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ピアノを辞めたいと言う子どもに、叱らず寄り添うためのヒント

「ピアノ、もうやめたい」

そんな言葉を子どもから聞いたとき、胸がぎゅっと痛みますよね。

ここまで続けてきた努力を思うと、簡単には「いいよ」と言えない。
でも、無理に続けさせるのも違う気がして——


親としてどうすればいいのか、迷う方も多いのではないでしょうか。
今日は、ピアノ講師として多くの子どもたちと関わる中で感じてきた
“子どもの本音への寄り添い方”と“続ける力の育て方”について書いてみたいと思います。

◾️幼児期のピアノは、楽しいことばかりじゃない

ピアノのレッスンは、もちろん楽しい時間もたくさんあります。
でも、指が思うように動かない、覚えることが多い、集中が続かない……
そんな「思い通りにならない時間」も、確かに存在します。
家ではゲームやYouTube、お友達と遊ぶ時間もある中で、
“練習”という行動を選ぶのは、子どもにとって簡単なことではありません。
だから「ピアノを辞めたい」と言うのは、
ある意味でとても自然な気持ちの表れなのだと思うのです。

◾️まずは、気持ちを安心して話せる空気をつくる

子どもが「辞めたい」と言ったとき、
すぐに「なんでそんなこと言うの!」と返してしまうと、
子どもは「本音を言っちゃいけないんだ」と心を閉ざしてしまいます。


まずは深呼吸をして、
そう思ったんだね
どんな時にそう感じたの?」
と、受け止める姿勢を見せてあげることが大切です。
子どもは、叱られない安心感の中でこそ、
本当の気持ちを言葉にすることができます。

「練習が難しい」
「思うように弾けなくて悲しい」
「先生に怒られたのが嫌だった」

そんな小さな本音の積み重ねを聞いていくうちに、
“辞めたい”の裏側にある本当の理由が見えてくることがあります。

◾️それでも「続けてほしい」と思うなら

私自身、ピアノを教える立場として、
「続けてほしい」と思うことはたくさんあります。

なぜなら、続けた先にしか見えない景色があると知っているからです。
私自身だけの経験だけではなく、「ピアノ辞めたい」と家庭で一悶着あったと聞いていた生徒さんでもその時の周りの大人の向き合いと、本人の努力で継続した結果「ピアノだけは続ける!」と言い張っている生徒さんもいます。

なぜ「ピアノだけは続ける!」となったのかというと、ピアノを続けた結果・・・

・お友達にピアノが弾けてすごいと一目置かれる
・合唱の伴奏者に選ばれて頼りにされた
・弾いてみたい曲が弾けるようになって何度も何度も弾きたくて仕方がなくなった

など、継続した先の成功体験でガラリと気持ちに変化があったからです。
そんな生徒さんをたくさんみてきました。


でも、辞めたいと訴える「今」、ただ「頑張りなさい」と言っても、
子どもの心には届きません。

たとえば、
「発表会までは一緒に頑張ってみようか」
「あと1曲だけ挑戦してみない?」
と、“小さなゴール”を一緒に設定することで、
子どもは“やらされている”から“自分でやる”に変わっていきます。
そして、頑張ったあとの達成感を親子でしっかり共有できたら、
それがまた次のステップにつながっていくのです。

◾️「続けさせること」は、決して悪いことじゃない

最近では「子どもの気持ちを尊重して辞めさせるのが良い」という意見も多いですよね。
確かに、無理に続けさせるのは逆効果になることもあります。
けれど、“続けることを支える”という親の姿勢は、
決して間違いではないと私は思うのです。

子どもの気持ちを受け止めつつ、
ときには寄り添い、ときには背中をそっと押す。
そのバランスの中で、子どもは「続ける力」を少しずつ育てていきます。

子供の本音の声を聞いた時に、ピアノに対してトラウマになってしまいそうなほどの持続的な拒否感、ピアノや音楽に対して興味関心がゼロに感じる場合などは、ピアノは思い切ってスパッと辞めてしまった方が良いです。

先生が原因なら教室を変えるのも子供にとって良い手段になることがあります。

子供は眠い、疲れた、気分的に乗らない・・という一時的な状況によって「辞めたい」という拒否の言葉が出てくることも多いです。そんな時は、小さなステップにご褒美を『特別』に与えるのもおすすめです。
お菓子、おでかけ、晩御飯は好きなメニュー・・ちょっとした特別なことで気分が変わることがあります。


毎回ご褒美がないと頑張れなくなりそう・・・と思うかもしれませんが、実際は子供がご褒美依存状態になることはほぼなくご褒美に飽きたり、ご褒美がなくても違う部分で楽しみを見つけたりしていきます。
ご褒美があるから頑張っちゃう時期って意外と短い気がします。


◾️おわりに

ピアノを続けることは、
ただ技術を身につけるだけでなく、
「自分を信じて一歩進む力」を育てる時間でもあります。
子どもの「辞めたい」という言葉の中には、
“甘え”ではなく、“助けてほしい”というサインが隠れているのかもしれません。
その気持ちを受け止めながら、
一緒に少しずつ前へ進む——
そんな親子の関係こそが、ピアノという習い事の中で
本当に大切にしたいことなのだと思います

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