子どもの頃のお菓子と今
娘が
「旦那にバレンタインのお返しに、お菓子くれた」
と、大量のお菓子を披露してくれた
送られてきた箱には『菓子』とあったから
何だろうとは思っていたけど
箱の中を見て、思わず
「あ!たべっ子どうぶつだ!」と声が出た
たべっ子どうぶつは私の好きなお菓子のベスト1だ
だが、自分のために買うことは
子供が生まれてから絶対になかった
そして、この年になってさらになくなった
そんな私の目の前に、ファミリーパックのそいつがいる
欲しい!
と一瞬心に刺したが、それを口にすることは出来ない
この時、過去がよみがえった
それは、私が幼稚園くらいの頃だ
姉が遠足ということで、リュックのなかのお菓子を取り出し
忘れ物はないかと確認していた
するといくつものお菓子が出てくる
それを見た私は飛びつき
「あ!お菓子!
あー、〇〇もある!」
と、ひとつ一つを手にして笑顔があふれていた
そんな私を不憫に思ったのか
父が言った
「それはお姉ちゃんの遠足用だからな。
可哀そうだけど、おまえのじゃないんだよ」
優しい父は笑いながら、幼い私にそういった
だが、小さな私は反論こそできなかったものの
――分かってるよ!
という気持ちだった
今の私の言葉に置き換えるなら
そんなこと知っとるわ!
しかも笑いながら言うなよな!
恥ずかしいだろうが!
そう、恥ずかしかったのだ
分かっているのに、おまえのじゃないという父の言葉が
そのため、そっと姉に渡した
確かあの時、泣きそうだったような気がする
お菓子が食べたくて、じゃなくて
プライドを傷つけられた気がしてw
小さいプライドだなw
そんな私も大人になり母となり
今目の前にたべっ子どうぶつがある
さらには色とりどりのお菓子を目にしている
自分で買えるお金はあるが
そのお金は、自分のために使いたくない
また我慢してる自分を遠くから見る自分
情けない……
その時、娘が私の手の上にたべっ子どうぶつの袋を置いた
「え? くれるの?」
娘は(メンタル最悪状態だった)笑顔もなく頷く
私の心は羽が生え、うれしーと飛びあがりたいほど
さらに、好きなお菓子トップ2のポテコもくれた♪
お母さんが好きだから
という、娘の心の声が聞こえてきたような気がする
こういう何気ない行動が嬉しい
というか、本当に相手のことを一番に考える娘って
イケメンだなぁ、と思う
さらに大量のチロルチョコの中から
全種類1個ずつをくれた
わーい! 今日は最高だぜ!
そう思いながら、ババはお菓子を両手に笑顔だった
しかし、娘の言葉は続く
娘「お母さんからホワイトデーもらってないよ」
ホワイトデーはまだですが、私はジュースのペットボトルを指さした
娘「あ、2本貰ってった」
そうです!
バレンタインに手作りチョコを貰ったお返しは
ジュース2本と契約済み
そしてそれは、さっさと果たしていたのですw
こうして、メンタル激落ちだった娘ですが
なんとか「さびしい」「かなしい」と言っていた口角があがり
布団に入ってくれました
いつもなら疲れる夜だけど
楽しい夜だったな💛
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