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生ウニは牛乳瓶に入っているものなんです

今年はいつになく、長めに実家に帰省した。
諸事情により、いつもと同様、娘と二人きりで。

私のふるさとは、岩手県の三陸沖に面する地域だ。
といっても、実家自体は360℃山に囲まれて、海までは30kmほどの道のりを要するのだけど。
でも、三陸地方であることは変わりないから、海の食材も山の食材にも恵まれていた。母が(限りなく民宿のような)旅館を営んでいることもあって、幼い頃から人一倍贅沢なものを食べる機会に恵まれていたと思う。

さて、と前置きはこれくらいにして。

私の夏の帰省の楽しみの一つといえば、これだ。


生ウニ、っていったらこれなのよ〜

三陸の生ウニ。

写真を見て、「え?これが生ウニ??」と思う人も少なくないと思う。
でも、私は関東に出てくるまでの18年間、殻付きのウニ以外はこういうふうに牛乳瓶(またはもうちょっと小型の瓶)に売られているのが当たり前だと思っていた。

関東に出てきて、ウニがスポンジの上に、ちんまりと並べられて(そしてびっくりするお値段で)売られているのを初めて見た時は、軽いカルチャーショックを感じた。

今までは帰省のたびに、好物の生ウニを両親が用意してくれることが多かったが。
80代を超えた両親は買い出しに行くのも一苦労。
まして昨今の生ウニの値段事情は、数年前とは比べ物にならないほど高騰していると聞いていたので、自分で何軒か道の駅や市場を梯子して、ようやくこの瓶に出会った。

お値段、約3800円。
正直、躊躇した。
でも、ここでしか食べられない、大好きなふるさとの味。
5分ほど考えて、購入を決意した。


原材料名「うに」。もちろんミョウバン不使用。臭みは全くなし。

実家に着いたのは夜の7時を回ったころ。
用意してくれていた夕食と一緒に、このウニをほぼ一人で食べた。
両親は「お客さんが泊まれば、いつも食べてるから一人でけえ(食べろ、の方言)」と言ってくれた。
末っ子は40代になっても末っ子なのかもしれない。
(流石に2日間に分けたし、娘にも味見をさせたし(結果、好きではないとのこと)、翌日やってきた兄にも少しだけ分けたけど)

「これでいぐらしだった?(これでいくらしたの?)」と両親。
値段を話すと、なんとかなり安く買えたことが判明。
今では宮古の市場ではこれで5000円以上がザラだというし、気候の変動のせいかかなり手に入りにくくなっているということだった。
(本当に3000円台というお値段は安かったらしく、両親は購入元のラベルを控えていた)
私の記憶では、だいたい2000円台だったはずなのに。
知らないうちにここにも物価高騰の波が押し寄せていたようだ。

母が用意してくれたほやのお刺身と一緒に。


粒が大きくて、房?も立派で張りのある生ウニ。
口に入れると甘みと塩の香りがふわぁ〜っと一気に広がる。
ああ、なんて贅沢な食べ物なんだろう。いや、もはや飲み物かも。
私、三陸に生まれてよかった。
生ウニ、バンザイ。
アミノ酸の甘みが凝縮された、ほやもバンザイ。


生ウニはやっぱり白米がお似合い

最後はやっぱりオンザライスで。
塩味は一切いらない。
天然の海の潮の味だけで美味しくいただける。

粒も実感できる上に、この喉越しの良さ。
そしてこのルックス。
牛乳瓶、存在してくれてありがとう。

あと、何回、私はこうしてふるさとの夏の名物を食べられるのかな。
そんなことも少し脳裏をよぎったりして。

これから先も、できるだけまた実家で、このふるさとの味を楽しめたらいいな、と心から思う今年の夏だった。


#ご当地グルメ

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