圧巻でした!日曜美術館50年展
今話題の大ゴッホ展に行きました。ド平日と言っていい(と思う)火曜日の午前中入場予約でも、大混雑!私の大好きな「夜のカフェテラス」を正面から鑑賞する列が、展示室でとぐろを巻いていました。人が多くて、常にざわざわしていて、静かに絵を鑑賞するという雰囲気とはほど遠い状況!最近、人気の美術展はどれもそうですよね。静かにゆっくりその世界に浸りたい…のはもう無理なのかな?
大ゴッホ展そのものは、どちらかといえばちょっと消化不良気味。ゴッホの初期の人物画等、彼の画力に圧倒はされましたが、見ものといえばやはり「夜のカフェテラス」だけだったような?前回、「星月夜」が来たときの展覧会の方が、ゴッホを存分に 「味わえ」ました。大ゴッホ展は来年第2期が開催されるので、乞うご期待というところです。
大ゴッホ展を見たあと、ランチを食べていたら夫が、「『日曜美術館50年展』も見たかったんだよね。6月21日までだから、もう終わっちゃうんだ」というのです。どこでやってるのかと思ったら、私の憧れの東京芸術大学美術館!すぐそこじゃない?!時間はまだ午後2時半。行こうよ行こうよ!と即決して、行って来ましたよ。
前情報は夫の簡単な説明だけ。特定の作家の作品じゃなくて、日曜美術館で紹介されてきたあらゆるジャンル・作家の作品が見れる…たしかに!いきなりピカソ、フランシス・ベーコンから始まり、レプリカとはいえ国宝指定の5体の土偶。柚木沙弥郎の型染めに、石内都の広島/HIROSHIMA…とにかく目を凝らして見たいもののがあとからあとから押し寄せてくる。
しかしこれら偉大な先達達の作品もさることながら、それぞれの作品に添えられている、これまた並み居る先達のコメントが出色なのです。うろ覚えではありますが、大江健三郎の「家にこもっているよりも、美術館でフランシスベーコンを見ることができる幸福」なんて、ベーコンの作品を前に妙に納得できてしまったり、岡本太郎の「ピカソを神棚から引きずりおろせ!」とか、横尾忠則の『アヴィニョンの娘たち』への、「ここまではっちゃけられることが羨ましい」などなど。並み居る偉大な功績を残した、または残している才能に触れるにつけ、ははぁ~っと、ひれ伏したくなるような気持ち!残念なことに、撮影可能印がついていても、撮っていいのは作品だけで、こういうコメント展示は撮影禁止。著作権の関係なのでしょうか?あとは各所に日曜美術館のアーカイブが流れていて、そんな先達達やアーティスト自身の肉声が聴ける見れるという、大感激のインスタレーション。
こんなに見入ってしまうなんて…つくづく自分は昭和の人間なんだなぁと、思い知らされました。自分がまだ子供で、両親に守られていた頃を思い出さずにはいられなかった。
半分はノスタルジーであるかのように聞こえますか?でも、こんなにも「美」に囲まれ、あふれる才能の体現に浸れる機会は滅多にないです。こんなに楽しめる企画展がなんと今年の3月から開催されていたとは!もう一度、いや二度三度と訪れたい、特別な空間でした。
日曜美術館、見たことなかったけど、見なきゃ損だわ。
