【実話】愛犬との夜・余命3週間
余命を告げられ日々弱っていくワンコ、しゅうちゃん
今までは、苦しいとはいっても
夜はちゃんと寝ていた
おかげで私も寝られてたんだけど
それが、昨夜あたりからひどくなった
寝ようと布団に入ると鳩のような声をあげる
なんだろう、この鳴き方は?
どこかで聞いたことがある
とは思うものの、なんだかわからない
ワンコから出ている声なのは分かるんだけど
一体何が言いたいのか?
苦しいのか?
いる場所がイヤなのか?
暑いのか?
考えられることは試したけど
お気に召さない
頭は痛くなってくるし
吐き気もしてくるし
うーん、長期戦だな……
少量の吐血も気になるけど
尿が出てないのも気になる
どうしてあげたらいいんだろう
と、思いつつも
寝られない!
という焦りのようなものも生まれてきてしまう
結局、窓の外は明るくなり
オールしちゃったよ
となる
これが時間切れになるまで毎晩続くのかと思ったら
こっちが倒れるか、ワンコが先に行くかの勝負になるだろう
ヤバイ
倒れたりなんてしてられない
それにしても、どうして夜になると鳴くのか?
昼間はよく寝てるし、静かなんだけどな
そこで気が付いた
私の亡き父が、この世を去るころ言っていた
夜になり電気を消すと不安がり
電気はつけといてくれと
もしや、ワンコも同じなのではないだろうか?
死にゆく者にとって
夜の闇というのは恐怖が湧くものらしいから
きっと、不安と闘っているのだろう
それは電気をつけたくらいでは収まらず
その不安を飼い主に伝えたいけど
言葉が通じない、ということなのでは?
さて、そこは何となくわかったけど
じゃあどうしろと?
昼間はやることがあるし、夜は寝ないとならない
どうしよう……
そこで気が付いた!
発想の転換だよ!
ワンコが寝ている昼間、私も寝よう
作業は夜やればいいじゃないか!
外に働きに出てるわけでもないんだし
自分の生活スタイルを変えるだけでいいんだ
そこに気が付いた私は
夜はオールすることにした
そのため昼寝して、準備万端
するとこちらの気持ちが穏やかになったためか
昨夜ほどうるさい鳩コールではなくなった
とはいっても
しばらく寝てたなと思ったら
急に起きだして、ジタバタしている
体をバスタオルでくるんで抱き上げ
一番好きな場所へ
それは風呂場
呼吸が苦しくなってから、風呂場を好むようになった
冷たい床が気持ちがいいらしい
空気も冷たく、呼吸が楽なようだ
おかげで人間はお風呂に入れないけどw
ワンコの為なら気にしない
お風呂でしばらく寝ていると鳩が鳴く
「あ、起きたな」
そこで風呂場に行くと、ジタバタ
しかし、全く一人では動くことができないので
またタオルを巻きつけて抱き上げる
体を直接触られるのは嫌なご様子で
直接抱いてた時は悲鳴を上げていた
それがタオルを巻くようにしたら落ち着いて抱かれてくれる
多分、どこか痛いとか
抱かれるときの不安定感がイヤなのだろう
居間に連れてくると、ベッドに寝かす
そこでも鳩になってる
すると寝ていた別のワンコが迷惑そうに
「お前うるさいよ」
という顔をしてるw
いやいや、病気だからさ
そこは我慢してあげてよ
仲間を心配はするものの
迷惑だという気持ちはしっかり伝えるあたり
人間とは大きく違うんだなぁw
ところで
看病していてつくづく思ったことがある
それは、
看病する人の気持ちが伝わるってこと
こっちが穏やかなら
看病される側も穏やかになる
言葉が通じなくても、
気持ちって通じるよね
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