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「オリエント急行殺人事件」を観たかめちゃん 〜名作ミステリの結末が突きつける"正義"とは何か〜【感想】

どうも、かめちゃんと申します🐢

休日になると、ゴロゴロしながら惰眠を貪るか、YouTubeのShortみたいな受動的なコンテンツを浴びるかという時間の過ごし方しかできていない私。
あ、あとはストーリーやガシャのない単純なパズルゲームしてます。面白くないけど10年近く遊んでる。

▼映画などの感想まとめ▼

2026年はインプットを頑張ろうと思い立ったので、Amazon Prime会員という誇りを胸にFire TV Stickを起動したわけです。

今回観たのは「オリエント急行殺人事件」。
2017年に公開された作品で、原作はアガサ・クリスティの名作ミステリです。

https://www.20thcenturystudios.jp/movies/orient-movie

ミステリなので、ネタバレにならないように感想をちょっとばかりアウトプットしてみようと思います。それではどうぞ。


オリエント急行殺人事件とは

アガサ・クリスティによって1934年に発表された名作ミステリを原作とした本映画。

主人公 エルキュール・ポアロは、事件の解決以来を受けて寝台列車オリエント急行に乗ることになります。

列車内には様々な人が乗車しているのですが、雪の夜、雪崩で脱線し立ち往生してしまった車内で殺人事件が発生します。
ポアロは事件解明に向けて、現場検証や聞き込みを行うものの、乗客にはアリバイがあり、糸口がなかなか見つからない...というようなストーリー展開です。


ミステリには大きく3つの類型があるとされています。本作はミステリ作品として、「Who done it?」という類型における特異点の1つとも言えるものです。
...というかアガサ・クリスティという人がまさにその型における名手であり、現代にまで残るセンセーショナルな影響を及ぼした人物です。

この「Who done it?」という型は、つまり"誰が殺したのか(事件を起こしたのか)"という犯人当てをメインに据えたもので、王道かつ正統派であるとも言えます。

この類型における特異点たる本作は既に1974年に映画化されていたほか、ドラマでも映像化されています。
2017年版ではケネス・ブラナーが監督と主演を務めています。まず、キャスト陣では天下のジョニー・デップが被害者であるという点も含めて、脇を務める役者も豪華です。


観てどうだったか

さて、私は本作を15年ほど前に原作を読んだことがあります。なので誰が殺人を犯したのか、という顛末についても記憶がありました。

そう言う意味では、本作の核である「Who done it?」の要素については新鮮さはなかったという印象です。
その反面、細かな記憶として抜けていた「Why done it?」(なぜ殺したのか)的な要素について思い出したり、結末についてがより記憶に残ったなぁという印象です。

この点については、作品を見終えた後に
原作との相違点を調べる中でわかったことがありました。

それは、登場人物の設定が変わっていると言うこと。
この作品で描かれる直接的事件と、その背景にある"出来事"があるのですが、設定が変わることで犯人にとってオリエント急行での事件を起こす動機が強化された(視聴者に明示された)のではないかなと思うわけです。
これにより、原作以上に「Why done it?」の要素が強調されて印象づいたのではないかなと感じました。

また、背景となった"出来事"の中心人物が、かつてポアロに事件解決を依頼していた経緯があったという関係性が明示されていたと言う点も変更点らしく。
これにより、正義と悪の二分で均衡を捉えていたポアロにとって、オリエント急行での事件が"自分ごと"になっていた側面が強化されたのだと思います。
ポアロの物事の捉え方をそれまでに示しておきつつ、この関係性が明示され、そしてこの事件が起きた。ポアロが最後に選んだ結末に対する余韻は、このことによって印象づいたのだと感じます。


その本作の結末ですが、ネタバレを避けて言うなれば「正義とはなにか」であったと言えます。
ポアロにとって正義は不変のものであり、冒頭で「世界には善と悪しかなく、その中間はない」というスタンスを見せていました。そんな中で、本作の事件は彼にとってセンセーショナルなものであったと。

このテーマについて、明確な答えが示されているわけではないのですが
エルキュール・ポアロという名探偵の価値観に影響を与えるものであったのだろうと推察できます。

と、同時に私たちにもそれを投げかける側面もあったかもしれません。
厳密には「正義とはなにか」そのものではなく、自分にとっての正義と他者にとっての正義というそれぞれの文脈をどう考えるかというようなものだったのかな。
オリエント急行に乗っていた人々のバックグラウンド、国籍や階級の多様さというのもそうした文脈の違いに対する象徴的な要素かもしれないなぁと感じた作品でもありました。


さいごに

原作を知っていたこともあり、新鮮さをもって最後まで見たかと言われたらそうでもないのですが、
画の力が強くて綺麗であったことや、この作品の「Who done it?」的な側面以外にも触れられたと言う点で収穫があったように思いました。

実は本作には続編があるのですが、次はそっちも見てみようと思います。そっちは原作も読んでなかったので楽しみです。

また見たら感想書いてみます。
感想を書く、という目的意識もまたインプットする行動を促進してもらえるので!

それでは、また!

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