透明な世界に憧れて。
生きる道は、果てしなく長い。
どうなるかもわからない。
その長い道を、
少しでも傷つかずに歩みたい。
そう願うのは、僕だけだろうか。
生きるって、
思うようにならないことばかり。
人は争い、傷つけ合い、
ときには、憎み合う。
誰かを失うことを恐れ、
まだ来ていない未来に怯え、
たったひとつの言葉に、
心を揺らされることもある。
こんなに苦しくなるのなら、
感情なんてなければいい
と思うこともある。
悲しみもない。
不安もない。
失うことも、恐れることもない。
何にも揺れない、
透明な世界。
感情がなければ、
争うことも、憎むことも、
傷つくこともない。
そんな世界なら、
もう苦しまなくていい。
そう思っていた。
でも、感情があるから、
誰かを愛することもできる。
まだ見えない未来に、
希望を抱くこともできる。
誰かの言葉に傷つくように、
誰かの言葉に、救われることもある。
苦しみがあるから、
幸せがあるなんて、
簡単には言えないけど、
傷つかなくていいなら、
傷つきたくもない。
それでも、
何も感じない世界を思うと、
そこにいる僕に、
生きる意味はあるのだろうか。
何も求めない。
何も期待しない。
希望も持たない。
生きたいも、
死にたいもない。
でも、何も感じない世界は、
苦しみを失う代わりに、
生きることへの執着まで、
消えてしまうのだとしたら。
本当に望んでいたのは、
何も感じないことではない。
苦しみたくないと願いながら、
幸せを感じたい。
傷つきながらも、誰かを愛したい。
不安を抱えながらも、
未来に、少し期待をしたい。
でも、感情がある限り、
代償のない世界なんて、
夢の国なのかもしれない。
それでも、
少しでも楽に生きたい。
少しでも争わずに。
少しでも傷つけずに。
少しでも、わかり合えるように。
僕は、幸せを増やすより、
今ある苦しみを、少しでも減らしたい。
苦しさは、
すぐには消えないかもしれない。
でも、抱えていた苦しみが、
誰かにわかってもらえたとき、
少し楽になることもある。
どうしたら、
楽に生きられるのか。
それは、今もわからない。
でも、僕が求めていた世界は、
感情のない世界ではなく、
争いもない、
誰も傷つかない、
透明な世界だったのかもしれない。
🎧 Song『透明な世界に憧れて。』
https://youtu.be/E2_HuBtAHiE
