好きになった男から、突然「俺、既婚者なんだ」と言われた夜。
このnoteではずっと、
「男の言葉より、行動を見て」
と書いてきた。
LINEが来るか。
「好き」と言われるか。
「会いたい」と言われるか。
それだけで、
男の本気を決めないほうがいい。
私がそう思うようになったのには、
理由がある。
今日は少しだけ、
私自身の話をしたい。
当時21歳。恋愛する気なんてなかった。
初めての一人暮らし。
彼氏もいなかった。
暇つぶしで始めたのが、
当時は今ほど当たり前じゃなかったマッチングアプリだった。
ご飯に行ったり、
気が合えば、
少し大人な時間を過ごすこともあった。
でも、
彼氏を作るつもりは全くなかった。
むしろ、
恋愛なんて求めてなかった。
そんなときに出会ったのが、
ここでは
「Sくん」
と呼ぶ男だった。
何もかも、妙に合った。
見た目もタイプ。
話も合う。
笑うところも合う。
一緒にいて疲れない。
何より、
お互いに変に格好つけなかった。
「この前こんな人とデートした」
「最近こんなことがあった」
普通なら好きな人には隠しそうなことまで、
全部話せた。
お互い他の異性とも会っていた。
それを聞いても、
嫉妬もしなかった。
付き合ってない。
束縛もしない。
ただ、
会うと楽しい。
それだけだった。
そんな関係が、
1か月半くらい続いた。
ある夜。
私は別の男性と会っていた。
でも途中でトラブルがあり、
一人で帰れるような状態ではなくなってしまった。
そのとき、
真っ先に頭に浮かんだのがSくんだった。
「迎えに来てほしい」
そう連絡すると、
彼はすぐに車で迎えに来てくれた。
そして帰り道。
Sくんが突然、
「2つ、伝えることがある。」
と言った。
一つ目は、
私を迎えに来る途中、
急いだせいで交通上の大きな失敗をしたこと。
今となっては、
笑い話。
でも、
二つ目は違った。
少し間を置いて、
彼が言った。
「俺、実は既婚者なんだよね。」
本当に、
思考が止まった。
当時21歳だった私には、
自分が会っている男が
既婚者かもしれないなんて、
考えたことすらなかった。
そして、
自分でも意味が分からないくらい
涙が止まらなくなった。
付き合ってない。
お互い他の人とも会ってた。
嫉妬だってしてなかった。
ただ楽しいだけの関係。
……のはずだった。
でも、
「既婚者」
と聞いた瞬間、
今まで一緒に過ごした時間が
一気に頭の中を流れた。
そして、
Sくんも泣いていた。
そこで初めて、
気づいてしまった。
「私、この人のこと好きだったんだ。」
そしてたぶん、
彼も同じだった。
真実を知ったからって、昨日までの気持ちは消えない。
ここから、
私の恋愛は一気に複雑になった。
昨日まで好きだった人が、
今日、
既婚者だと分かった。
だからって、
「じゃあ今日から嫌いになります」
なんてできなかった。
でも、
会っちゃいけないことくらい
分かってる。
離れたほうがいいことも
分かってる。
それでも、
好きになってしまった。
そしてこのあと、
Sくんから私は何度も、
ある言葉を聞くことになる。
「奥さんとは、別れるつもりだ。」
当時の私は、
その言葉を信じた。
でも今なら、
あの頃の自分に聞きたい。
「“別れるつもり”って、いつ?」
次回
「『奥さんとは別れるつもり』その言葉を、私は信じて待った。」
既婚者だと知ったあとも、
私たちはすぐには離れられなかった。
そして、
「別れるつもり」
という言葉に期待しながら、
私は少しずつ
**“待つ女”**になっていった。
次は、
私がなぜ離れられなかったのか。
そして、
「別れると言う男」と「本当に動く男」は何が違うのか。
その話をします。
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最後まで読んでくれてありがとう。
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