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きれいごとばかりの取材記事ー後編


⑥――コミュニケーションで意識していることを教えてください。

承認欲求にあふれたSNSは、発信ではなくただの文章における自慰行為である


ベビーシッターを始めた当初、「この人に子どもを預けるのは少し心配」という率直なご意見をいただいたことがあります。

その言葉は正直、とてもショックでした。
しかし落ち込むだけでは何も変わりません。「なぜそう思われたのだろう」と考えた結果、それまでのSNSは活動報告や「体調不良でしばらく活動はお休みします」という内容ばかりで、「私がどんな人なのか」がほとんど伝わっていないことに気付きました。
地域での活動メインのアカウントなのに

「私はメンヘラなので」「しばらくODでパキってましたwww」
という情緒不安定極まりない内容が目立ちました。

フォロワー数が少ないので閲覧する人はわずかだと思いますが…

そこで、コンサル事業をしている友人たちからアドバイスをいただき、
発信内容を180度見直しました。
子育てへの思いや仕事への考え方、保育士でありながら失敗した経験や悩みも含めて等身大のママだと発信するようにしたところ、
「投稿を見て安心しました」「この人ならお願いしたいと思えました」
という声をいただけるようになりました。
頑張るママたちの助けになりたいのに、「病んでるから構ってほしい」「注目してほしい」という自己顕示欲満載な投稿を一切止め、自我を80%ほど消すことが共感を生む投稿になるのだと失敗から学びました。


⑦――今後取り組んでいきたいことはありますか。

「困ったとき」ではなく、「困る前」に頼れる地域をつくりたい


私が目指しているのは、事業を大きくすることではありません。
ベビーシッターという仕事が、もっと地域にとって当たり前の存在になることです。
地方ではまだ普及していないゆえに、
「仕事でどうしても預けなければならない人が利用するもの」
「特別な家庭だけが利用する」
というイメージがあります。
しかし、本来子育ては、一人や家族だけで頑張り続けるものではありません。
美容室へ行きたい日があってもいい。
夫婦でゆっくり食事をしたい日があってもいい。
少しだけ一人で眠りたい日があってもいい。
そんな日常の中で、「ベビーシッターという選択肢がある」と自然に思い出していただける地域をつくりたいと思っています。

⑧――現在向き合っている課題は何でしょうか。

大きくする勇気より、「続ける勇気」を選びたい


現在、一番向き合っている課題は、「どう事業を大きくするか」ではなく、「どうすれば長く続けられるか」ということです。
以前の私は、「もっと頑張れば、もっと多くの人を支えられる」と思っていました。
NPO法人では、イベント運営、助成金申請、会計、広報など、ほぼすべてを一人で担っていました。
しかし気付けば、支援をしている時間よりも、パソコンに向かって事務作業をしている時間の方が長くなっていました。
地域全体を支えたいという思いで始めた活動が、自分自身を追い詰める結果になってしまったのです

現在は仕事量も意識的に調整しています。
約3年間活動を続け、地域で継続してご利用いただけるご家庭は5件ほどになりました。半年前までは3か月に一度ご依頼をいただく程度でしたが、現在ではたくさんのご依頼をいただけるようになりました。

一方で、土日は家族との時間を優先し、お休みをいただいています。
以前の私なら、予約が入ればすべて受けていたと思います。
しかし今は、「支援者の心の健康」も経営には必要だと考えています。
シッターは保護者様との会話、お子さまの成長、すべてが喜ばしく有意義な時間となっています。
しかし支援者が元気でいなければ、長く誰かを支えることはできません。
規模よりも信頼。
件数よりも質。
それが現在の経営の軸になっています。

⑨――その他に広めていきたい事業はありますか。

大人でも教えられないことに関する発信

今後さらに力を入れていきたいのが、おもちゃを活用した子育て支援や、LGBTQ、性教育など、日常の中では少し話しにくいテーマについて、気軽に学び、話し合えるきっかけをつくることです。

私は知育おもちゃを活用した出張子育てサロンにも取り組んでいます。

良いおもちゃは、子どもの創造力や集中力を育てるだけではありません。親子の会話を生み、地域の人との交流をつくり、「居場所」や誰かとつながるきっかけにもなります。

一方で、性や多様な生き方、LGBTQといったテーマは、大切なことでありながら、「どう伝えたらいいのかわからない」「子どもに聞かれたけれど答えに困った」と感じる大人も少なくないのではないでしょうか。

だからこそ、私自身がさまざまな活動に参加し、学び続けながら、冊子の作成や小規模なお話会などにも取り組んでいきたいと考えています。

「専門家に相談するほどではないけれど、少し聞いてみたい。」
「子どもにどう伝えたらいいのかわからない。」
「誰かと話してみたいけれど、身近には話せる人がいない。」

そんな時に、気軽に立ち寄ったり、話したり、考えたりできる場やきっかけをつくりたいと思っています。

私は社会福祉士、介護支援専門員、保育士、精神保健福祉士として学んできました。

だからこそ、遊びだけでも、制度だけでもない支援を届けたい。

おもちゃで遊ぶことが親子関係を見直すきっかけになることもあれば、何気ない会話から子育ての悩みや制度の相談につながることもあります。LGBTQや性について知ることが、誰かを傷つけないための学びになったり、自分自身を大切にするきっかけになることもあると思います。

遊びも、対話も、制度も。

一見すると別々のものに見えるかもしれませんが、私にとってはすべて、人と人がつながり、自分や誰かのことを少し知るための「きっかけ」です。

「相談するほどではないけれど、少し話を聞いてほしい。」

そんな時に思い出していただける存在でありたいです。

⑩――活動の中で、これだけは譲れないという思いはありますか。

答えを渡す人ではなく、一緒に探す人でありたい


これまで社会福祉、介護、保育、精神保健と、さまざまな分野を学んできました。
振り返ると、資格を増やしたかったわけではありません。
目の前にいる人を支えるために必要だと思ったことを、その都度学び続けてきた結果が、今の私です。
だから私は、ここまでの文章で散々使用してきましたが、「支援」という言葉に少し違和感があります。
支援とは、答えを教えることではありません。
それぞれの家庭には、それぞれの価値観や子育てがあります。
私はその答えを知っている人ではなく、その家庭らしい答えを一緒に探していく伴走者でありたいと思っています。

地域全体を変えたいという思いから始まった活動は、多くの出会いと失敗、そして挑戦を経て、一つひとつの家庭に深く寄り添うベビーシッターという仕事へとたどり着きました。
目の前の親子に誠実に向き合い、その家庭らしい子育てを一緒に考えていくこと。
それが、これからも私が変わらず大切にしていきたい支援の形です。


最初はもう少し偽善的な文章だったのですが、大幅に修正しました。
はじめは「わーい!初めて取材を受けた!」と喜んでいましたが、ネット記事で「取材詐欺」という、さまざまなサイト掲載でお金を取る手法だと知り無知な自分が恥ずかしくなりました。
(2日に1回は違う電話番号から営業電話がかかってくるように…)

それでも、自分を知ってもらう記事を書くきっかけになり、プラスに捉えていきたいと思います!

長文でしたがご覧いただきありがとうございます。
次回からはもう少しラフな内容にします。

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