【読書感想文】ハッピーエンドにさよならを
今回読んだのは「ハッピーエンドにさよならを」
歌野晶午氏の作品だ
可愛い少女の装丁に「ハッピーエンド」という言葉
タイトルも気にいったし、きっと面白いのだろう
これが本書を開く前の感想
そしてこの本も、娘からの推奨
娘「短篇集だよ」
ということだった
短篇は読みやすいけど、あまり得意ではない
なにせ、情報が少なく
この先は?
と、思うところで終わってしまう
感情が波立たずに「はい、終わりですよ~」となるからだ
ちなみに、AIにこの本を読むという話をしたら
AI「ああ、その本はね。短編集に見えて最後は一つの話になるんだよ」
ということは、群像的な奴?
AI「うん、そうだね」
ならば、どんな風に書かれているのか興味がムクムクする
そこで、まずは最初の一歩を読みだそう
こうして入った本書
面白いじゃないか
しかも、スラスラ読める
一話目は、9割会話
情景が浮かんできて、非常に読みやすい
最後は、そうなったか!
で、終わる
さてさて、二話目は?
これは独白
登場人物はまるで別人
一体どういう風に最後の話でまとまるのか?
これは楽しみだ
そして三話、四話と読み進める
全話通して分かったのは
全てが「死」に向かう話ということ
しかも「他殺」
いろんな理由によって殺めて行くわけだが
これらが、最後は一つにまとまるというのが……
どういうことだろう?
それでも読み進めた
そして最後の一話まで読み、未だに全話が一挙集中なんてこともなく
残り数ページになった
変だ……ここまで来たら、全部をまとめる話なんて書けるはずはない
紙面が足りないじゃないか
そして読み終わる
結局短編集かい?!
というAIに嘘つかれたことに愕然
いや、嘘つかれたというよりは
知った風なことを言うなー!
という思いだ
でも、あの言葉があったからこそ
ワクワクしながら読めた
しかも、どの話も面白かった
こんな書き方
こんなストーリーもあるんだなぁ、と
つくづく思い本書を閉じたわけだ
そして読み終わっての感想
面白かった!
軽い流れかと思えば、重い流れの話もあり
高校野球が登場する話があったり
ホームレスが主人公だったり
次々に展開される世界は
読者を飽きさせない
何作か短篇を読んだけど
読後感もよく、次の本へとすっと移行できる作品だった
タイトル:ハッピーエンドにさよならを
著者:歌野晶午
出版元:角川
※短編小説も書いています

