐かしむためではありません。
以前はできていて、今はうまくいかない。その違いの中に、今の自分を知るためのヒントが隠れているかもしれないからです。
まとめ
以前の部署では、こんなに苦しくなかった。前はもう少し仕事ができていた。それなのに今は、周りについていけないし、思うように結果も出ない。
そんな状態が続けば、自信をなくしてしまうのも無理はないと思います。
でも、「今できない」からといって、すぐに「私はできない人間だ」と結論を出さなくてもいい。
以前できていた自分まで、なかったことにする必要もありません。
「前はできていたのに」という記憶は、言い訳ではなく、今の自分を知るための手がかりになることがあります。
なぜ、あのときはできていたのか。
なぜ、今はうまくいかないのか。
その違いには、もしかすると「能力がある、ない」だけでは説明できない何かがあるのかもしれません。
次回は、同じ人なのに、仕事や場所が変わると、なぜ「できる」「できない」が変わるのか。
もう少し掘り下げてみたいと思います。
カカオルでした。
