最後に全部持っていかれた。武尊選手、ごめんなさい
武尊ファイナル、腐すことなく、ただただ凄かった。
武尊の引退試合をメインに据えるための暫定王者戦であることは分かっていました。
そして、そんな“わがまま”があっていいのか?ベルトの価値を何だと思っているのか?そうした思いも、はっきりとnoteに書いていました。
また、ロッタンを無駄に使うのではなく、ムエタイに返してほしいとも書きました。
そして迎えた当日。
コメインまで、ハラハラドキドキする試合の連続。この時点で、興行としてはすでに大成功。
こんな状態でメインを純粋に楽しめるのか?
最後の最後まで、そんな懐疑的な思いもありました。
ですが、はっきりと言います。
武尊選手、ごめんなさい。
天心との物語から派生した“武尊のスピンオフ”のように感じていましたが、最後は見事に「武尊として」、すべてを締めくくった、そんな印象です。
ロッタンのコンディションに問題があったとしても、武尊選手は万全の状態を作ってきたように見えました。
ロッタンから4度のダウンを奪い、見事なKO勝利
そしてベルトを手にし、インタビューを受け、放送は終了ムードへ。
しかし武尊選手は、最後に何かを伝えようとするも、放送と会場の都合でマイクが使えなくなるというハプニング。
このハプニングすら、武尊の最後をより強く印象づけるためのお膳立てだったようにさえ思えました。
それでもグローブを外し、会場に静かになるよう呼びかけ、生声で最後の挨拶をしました。
格闘技への思い。
そして、格闘技をこれからも広げていってほしいという、各団体やファンへの願い。
最後に「ベルトはファンの皆さんと後進に託します」と語り、グローブとベルトをリングに置いて、会場を後にする。
笑顔で去っていく姿を見て、この人はただ純粋に格闘技を楽しみたかったんだろうな、と感じました。
これまで様々なものを乗り越えてきた強さ。
時に自己主張が強いと感じることもありましたが、そのすべてが格闘技への思いから来ていたのだと、最後の最後に分かった気がします。
フジテレビでの地上波放送も含めて、結果を知りながらでも見たいと思わせる。
それすらも、格闘技への関心を広げる力に変えてしまう。
きっちり勝ち、すべてを成立させてしまったあたり、まんまと武尊選手の術中にはまった感があります。
最後まで、格闘技に向き合った武尊選手。
お疲れ様、武尊。
