「つまんない」の正体が、自分だった話
毎年クラス替えの後は、前のクラスの奴らに言うんですよ。
「今年はハズレだわー」って。
5月の中盤になってくると、クラスの雰囲気も掴めてくるよね。
なんとなく仲良いやつ同士で固まり始めて、ただ少し浮ついてて。
でも、まだ言ってんのよ。
「うちのクラスはつまんないよ。メンツいないし。」
いや、今思うと痛すぎる。
イッテーの。
どの立場で言ってんのよって感じ。
でも、みんなそんなもんでしょ。
夏頃にはすっかり友達もできちゃって、「つまんねー」とか言えなくなる。
ここも激ダサ。
そうだよね?
そんな時期あったよね?
いつ卒業できました?
今もしてる?
もったいないよ!!
斜に構えてる暇なんかないんだよ!!
有限なんだから、人生。
学生時代なんて秒よ?
風吹いて終わりだよ?
じゃあいつ変わったのって話なんだけど、特に事件があったわけじゃないんだな。
高校2年生の時、確か物理の授業の時だったかな。
先生が黒板に棒人間を描き殴ってるのを見ながら、「つまんねー」って思ってたんですよ。
真っ盛りだね。
別にいつも通り。
そんでその時、
ピシャンときた。
「あれ、つまんないの俺じゃね?」
衝撃だった。
突然きた。
恥ずかしくて身悶えした。
今までの自分の言葉に引っ叩かれた。
間違いない。
つまんないのは自分。
おもろいメンツに入ってないじゃんおれ。
逃れられないつまらなさだった。
正面からの対峙だった。
「面白い人がいない」じゃない。
「自分で面白くすればいい」なのだ。
受け取り方を変える。
探しにいくのだ。
自分自身が面白くなるのは難しいよね。
だから、面白くなるんじゃない。
必要なのは、面白さを見つける気持ちだ。
そして場所作り。
「面白い」が生まれる場所を作るのだ。
そうやってマインドセットした。
しばらくして気づいたのは、
「面白い人」「人が集まる人」って、みんなまず楽しそうなんだよな。
楽しもうという人の周りには、楽しいことが起きる土壌がある。
やりたいことをやってる人の周りには、同じ温度の人が集まる。
だから高2で部活を作った。
当時はサッカー部だったんだけど、めちゃ怖い顧問の先生にお願いしに行ったのを覚えてる。
あの、本当に怖いタイプの顧問っているじゃないですか。
冗談とかも言えないタイプの。
その先生の授業は一切私語ないんですよ。
シーーーン。
だから本当に勇気が必要だった。
「僕、ダンス部が作りたいんです。でもサッカー部は続けます。」
先生は言った。
「この俺に面と向かってそこまで言ったやつは初めてだ。たいしたもんだ。」
ちなみに兼部したのは先生の顧問人生の中で一人だけだったらしい。卒業してから聞いた話ね。
仲間を集めて、顧問を見つけて。
文化祭も後夜祭もステージを作って、みんなで踊った。
めっちゃ楽しかった。
「面白い」は作れるんだ!
そう思った。
そうやって楽しむことを続けていたら、高3では体育祭で団長になった。
クラスの端っこで「つまんねー」って言ってたやつが、縦割り3クラスのトップになった。
高1の時のクラスメートはびっくりしていたと思う。
あんまり馴染めず、保健室登校だった時もあるくらいだから。
人が集まれば、面白いことが起こり出す。
「つまんない」なんて、もう周りにはなかった。
始まりは唐突だったけど、やったことはシンプル。
とにかく、周りをよく見て「面白い」を探したわけ。
そして見つけたら、自分で楽しんで、どんどん人を巻き込む。
自分の中にはない発想を、どんどん取り込む。
私は目立ちたがり屋だったから、いろんな人を巻き込んだけど、ここは好きな大きさでいいと思う。
一人でも楽しい。
二人でも楽しい。
どこでも楽しいが目標。
居心地がいい距離感は人によって違うじゃんね。
あの時、周りを腐してた自分にグーパンチを決めたい。
心の持ちようが変わるだけで、こんなにも「面白い」があるなんて、全くわかってなかった自分に。
なんとなくつまんないのは、自分のせいかもよ。
「面白い」を見落としているだけかもよ。
そうやって問いかける。
全部場所のせいにしてても、自分には何にも残らないよ。
疲れちゃっても、腐りそうになっても、また問いかける。
そうやっていつもあの衝撃を思い出す。
でも、ここだけは押さえておきたい。
「辛い」と「つまんない」は違うからね。
これは、あくまでも「なんかつまんないな」って人向けの話。
合わない場所からは距離を取ろうよ。
無理して「面白い」を探さなくてもいい。
ちょっとアンテナを伸ばす。そんなイメージで。
多分死ぬまで、このマインドセットは変わらない。
「つまらないなら、それは自分のせい」
少し乱暴だけど、このおかげで、今も「面白い」を見落とさずに済んでいる。
あなたにも、人生の途中でピシャンときた考え方はありますか。
あったら聞いてみたい。
そこにはきっと、私の知らない「面白い」がある。
