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小学校時代の恩師へ

誰でも生きているうちに、
忘れられない言葉に出会ったことがあると思います。

それが親からの言葉かもしれないし、
兄弟からの言葉かもしれない。
あるいは、育てたはずの子どもからもらった言葉かも。

私が忘れられず、たった一つの言葉のおかげで
何とか人生を乗り越えてきたのは、
小学校時代の授業で聞いた言葉です。

多分、道徳の時間だったと思うけど

先生「人はどんなに苦しくても、
乗り越えられない苦しみを神様は与えません。
その人が乗り越えられるからこその苦しみなのです」

大人になれば、乗り越えられないほどの苦しみがない、
なんて思いません
その苦しみの為に、死を選ぶ人もいます

でも、先生はそう言明しました。
これって、この先、苦しいことがたくさんあるけど
死んだりするなよ、ということだったのでしょうね。

頑張れば、乗り越えられるんだからね。
という。

そして、その言葉が見事に根付いた私は、
苦しいことがあるたびに、
私だから乗り越えられるんだ!
乗り越えられない苦しみは与えられないんだ!
と、自分に言い聞かせてきました。

おかげで、何とか乗り越えてきたと思います。
もちろん、乗り越えるだけが人生ではないと思います。
時には、逃げるが勝という時もありました。

逃げたって、その苦しみから離れることができたのだから
それでいいのだと自分に言い聞かせ、
長きに渡る人生をやり過ごしてきたのです。

あの時の言葉が根付かなかったらどうだったでしょう。
多分、どこかで命を捨てていたかもしれません。
実際、苦しいことは山のようにあり、
どうしてこんなに苦しまないといけないのか、と
神様を恨んだこともありました。

あまりに苦しくて、天に唾吐くような言葉を投げたこともあります。
それでも乗り越えられたのは、
あの道徳の時間の、あの言葉のおかげだと思います。

きっと、あの時の先生は
苦境の真っただ中だったのでしょう。
もしくは、ご友人が命を断ってしまった時だったのかも。
だからこそ、生徒に話しながらも、自分にいってたのかもしれません。

人間が生きていくって、本当に辛いことが多くて。
この世は、修行の場だという人もいるくらいですから。
それでも、苦しいからって、命を捨てたりしないで欲しい。
生きていれば、悪い時良い時があるもの。

波があるのが人生です。
きっと、乗り越えられる苦しみだから、降りかかってきているのだと
そう思ったら、少しは楽になれるかもしれません。

私がそうであったように。


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