【BUMP OF CHICKEN『ダイヤモンド』がくれた許しと再会】
■大事なものを拾いに戻ってもいい
こんにちは。
夕映 海音(ゆうばえ・かのん)です。
BUMP OF CHICKENの『ダイヤモンド』。
高校時代に出会って、ずっとそばにあった曲だけど、
大人になってから聴くと、言葉の意味がぜんぜん違って響いてきます。
今の私にとっては、過去と向き合いながら未来を信じる勇気をくれる歌。
この曲を、もう一度ちゃんと聴き直した日、
涙が出るくらい“生きててよかった”って思えたんです。
■傷ついたことに、ちゃんと意味があった
何回転んだっていいさ
擦り剥いた傷を ちゃんと見るんだ
真紅の血が輝いて 「君は生きてる」と 教えてる
これまで何度も転び、何度も傷ついてきました。
そのたびに「自分はダメだ」と責めてきたけど、
この歌はその傷を「生きてる証」だと肯定してくれた。
血が出るのは、生きてるから。
痛みを感じるのは、ちゃんと生きてるから。
自分を責めてばかりだった私にとって、
このフレーズは小さな赦しでした。
■迷ったっていい。引き返してもいい
何回迷ったっていいさ
血の跡を辿り 戻ればいいさ
「進まなきゃ」「止まっちゃダメだ」
そう思い詰めていた日々がありました。
でもこの言葉に出会って、初めて
“迷うこと”も“戻ること”も、ちゃんとした選択肢なんだって思えました。
間違えたって、戻っていい。
落としたものを拾いに行ってもいい。
そんなふうに自分に言ってあげられるだけで、
心はふっと軽くなるのだと、この曲が教えてくれました。
■散々迷いながら、どこへでも行ける
可能性という名の道が 幾つも伸びてるせいで
散々 迷いながら どこへでも行けるんだ
この部分が、今の私には一番刺さりました。
「迷ってばかりで情けない」と感じていた日々が、
“迷えるほど可能性がある”っていう、前向きな世界に変わった。
行き先が分からないのは、
道がたくさんあるから。
選び直してもいいし、途中で降りてもいい。
どこにでも行ける自由が、ちゃんと自分にもある。
そう気づいた瞬間、
息を吸うのが少しだけ楽になったんです。
■“大事だったもの”を、もう一度思い出す
大事なモンは 幾つもあった
なんか 随分 減っちゃったけど
あの頃大切だったもの――
友達、夢、書きかけの小説、誰にも見せなかった詩のノート。
大人になる過程で、たくさん置き去りにしてきました。
それは、忘れたわけじゃない。
ただ、持ちきれなくて置いてきただけなんです。
「思い出したときに、拾いに戻ってもいい」
そんなふうに言ってくれているようで、
心がほどけました。
■「君は僕だ」――あの頃の自分との再会
やっと会えた 君は誰だい?
あぁ そういえば 君は僕だ
この一節が、本当にたまらない。
ずっと忘れてた、置き去りにした“弱い自分”。
泣き虫で不器用で、人をうらやんでばかりいたあの頃の自分。
でもその自分がいたから、
今の自分がここにいるんですよね。
あのときの“声”を、ちゃんと迎えに行けた気がしました。
もう一度、自分と出会い直すような感覚。
■弱さも強さも、どちらも“自分”
弱い部分 強い部分
その実 両方が かけがえのない自分
何かができることだけが、強さじゃない。
泣きたくなるほど悔しい日も、ちゃんと意味がある。
この曲は、そう教えてくれました。
「自分を責めるのは、もうやめよう」
『ダイヤモンド』は、そんな風に
やさしく背中を押してくれる歌です。
■この歌をリュックに詰めて、また歩き出す
いつか旅に出るその時は
迷わずこの唄を リュックに詰めて行ってくれ
次の旅に出るとき、
きっとまた不安でいっぱいになると思います。
でもこの曲をリュックに詰めて、
落としたものを拾いに、
もう一度、自分の道を歩いていこうと思います。
読んでくださって、ありがとうございました。
次回は、Mr.Childrenの『終わりなき旅』――「レシピがなかった時代」を生き抜くための言葉をテーマに綴ります。
また、ここで会えたら嬉しいです。
夕映 海音(ゆうばえ・かのん)
📘 小説『幣舞橋のたもとで、君を待つ』も、よかったら覗いてみてください。
※本記事では、BUMP OF CHICKEN『ダイヤモンド』の歌詞を引用しています。
歌詞の著作権は BUMP OF CHICKEN および所属事務所・レーベルに帰属します。
出典:『ダイヤモンド』/作詞・作曲:藤原基央
© TOY'S FACTORY INC.
