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狂った体内時計を戻す魔法

10年以上前に狂いだした体内時計。
それが戻る魔法なんてあるのだろうか?

魔法使いでも現れて、えいや、と杖を振るったら健康を取り戻すとか。
そんなことがあったら、どんなにいいだろう。

一体何を言ってるのかと思うでしょう?

これは親心。
娘の体内時計の話なんだな。

不登校となり、母子家庭ゆえに無人の家の中でひとり、親を待つ。
その時間、やることといったら、時間が過ぎるのを待つだけ。
そのため、昼間はずっと寝て過ごしていた娘。

大人になったら変わると期待したが、病気が悪くなり外に出られず、働けない。
結婚した相手も夜の仕事で、昼間は寝ているから結局生活は変わらず。
体内時計は狂ったまま、戻ることがない。

夜になると時計は昼をさし、眠れないと言って薬を飲む生活だ。

おーい、魔法使い―。
いるなら出てきて、杖を振るってやってくれー!

いるわけないか。。。

病院に行けば「昼間は起きていましょうね」と言われるけど、それができるなら苦労はない。
こうして年齢だけが積み重なる。
もう、諦めるしかない。
親が何を言ってもどうにもならないんだよ。

なんて思ってたある日。

娘「外が明るくなると目が覚めるんだ。
だから4時には起きちゃうよ」

と言い出した。
カーテンを締めることもなく暮らしている。
今までは、それでも目が覚めることはなかった。

だが今は、窓から朝日が
「おはよう! 今日も元気に朝だぜ!」
と挨拶をしてくると目が覚めるという。

良いことじゃないかw

私「それで、夜は?」

娘「これが眠れるんだよね」

へー! どうしてこうなったんだろう?
そこで考えてみた。
思いつくのは、犬の散歩だ。
老犬と元気溌剌のチビ犬を連れ散歩に行くのだが。

私1人で二匹を連れて行くのは危険だと、娘もついてくるようになった。
短い時間だが、それでも朝日を浴びている。
きっとこれがいいのだろう。

さらには、昼間「つまらない」「出かけたい」「メンタルが……」という娘を連れ、あちこちに出かけている。
ここで、昼間寝ない習慣がついた。

もちろん、気を抜けばそんな習慣は木っ端みじんとなり、元に戻る。
だが、こうして労力を惜しまない生活が、壊れた体内時計を修復しているのだろう。

なんだよ、結構近くに魔法使いはいるんじゃないかw
ホッと胸をなでおろし、体内時計が再び狂わないことを祈るばかり。
健康になって欲しい。
日常を取り戻して欲しい。
親の切なる願いなんだけど、雨だと出かけることができない。

雨の中の運転は、年老いたばーちゃんには酷なのだよ。
それに、太陽が隠れてしまう。

体内時計を直す魔法は、太陽にあるのだとつくづく思った。

今日は雨なんだよなぁ。

娘「お母さん、明日は晴れだよ。
明日は道の駅に行こうね!」

私「お、おん。。。」

ガソリン代、外食費、いつもは買わないご飯のおとも。
お金は出るけど、娘の魔法を維持するために、がんばろうね~。
と、自分に言い聞かせるお婆であるw


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