『オルカン』不確定ツアー!
投資は孤独な作業に見えて、
(実は)多くの人と思いを共有する営みです。
株式インデックスファンドなど、
分かりやすい例でしょう。
株式ファンドを持っていれば、
「この先このファンドは、
上がり続けるのだろうか?」と心配になります。
また、
価格が下がったら下がったで、
「この先このファンドは、
どれだけ下がってしまうのだろうか?」と心配にもなります。
投資とは、
「上下動付きの乗り物」に乗ることなので、
同じファンドを保有する者同士、
多生の縁を感じることもあるのではないでしょうか。
突然ですが、
『オルカン』不確定ツアーにようこそ。
仮にあなたが
わたしと同じ、
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)を持つ人だとしたら、果たして両者はどんな感覚になるのでしょうか。
——クルマは何に乗ってますか。
ホンダのN-BOXです。
——あっ、わたしも!
みたいな感じに近いのでしょうか。
『同じファンド』を保有する者同士は、
その商品を共同保有しています。
例えばオルカンだったら
オルカンというファンドのシェア(口数)を、
「持ち分」としてそれぞれ保持することになるのです。
以下、
2025年4月25日現在のオルカン、
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の
『受益権口数』(総口数)です。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)交付運用報告書 決算日:2025年4月25日
——「2兆口」を超えていますね。
この『総口数』の中に
あなたの口数も
わたしの口数も
ちゃんと入っています。
※気になる人は
資産管理画面で自身の『保有口数』を確認しましょう。
同じファンドを保有する者は、
住む場所は違えど、
投資額も違えど、
年齢も好きな食べ物も違えど、
日々の暮らしの中で
ランダムに変わる『ファンド価格』を
標(しるべ)として仰ぎ見ながら、投資を続けています。
オルカンが10%下がったら、
「ああ、10%下がった」とうなだれ、
逆にオルカンが10%上がったら、
「よし!10%上がった」と微笑みます。
同じ『旗印』のもと、
同じように
一喜一憂するわけです。
(ですので、多少仲間内的な感覚を持ってもよいと思うのです)。
私たちは「同じ船」に乗り、
「同じ景色」をともに共有することになります。
これは「喜びをともにする」という
感覚に近いのではないでしょうか。
しかし同時に、
あなたとわたしは
この船(オルカン)の不確かさ=リスク自体を、
隈なく共有することにもなります。
「オルカン」という塊そのものに
リスクを感じる人もいるでしょう。
あるいは
「オルカン」の中で組み入れ割合が高い、
たとえばエヌビディアとか
グーグル(アルファベット)といった
メガテック企業の株価の不確かさを憂う人もいることでしょう。
一部なのか、
全体なのかは
大きな違いではありません。
そもそも、
オルカンが組み入れる
世界47カ国のおよそ2500社の、
個々の株式というリスク資産が、
常に、みな、不確かなのです。
たとえば、
「エヌビディア」という会社の、
1株208ドルという株価は果たして妥当なのか?
「いや、
そもそも株式の値段(株価)というものは
将来の1株あたりの利益の割引現在価値ですからね」
みたいな理屈は
いくらでも並べることができます。
しかし「将来」というものは、
これまで事前に「定まった」ためしがありません。
エヌビディアの株価は
4年後に1/5になっているかもしれませんし、
今の3倍に膨らんでいるかもしれません。
それは、
私たちの営み(経済)の方向性次第なのです。
株式投資とは
不確かなものを、不確かなまま、受け入れることに他なりません。
『同じファンド』を持つ者同士は
その不条理性、
理屈では整理し切れないアップダウンを等しく享受するのです。
たとえば、あれです、
結婚式などで見られる、
あの、誓いの言葉などを連想する人も
(もしかすると)いるかもしれません。
―病める時も健やかなる時も、
喜びの時も悲しみの時も―
―同じ船に乗り合わせる仲間として
苦楽をともにしますか?―
YES?
NO?
突然、話の方向性が変わりますが、
わたしは、
投資信託という商品設計で凄いなと思うのは、
1口=1円という単位設定にしたところです。
投資信託の価格は設定当初、
「1万円」からスタートします。
これは、
1万口あたりの価格が1万円ということ。
まさしく、
1口=1円なのです。
もちろん「オルカン」も
1口=1円でスタートしているため、
2025年時点の総口数が
2兆口を越えるような「膨大な数字」になっています。
しかし、
1口=1円の単位設定であるからこそ、
47ヵ国約2500の株式をパッケージ化した投資商品が、
たった100円から購入できるわけです。
もちろん、
オルカンを4億円分購入することもできます。
購入する口数は異なりますが、
どんな人も
「オルカン」不確定ツアー!に参加する参加者同士であります。
——病める時も健やかなる時も、
同じ船に乗り合わせる仲間として貴方は苦楽をともにしますか?
まだ設定から8年弱ですが、
オルカンに乗船する人たちは
『長期航海』を続ける意欲満々に見受けられます。
少なくとも、
「ファンド価格が1.5倍になったから
ワタシは先に売却して船から降りますね」なんて人はごく少数派です。
・・今のところは。
「オルカン」不確定ツアーの真価が問われるのは、
ファンド価格が大きく調整したときでしょう。
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